四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

佐島界隈を歩く

2011-12-17 20:28:00 | 三浦半島
佐島は、葉山から横須賀に入って直ぐの海岸沿いにあります。
昨年に続いて、冬の三浦半島を歩いてみました(12月12日)。



佐島港の一角です。



海岸沿いの道路を歩き、丘を上り、十二所神社に着きました。
十二所神社の祭神は、天地創造の神話に登場する天の神、国常立尊から七世代、地の神、天照大神から五代の神々とされ、平安時代末期の創建と推定されています。横須賀風物百選に選ばれている神社です。



そこから少し海の方へ行ったところにある淡島神社。
安産・縁結びの民間信仰が伝えられる神社で、桃の節句の三月三日に祭礼が行われます。
この神社は、相模湾が一望できる丘の南端にあります。日溜まりでは、まだウラナミシジミ、ヤマトシジミが飛翔していました。



坂道を上り、国道134号線を渡り、浄楽寺へ。
浄楽寺は、和田義盛が文治五年(1189年)に建てた七阿弥陀堂の一つともいわれています。



屋根に付けられた獅子瓦。



浄楽寺の境内には、我が国近代郵便の父といわれる前島密のお墓がありました。前島密は、この地に如々山荘という別邸を設け、晩年をここで過しました。

道路から外れると、とても長閑な田舎の良さが残る土地柄でした。
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和田長浜海岸から荒崎へ(2)

2011-02-03 15:10:00 | 三浦半島


そこから岩場を歩くコースになり、やがて栗谷浜(くればま)漁港に着く。小じんまりした港でした。



この漁港を過ぎると波打ち際の岩場コースとなり、滑らないよう注意しながら進みましたが、波しぶきが行く手の岩を洗う難所(写真↑)に差し掛かり、止むなく引き返すことに。
直ぐ後ろから少し年輩のご夫婦が来たので「この先の岩場は濡れていて難しいですよ」と伝えるとご自身でも見て断念される。



一緒に少し戻り上った所に大根畑がありました。ご夫婦は比較的近くから来ていて「この辺の大根は青首大根が主で、今では三浦大根はあまり作られていませんよ」と教えてくれました。
三浦大根は首が細く、底の方が膨れている上に1本3kgもあって収穫時に苦労するので、昭和54年の台風による大被害を契機に青首大根への切り替えが進み、今では99%が青首大根だとのことです(三浦市農協)。



しばらく迂回すると下方に海の見える細い路地があり、海岸に出ると、波は穏やかで水は澄んでおりここで休憩する。
この先は遊歩道として整備され安心して歩けました。



荒崎の断崖や岩礁は白い頁岩と黒い凝灰岩が層をなしており、地殻変動や海食、風化によって層が斜めに走り、所々に洞や穴が開いていました。



弁天島(写真↑)も白い頁岩と黒い凝灰岩の層をなし、周囲が波で削られて島の形に取り残されたものです。



荒崎公園の展望台から岩礁地帯を見る。黒く尖った岩が群がり、波に洗われていました。



日が西に傾き、漁船が次々に港に向かっていました。



荒崎公園を下り入江の海岸に沿って歩き、今日の終着地荒井漁港に着く。

コースの前半は砂浜、後半は岩場の磯伝い。岬を回るたびに新しい風景が開け、とても変化のある海岸散策を楽しむことができました。


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和田長浜海岸から荒崎へ(1)

2011-02-03 10:14:00 | 三浦半島
三浦半島の和田長浜海岸から荒崎まで海岸沿いに散策しました(2月1日)。
ルート : 京浜急行三崎口駅-矢作入口-円徳寺-和田長浜海岸-佃嵐崎-栗谷浜漁港-荒崎-荒井漁港(荒崎バス停)-(バス)-三崎口駅



