5月29日
不整脈の手術を行い、無事に退院して来ました。ご無沙汰してしまい申し訳ありません。20日頃から近所の雑木林付近を短時間歩いています。
最近の初見の蝶たちを順にご紹介します。
イチモンジチョウ♀(5月20日撮影)
久しぶりにフィールドに来てみると、イチモンジチョウの♀が食草のスイカズラ付近で産卵場所探しをしていました。写真は、休憩中の個体です。フィールドに出ていない間に出現していたようですね。
テングチョウ(5月25日撮影)
テングチョウ新生蝶の初見は19日でした。昨年よりも10日も早いです。
地元フィールドでの過去4年の初見記録は、6/10, 6/2, 5/29, 5/19です。
今や雑木林付近の至るところで盛んに活動中で、年々数が増えていると感じます。雑木林付近の道路を走行中に目の前を横切るテングチョウも目立ちます。
アカシジミ(5月25日撮影)
クリの開花は20日頃でした。それに合わせるように平地産ゼフィルスの1種のアカシジミを初見(20日)しました。
過去4年の初見記録は、6/10, 5/26, 5/29, 5/20で、テングチョウ(新生)とほぼ同時期になっています。
※平地産ゼフィルス:ウラゴマダラシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミ・オオミドリシジミ・ミドリシジミ(凡その出現順)
ウラナミアカシジミ(5月25日撮影)
5月25日、クリの花の開花が進むのに合わせるように、ウラナミアカシジミが登場しました。
過去4年の初見記録は、6/10, 6/2, 5/29, 5/25で、アカシジミよりもやや遅れて出現する傾向があります(2種の記録が同日になっているのは調査の目が粗いせいでしょう)。
ミドリヒョウモン♂
昨年6月2日に地元フィールドで羽化時期のミドリヒョウモンを初めて目撃したのですが、今年は1週間早い初見記録になりました。
初夏に見られる個体は山地から飛来したのではなく、昨秋平地に飛来したミドリヒョウモンの置き土産として、この辺りで羽化した個体と推測しています。
※ミドリヒョウモンの里下りについて
ミドリヒョウモンは本来山地に生息していますが、秋になると里下りする習性があり、毎年近所の雑木林にもやってきます。昨秋は例年と異なり関東南部平野に秋のミドリヒョウモンが多数飛来した当たり年でした。近所の雑木林でも例年より多く見られ(→こちら)、自宅の庭にも初めて飛来しました(→こちら)。
♪ウラナミアカシジミ特集
今年は好きなウラナミアカシジミがとても多く見られ、感動しています。今日はとうとうアカシジミよりも数が多くなりました!このような多産は2012年に観察を始めてから今までにないことです。そこで、毎日撮り貯めてきたウラナミアカシジミの色々な姿を紹介します。
休憩中(5月26日撮影)
クリの葉に静止し、休憩中。長い尾を揃えていました。
林内飛翔後静止(♂ 5月27日撮影)
9時40分頃に林内を歩いていると、オレンジ色の蝶が目の前を飛び、高さ1.5m位の葉上に止まりました。近付いても逃げず静かで、羽化直後かもしれません。透けて見える前翅表の翅頂の黒斑が目立たないので、♂のようです。尾を揃えています。
イヌツゲに集まる(5月28日撮影)
ウラナミアカシジミはクリの花だけでなくイヌツゲも好み、吸蜜するのを確認しました(口吻が写る写真はピントが甘く掲載できず申し訳ありません)。テングチョウもイヌツゲに多数集まり吸蜜や飛翔を繰り返していました。アカシジミがイヌツゲに来るのはまだ見ていません。種類によって好みが異なるのも興味深いです。
以下の3枚の写真は、尾状突起付近をアピールしているところです(※)。
個体1(♂、5月29日撮影)
※捕食者などが接近すると警戒して翅を少し拡げ、尾状突起を互い違いに動かし、捕食者にこちらが頭部だぞと思わせようとするんですね。
尾状突起付近を偽頭と呼ぶそうです。
個体2(♂)
同一個体
上の2枚を比べると、尾を互い違いに上下しているのが分かります。
尾状突起付近を偽頭と呼ぶことは、蝶の生態を長年研究されているKさんに教えていただきました。有難うございました。
