四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

伊勢原の里山へ

2011-11-29 19:19:00 | 丹沢周辺
1年ぶりに伊勢原の里山を散策しました(11月25日)。伊勢原駅からひたすら大山の方向へ歩いて行きます。伊勢原は、新婚時代に住んだ懐かしい町です。



街中を通り過ぎ、左右に農家や柿畑を見ながら細い路地を通り抜け、耕雲寺へ。



「一年振りでまた立ち寄らせていただきました」と挨拶し、庭を回らせていただきました。



お寺の住職の方がお好きなのか、たぬきの石像があちこちに置かれています。一つの石像の回りに、明るい草色の葉の植物が一面に広がっているのでお聞きすると、ユリズイセンといい、お願いして分けていただくことになりました。「球根植物で、上手に育てれば自然に増えるわよ」とのこと、早速帰って庭に植えました。



渋田川沿いに上流に向かう農道です。収穫後の柿畑も収穫前の柿畑もありました。



畑の手前の草地で、ウラナミシジミ♀がコセンダングサの花から花へと舞いながら吸蜜していました。翅の表の基部に水色の鱗粉がきれいに輝いていました。翅を浅い角度で撮ると水色が目立ちます。



東名高速を越えて直ぐに広がる畑の風景。後方は大山の稜線です。



ヒメアカタテハが飛んでいるので眼で追うと、庭先の皇帝ダリアの花の外側に止まりました。ヒメアカタテハ君は、吸蜜の対象としてではなく、単に休息場所として選んだように見えますね。

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ムラサキツバメの日向ぼっこ姿を初めて目撃したのはちょうど1年前。途中の熊野神社の参道ででした。そこで、今年も寄ってみましたが、出逢えませんでした。相模原公園でも今年はまだ会えずじまいです。台風15号で打撃を受けた可能性もあるのではないかと思います(続く)。

<追記2011.12.04>



ユリズイセンと教わった草叢に、1輪だけ咲き終わりの花が残っていました。アルストロメリア(ユリズイセンとも呼ばれる)の花に似ているように見えます。来年、花が咲いたら品種を絞り込みたいと思います。

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陽だまりの蝶たち

2011-11-23 16:53:00 | 南多摩

谷戸の青空(11月17日)

朝は5℃まで冷え込みましたが、谷戸の様子を見に来ると、空は澄み渡り、巻雲が連なってかなりのスピードで東へ(画面右へ)流れ、陽だまりは暖かでした(11時には17℃)。



畑に上がる小径にカントウタンポポが返り咲き。そこに、風に吹かれて2頭のヤマトシジミが仲良く止まっていました。



タチツボスミレも返り咲きしています。



こちらは、セイヨウタンポポで吸蜜中のベニシジミ。



キタテハは、カナムグラの葉上にもどこにもいませんでしたが、暫く待つとセイヨウタンポポの所に2頭やってきて、ベニシジミやツマグロヒョウモンと共に訪花していました。
カナムグラは一部枯れかけています。



もう1頭のキタテハです。今頃見られる秋型は、夏型に比べて色はれんが色。翅の縁の凹凸(ギザギザ)が強くなります。こちらの個体の方が、ギザギザが鋭いと感じました。
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箱根湿生花園

2011-11-17 20:39:00 | 西湘・箱根
仙石原の箱根湿生花園に立ち寄りました。



木道を歩く風景はもう晩秋です。



手前は仙石原湿原。向こうの斜面にすすき草原が見えます。

湿原内にはあまり花が見られませんでしたが、花壇で咲く晩秋の花がきれいでした。



ダイモンジソウ(赤鬼) 
ユキノシタ科ユキノシタ属。山地の沢沿いや湿った岩場に生える多年草。赤鬼は園芸品種名。



ノコンギク(優雅菊)
ノコンギクは、キク科シオン属の多年草。



リンドウ
リンドウ科リンドウ属の多年草。



箱根菊 キク科シオン属の一年草



宿泊した箱根温泉山荘なかむら。
ここは、小塚山中腹の木立の中に建つ静かな温泉宿で、大涌谷系の源泉(イオウ泉のにごり湯、pH2.0、67℃)が直ぐ上で湧出しています。体が芯から温まりました。
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箱根仙石原へ

