Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

エスカレード エンジン不調と車検です。

2021-02-08 09:09:18 | 日記
T氏所有の02エスカレード、エンジン不調の修理と車検です。



不調の症状はアイドリングはしますが走行中アクセルを踏み込んでも加速が悪いです。

診断機にかけてみるとリーン(ガソリンが薄い)のエラーが出ています。

この車は2回通すだけの車検をしていて整備はされていませんでした。

今回のお預かりで水漏れもしていますし、フロントハブからも異音がしています。

まだまだ乗るとの事でしたのでがっつりやらせていただきます。

まずは不調の原因探しです。

リーンのエラーは出ていますのでその原因を探します。

一般的にリーンが出るのは二次エアー(吸ってはいけないところから空気を吸っている)、燃圧不足、エアフローメーターの不良などが考えれます。

ようは、吸い込む空気量をきちんと量って、二次エアーを吸わず、規定量のガソリンが送られればリーンは起きないということです。

リーンの逆のリッチの場合は点火系も疑いますが今回はそこは大丈夫なようです。


まずは燃圧を測りましたが少し低いようです。2年前に燃料ポンプを交換しているのですが、、、、、、ここは要修理です。

原因が一つとは限りませんので2次エアーについても調べます。

スモークマシンという煙を発生させる機械で吸入空気の通り道に漏れがないか調べます。



外に煙が漏れてきませんので二次エアーは吸っていないようです。

ですが、今回パリッとさせるためインテークマニホールドガスケットと、その奥カムセンサーやノックセンサーを交換してオイルでベトベトのインマニ裏も掃除することにします。





新しいガスケットで組みなおします。





ノックセンサーやカムセンサーはインテークマニホールドを外さないと交換できませんのでマニホールドを外す際は一緒にやっておいたほうがいいですね。

ハマーやエスカの6Lエンジンはここのトラブルが多いです。

水がノックセンサーの穴に溜まって不調をきたすようです。

ドロドロのスロットルボディーは交換して



水漏れ場所のヒートーホースコネクター





ウォーターポンプ



ラジエター



も交換します。

インタンクの燃料ポンプも交換(写真とりわすれました、、、、)プレッシャレギュレータも交換です。

これでエンジンかけるといい感じでリーンのエラーも出なくなりました。



もちろんプラグも交換します。

試運転に向けて異音のしているフロントハブASSYも交換です。





試運転ではさすが6Lエンジンという加速も戻り、また元気に走ってくれるでしょう!!

約100キロの試運転でも好調で、水漏れもすべてとまったようです。

かなり金額のかかる修理になりましたが02年式はもう19年前の車です、通すだけの車検はリスクが高いですし今回手を入れさせていただいた個所はこの年式の車ではあるあるなところです。

大きく壊すことのないよう車検での確認が必要ですね。

無事納車になり調子よくなったと喜んでいただけました!

その車を買った時の感動、うれしさを忘れず車と付き合っていきたいもんですね!

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