四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

コチャバネセセリ・ヒメウラナミジャノメ・ダイミョウセセリ初見

2015-04-26 16:51:00 | 南多摩
4月24日

久しぶりに谷戸巡りをしてきました。
レンゲソウが一面に咲く田圃でモンキチョウが8頭も飛び回っていました。


レンゲ畑とモンキチョウ

別の谷戸へ移動。レンゲソウに小さいセセリチョウの影が見えました。コチャバネセセリでした。初見です。一旦逃げると、小さくて二度と見付かりませんでした。


コチャバネセセリ(初見)

畔のムラサキサギゴケですが、色の濃い花がひとかたまり咲いていました。調べると、ピンク色や白色の花も現れるそうです。


紫色の濃いムラサキサギゴケ

尾根を越え下りた休耕田にツバメシジミ♀がおり、表はうまく撮れませんでしたが、産卵行動に入りました。この植物は何でしょうか。周りにはスギナがたくさん生えていました。♀は初見でした。


産卵行動中のツバメシジミ♀

谷戸中央の休耕田をキジがゆっくりと歩いており、一度だけ羽を開き気味にして震わせながら例の雄叫びをあげ、さらに全身を現して歩みを続けました。こんなに堂々としたキジは初めてでした。


キジ♂

栗林の明るい林床をヒメウラナミジャノメ(初見)が4頭飛んでいました。1枚目は♀でしょうか。


ヒメウラナミジャノメ(初見)♀

こちらは、♂でしょうか。


ヒメウラナミジャノメ

4月27日

今日は暑いぐらいの陽気でしたが、雑木林の林内はしのぎやすくて助かりました。
林内の日だまりでは、コミスジが2,3m付近をゆるやかに飛び、1mくらいのところをダイミョウセセリが高速で飛んでいました。上下の関係はそのままに、すぐ近くでそれぞれテリ張り。


テリ張り中のダイミョウセセリ♂(初見)

すぐ発進するためなのか枝先では翅を半開きとし前方を見据えており、ほとんど翅表を見せませんでした。


同一個体

アオスジアゲハも一瞬姿を見せました。


アオスジアゲハ(初見)
コメント (10)

コミスジ初見・キアゲハ初撮り

2015-04-23 16:57:00 | 相模原・県央
4月22日

河原を歩くと、あちこちでコミスジが飛んでは枝先に止まるのを繰り返していました。今季初見です。


コミスジ(初見)

ギンイチモンジセセリが銀白条を見せながら低木の隙間を元気に飛ぶのを3箇所で見付けましたが、早すぎてすぐに見失い、撮影出来ませんでした。ミヤマチャバネセセリは、歩道沿いに飛び石に止まるところを証拠写真程度に撮影しました。


ミヤマチャバネセセリ(初見)

ベニシジミ2頭が勢い良く飛ぶので追いかけると目の前で交尾が成立しました。最初は窮屈そうでしたが、体勢を入れ替えて安定しました。







菜の花に止まるベニシジミを撮影中、老いたベニシジミが飛んで来ました。次の瞬間、若いのが飛びたち疲れている個体が菜の花の上に。蝶の世界も高齢者優先でしょうか。



4月23日

神奈川県ではお昼過ぎまで雷雨も降るかもとの予報でしたが、この辺は快晴に恵まれました。
午前中、公園を歩きました。シロチョウ科とベニシジミ以外見られず、諦めかけた頃に今まであまり歩かないルートを覗くと、芝生にムラサキサギゴケが咲いており、そこに運良くキアゲハが舞い下り、撮影にしばらく付き合ってくれました。キアゲハは今季初撮りです。
以下、ムラサキサギゴケで吸蜜を続けるキアゲハの写真です。















ムラサキサギゴケをアップで撮ってみました。


ムラサキサギゴケ

タニウツギ、オオムラサキツツジも咲きはじめていました。


タニウツギ


オオムラサキツツジ

オオムラサキツツジが咲くと、いよいよ黒いアゲハたちの現れる季節ですね。
コメント (10)

ツマキチョウ初撮りなど

2015-04-18 15:42:00 | 相模原・県央
4月16日

自宅近くの雑木林を散策しました。明るい林内の林床のあちらこちらにフデリンドウが。


フデリンドウ

林内の広場にシダレザクラが満開で、保育園児が大勢来ていました。引率の先生の「これから15分だけ自由に遊びましょう」の一声で、園児が一斉に桜の周りを走り回っていました。


シダレザクラと園児の列

ルリタテハがこの広場を好んで旋廻・追飛します。昨日も来てみましたが、1頭が筆者の顔付近をかすめるように旋廻・・・「邪魔だから出て行け」と警告しているように見えました。

蝶にはあまり巡り会えず引き上げようと林縁沿いに歩いていたら、ヒオドシチョウが1m位の高さを水平に飛び、追い越して行きました。後から追いかけて行くと、地上50cm位のクサイチゴに止まり吸蜜し始めました。


ヒオドシチョウがクサイチゴで吸蜜

口吻が花の中央の蜜源付近に伸びているのが分かります。10日前にムラサキサギゴケでの吸蜜を報告しましたが、また1つ新たな吸蜜植物の例が増えました。
花の上で開翅してくれました(↓)。


