6月4日(続き)
オオミドリシジミの撮影のあと、近くの雑木林を歩きました。
ミズイロオナガシジミ
林内の歩道沿いに次々にミズイロオナガシジミが見られ、短時間で合計22頭を数えました。相模原の雑木林と同様にここでもミズイロオナガシジミ優先でした。
雑木林を抜けて明るい林縁に出ると、樹液酒場の向かいの木の枝にヒオドシチョウが止まるのを見つけました。やがて酒場へ合流。
ヒオドシチョウ 1
ヒオドシチョウ 2
クヌギの樹液酒場には、4頭が入れ替わり立ち替り吸汁しており、最大3頭が一緒にスズメバチに追われながら吸汁していました。発生初期のヒオドシは目が覚めるように美しいです。
ヒオドシチョウ 3
そのうちの1頭が地面に下りたところ。後翅外縁のブルーが鮮やかでした。
4頭が1箇所の樹液酒場に登場してくれるなんてなかなか壮観でした。ヒオドシチョウの当たり年を実感しました。その他、サトキマダラヒカゲ2頭が吸汁に参加していました。
23分間観察。去る時も吸汁を継続していました。
ゴマダラチョウ
そのうち、ゴマダラチョウも現れました。アカボシゴマダラはしょっちゅう見ていますが、ゴマダラチョウは1年ぶりでしょうか。
それにしても今年はテングチョウの大当たり年でヒオドシチョウも多産。その他アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウもエノキを食樹にしています。エノキはこれだけ多種類の蝶に食害されても大丈夫な、どこにでも繁殖するタフな樹だということですね。
オオミドリシジミ♂(Aさん撮影)
オオミドリシジミもクヌギの樹液酒場にやってきました。しかし、すぐに飛び去ってしまったので、吸汁しに来たのか、単にここに止まっただけなのかは判断できませんでした。
ウラゴマダラシジミ♀
樹液酒場を離れた少し先で、ウラゴマダラシジミ♀が半開翅状態で佇んでいました。今年はまだウラゴマダラシジミに遭遇してなかったので、ここで観察できたのは幸運なことでした。かなりサイズが大きく、♀ってこんなにでかいのかと驚きました。今まで♂しか見たことがなかったかもしれません。
この日は平地性ゼフィルス6種のうち、オオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、アカシジミの4種に会うことができました。
Aさんには、オオミドリシジミの写真の掲載を快諾していただきました。ご協力有難うございました。