三崎口駅から国道134号を北へ歩いてすぐの左手に大根畑があり、相模湾と富士山の眺望が開けました。
矢作入口で左折し円徳寺に向う細い道を歩いて行くと、大根を満載した2台の小型トラックと行き会う。すぐ近くの自宅倉庫で停車したので話し掛けると、被せてあったシートを退けて整然と荷積した大根を見せてくれました。今が旬で、収穫のピークだそうです。



円徳寺でお参りした後、海岸に着く。岩礁と青い海がきれい。今日は空気が澄んでいて、相模湾の向こうに富士、箱根、伊豆半島、大島が見渡せました(写真では富士山と箱根の山々)。



少し北に歩いて和田長浜(わだなはま)海岸へ。色んな種類の渇藻、紅藻、緑藻類が浜辺に打ち上げられていました。
海藻が減ってきた辺りで若いご夫婦が透明の袋に何かを拾い集めていたので「貝殻ですか?」と尋ねると、
「シーグラスを拾っているんですよ。ガラスのかけらが波で磨かれて角が取れたものです」との答えが返ってきました。
そこで、少し探したら角が滑らかで磨りガラス状のかけらが直ぐに見つかりました。7つのうち1つは薄い水色で6つは白色(無色)。ビーチグラスとも呼ばれ、元はガラス瓶などのかけらで、緑色、白色、茶色、水色、ピンク、赤、紫、黒などがあり、珍しい色に人気があるそうです。この辺は多種類の宝貝も見つけられるようです。



長浜海岸が終わり岩場が始まります。写真は進行方向の岩礁と富士・箱根を見たところです。



その先の佃嵐崎(つくだらさき)で三方の広々とした海を眺めながら昼食としました。向かいの岬は荒崎です。 (続く)
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湘南国際村、子安の里と海岸を歩く

2011-01-24 14:07:00 | 三浦半島
冬晴れの一日、湘南国際村から子安の里を通って長者ケ崎まで歩きました。
ルート : JR逗子駅-(バス)-湘南国際村センター-子安の里-立石公園-円乗院-長者ヶ崎-(バス)-JR逗子駅

何の予備知識もありませんでしたが、湘南国際村は山の緩やかな斜面を造成して作られ、研究・研修施設と住宅街が美しく調和して区画されたエリアでした。
小高い丘のあちこちに総合研究大学院大学や研究機関、国際交流センター、資生堂・ファンケル・ファミリーマートなど企業の研修所が建ち、きれいな空気や見晴らしの中、さぞかし斬新な研究や実り多い研修・交流が図れるのではないかと思います。
国際村の頂上付近に公園があり湘南の海が一望できます。



手前の街並みは葉山町役場周辺で、入江を挟んだ向こう側が七里が浜方面、その後方が丹沢連峰です。



上の写真の左側。葉山の海岸、相模湾、富士山・箱根連山を望む。



公園の下には住宅の屋根が連なり面白い幾何学模様をなしていました。



南斜面に広がる新しい住宅街です。



湘南国際村を後にして丘を下ると子安の里と呼ばれる里地があります。畑と民家が緩やかな斜面に散在しています。



道路脇に日本水仙が一面に咲く空き地があり、良い香りが漂っていました。水仙に囲まれた陽だまりでお弁当にする。
里地を後にして深い森林に挟まれた関根川沿いに子安の里通りを下り、途中御滝不動尊の湧水で喉を潤し海岸に至る。



近くの立石公園にて。ここの岩礁は大磯の照ヶ崎海岸の岩礁と似ていますが、アオバトがこの地に塩を求めて訪れることはありません。夏のアオバトは丹沢を棲み家にしているので、丹沢に近い大磯の岩礁をベストの塩分補給場所として利用しているのでしょう。



立石から海岸沿いを北西に歩き、円乗院に立ち寄る。ここは海に面した寺院で安らぎを覚える。そこから長者ヶ崎(写真)まで歩きました。向こう側は箱根の山々です。
真冬なのに陽光はとても暖かく快適な散策を楽しむことができました。伊豆半島、大島も明るい海の彼方に横たわっていました(1月20日、気温9℃)。
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