同一個体

場所を移動し、小川沿いの畑を覗くと、ムラサキハナナ群落にスジグロシロチョウが代わる代わる飛んできて去って行きました。ツマキチョウも混ざっています。ここではお互いに敬遠し、花になかなか止まらないので撮影は諦めました。
近くの畑の向こうを見ていると、1頭のツマキチョウがまっすぐに飛んできてムラサキケマンに舞い下りひっそりと吸蜜です。同じようにしてもう1頭も撮影。


ツマキチョウ♂A(12:34)


ツマキチョウ♂B(12:41)

スジグロシロチョウもその近くのヒメオドリコソウに来ました。


スジグロシロチョウ♂

カラスノエンドウで吸蜜中のキタキチョウも一緒に載せておきます。草地や林床を低く飛んでの食草探索中の♀を最近良く目にします。


キタキチョウ♀

相模原公園では、ネモフィラがきれいでしたが、蝶はやってきませんね。


ネモフィラ花壇にて
コメント (12)

テングチョウの産卵行動

2015-04-13 11:07:00 | 相模原・県央
4月12日

風邪が治りかけたので、相模川河岸段丘下の川沿いを歩きました。
オオシマザクラが満開で、コナラの新葉が銀色でキレイでした。


オオシマザクラ


コナラの新葉


コナラの新葉(拡大)

タツナミソウがいくつか咲いていました。タツナミソウを見ると、自然が何とか残されているなとホッとした気分になります。


タツナミソウ

♪蝶たち
桜の咲く付近の草地では、新鮮なベニシジミがたくさん見られました。写真は、散ったさくらの花びらに止まっていたベニシジミ。赤みが強く水色の斑点がキレイでした。
(4月15日追記)花びらで吸水しているようです。


ベニシジミ

道路脇の草地で求愛中のスジグロシロチョウがいました。ちょうど同年輩のご夫婦が通りかかり、モンシロチョウだ、とつぶやいていました。まだスジグロシロチョウは一般には認知されていないようですね。もちろん、特徴と種名を教えて差し上げました。


スジグロシロチョウの求愛シーン

この日一番多く見かけたのはこのスジグロシロチョウで、ムラサキハナナやヤマブキの咲く草地で巡回していました。ツマキチョウも少数いましたが、止まらないので撮影出来ず。キタキチョウやルリタテハも草地で食草探しをしていました。

♪テングチョウの産卵行動
ヤマブキ、ノイバラが生え、ムラサキハナナが咲く河原で2頭のテングチョウが延々と2,3mのエノキの新芽で産卵行動を続けていました。これは伐採されたエノキ切株から生えたひこばえでしょうか。


テングチョウの産卵行動の見られたエノキ小木

テングチョウは、付近を少し飛んではまたエノキに戻ってきて、新芽に止まり、間に腹端を入れて産卵行動をとっていました。


産卵行動中のテングチョウ



止まった新芽を開くと、小さな卵が見付かりました。こういう時にはミクロ撮影向きのコンデジが欲しいと思うのですが。

背景にムラサキハナナとヤマブキを入れて季節感を。



途中でヤマブキの花に止まり休憩するシーンも見られました。



テングチョウのエノキ高木の枝先での産卵行動は何度か見たことがありますが、こんなに手にとるような高さでは初めてでした。
コメント (10)

ムラサキサギゴケにヒオドシチョウ

2015-04-10 16:12:00 | 南多摩
4月6日

6日ぶりに谷戸に来てみると、休耕田にはヒメオドリコソウが一面に咲き、モンキチョウ、ベニシジミが多数飛び回っていました。

↓どの写真もクリックすると拡大して見られます

一面のヒメオドリコソウ

ツバメシジミとヤマトシジミを初見することができました。


ツバメシジミ(初見)


ヤマトシジミ(初見)

シバザクラの上に黒っぽい蝶が飛んできたので撮影してみると、ムラサキシジミでした。ムラサキシジミの吸蜜シーンは、2年ほど前にナノハナで見て以来です。


シバザクラで吸蜜するムラサキシジミ

休耕田や田んぼの畦道には、ムラサキサギゴケが明るい紫色の花を咲かせていました。モンキチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、キタテハなどが付近を飛んでいたので、誰か吸蜜してくれないかと見ていても皆素通りするだけ・・・
諦めかけた頃、ヒオドシチョウが翅音を立てながら舞い下りてくれました!


ムラサキサギゴケに舞い降りたヒオドシチョウ

最初は警戒して翅を閉じており、すぐに飛びたち、5m程離れた場所のムラサキサギゴケに降りて翅を広げて吸蜜しはしめました。



ヒオドシチョウの吸蜜姿はあまり見かけないので良い場面に出会え嬉しく思っています。

別のポイントに移動しコツバメを探すと、木柵のてっぺんに止まり、テリ張りする個体がいました。撮影角度を変えて撮影したところ、縁毛のブルー色の幻光が見られました。機会を改めてもっと鮮やかなブルー幻光を撮影してみたいです。


コツバメ


同一個体

コメント (10)