2011-11-16 09:30:00 | 西湘・箱根
箱根の仙石原歩きと美術館巡りへ。
コース:小田原~(バス)~元箱根~(海賊船)~桃源台-仙石原自然探勝路-仙石原



久し振りに乗船した海賊船。子供たちと乗って以来でした。今度は孫も連れて乗るのだろうか。



元箱根港方面。曇りで薄陽のさす天気でした(11月9日)。



桃源台に近づく芦ノ湖の湖岸風景です。
桃源台から徒歩で仙石原自然散策路へ。芦ノ湖から流れ出る早川沿いのウォーキングです。



見晴らしの良い所から見た仙石原・金時山方面。手前はゴルフ場。国立公園内なのに自然の形を変えてゴルフ場が広々と広がっています。当時は自然保護より開発優先だったのだなあと残念な気持ちがしました。



その後ずっと晩秋の静かな舗装道が続きます。歩く人も稀で静かな高原散策となりました。



探勝路の終わりに近づいた頃の大涌谷方面。



仙石原に着き、早川を渡った辺りの風景です。鮮やかな紅葉はもう少し後でしょうか。



左右が雑木林の歩道を6,7羽の相思鳥が1羽ずつ横切りました。最初は野鳥が赤い実をくわえているのかと思いました。初めて出逢いましたが、鳴き声もその姿も愛らしく目を引きました。しかし、可愛らしさ故に輸入された外来の鳥で、いつのまにか山野で増え始めてウグイスなどを脅かしているようです。

ソウシチョウ(相思鳥)
チメドリ科。中国や東南アジア原産。1970年代後半に福岡・大分県境の英彦山で野生化、その後各地に広がり、現在では九州~関東、山形県の標高1,000m以上の、下層に藪や竹藪のある広葉樹林や竹林などに住んでいます。特定外来生物に指定されています。

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その後、箱根湿生花園に立ち寄りました。
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街中のアカタテハ

2011-11-13 20:40:00 | 相模原・県央
相模大野の線路沿い斜面の柵の内側に、アカタテハの食草のカラムシが繁茂した群落があり、そこでアカタテハが2頭飛んでいるのを目撃しました(10月24日)。カメラを持参し何日か通っての観察記です。



カラムシは、イラクサ科の多年草で、林縁や道端、石垣など少し湿った場所で地下茎を伸ばして繁茂します。
アカタテハの幼虫は葉の表を内側に2つ折りにして巣を作ります。葉の裏が外側に出るので巣は白く見えます。幼虫は巣の中でJ字形の姿勢で静止し、下の方の葉を食します。その1つを開いてみると、幼虫が潜んでいました。



柵の外に出ているカラムシの葉に止まるアカタテハ(10月25日 13:15)。



アカタテハは敏感で人を寄せ付けないと言われていますが、その日は近付いても大丈夫で、少し場所を変えてまた止まりました。



ジムの帰りに再びそこを通ると、まだ直ぐ近くの葉上に留まっていました(15:10)。



アカタテハのいた辺りを探すと、葉の表面に卵がありました。アカタテハは、1枚の葉に1卵ずつ産むと言われていますが、写真の左下の葉には3個、右上の葉には1個、そのほか1個が見付かりました。


アカタテハの卵(10月28日)

卵が見付かったことから、アカタテハの成虫はこのカラムシに産卵に来たのではないかと思います。



葉上で歩いている幼虫も見付けました。5齢幼虫でしょうか。

普段住宅地でも出会ったことのないアカタテハが街中に産卵しに来るとは意外でした。

11月2日、卵が産み付けられたカラムシの葉は、柵の外にはみ出ていたためか、きれいに刈り取られていました。残念です。
カラムシ群落の本体は残っており、現在営巣中の幼虫の幾つかはやがて蛹になり成虫越冬するでしょう。また会える日が楽しみです。

<追記>カラムシ群落とアカタテハ幼虫の所在は、蝶愛好家のTさんに教えていただきました。どうも有難うございました。

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