不整脈の手術を行い、無事に退院して来ました。ご無沙汰してしまい申し訳ありません。20日頃から近所の雑木林付近を短時間歩いています。
最近の初見の蝶たちを順にご紹介します。
イチモンジチョウ♀(5月20日撮影)
久しぶりにフィールドに来てみると、イチモンジチョウの♀が食草のスイカズラ付近で産卵場所探しをしていました。写真は、休憩中の個体です。フィールドに出ていない間に出現していたようですね。
テングチョウ(5月25日撮影)
テングチョウ新生蝶の初見は19日でした。昨年よりも10日も早いです。
地元フィールドでの過去4年の初見記録は、6/10, 6/2, 5/29, 5/19です。
今や雑木林付近の至るところで盛んに活動中で、年々数が増えていると感じます。雑木林付近の道路を走行中に目の前を横切るテングチョウも目立ちます。
アカシジミ(5月25日撮影)
クリの開花は20日頃でした。それに合わせるように平地産ゼフィルスの1種のアカシジミを初見(20日)しました。
過去4年の初見記録は、6/10, 5/26, 5/29, 5/20で、テングチョウ(新生)とほぼ同時期になっています。
※平地産ゼフィルス:ウラゴマダラシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミ・オオミドリシジミ・ミドリシジミ(凡その出現順)
ウラナミアカシジミ(5月25日撮影)
5月25日、クリの花の開花が進むのに合わせるように、ウラナミアカシジミが登場しました。
過去4年の初見記録は、6/10, 6/2, 5/29, 5/25で、アカシジミよりもやや遅れて出現する傾向があります(2種の記録が同日になっているのは調査の目が粗いせいでしょう)。
ミドリヒョウモン♂
昨年6月2日に地元フィールドで羽化時期のミドリヒョウモンを初めて目撃したのですが、今年は1週間早い初見記録になりました。
初夏に見られる個体は山地から飛来したのではなく、昨秋平地に飛来したミドリヒョウモンの置き土産として、この辺りで羽化した個体と推測しています。
※ミドリヒョウモンの里下りについて
ミドリヒョウモンは本来山地に生息していますが、秋になると里下りする習性があり、毎年近所の雑木林にもやってきます。昨秋は例年と異なり関東南部平野に秋のミドリヒョウモンが多数飛来した当たり年でした。近所の雑木林でも例年より多く見られ(→こちら)、自宅の庭にも初めて飛来しました(→こちら)。
♪ウラナミアカシジミ特集
今年は好きなウラナミアカシジミがとても多く見られ、感動しています。今日はとうとうアカシジミよりも数が多くなりました!このような多産は2012年に観察を始めてから今までにないことです。そこで、毎日撮り貯めてきたウラナミアカシジミの色々な姿を紹介します。
休憩中(5月26日撮影)
クリの葉に静止し、休憩中。長い尾を揃えていました。
林内飛翔後静止(♂ 5月27日撮影)
9時40分頃に林内を歩いていると、オレンジ色の蝶が目の前を飛び、高さ1.5m位の葉上に止まりました。近付いても逃げず静かで、羽化直後かもしれません。透けて見える前翅表の翅頂の黒斑が目立たないので、♂のようです。尾を揃えています。
イヌツゲに集まる(5月28日撮影)
ウラナミアカシジミはクリの花だけでなくイヌツゲも好み、吸蜜するのを確認しました(口吻が写る写真はピントが甘く掲載できず申し訳ありません)。テングチョウもイヌツゲに多数集まり吸蜜や飛翔を繰り返していました。アカシジミがイヌツゲに来るのはまだ見ていません。種類によって好みが異なるのも興味深いです。
以下の3枚の写真は、尾状突起付近をアピールしているところです(※)。
個体1(♂、5月29日撮影)
※捕食者などが接近すると警戒して翅を少し拡げ、尾状突起を互い違いに動かし、捕食者にこちらが頭部だぞと思わせようとするんですね。
尾状突起付近を偽頭と呼ぶそうです。
個体2(♂)
同一個体
上の2枚を比べると、尾を互い違いに上下しているのが分かります。
尾状突起付近を偽頭と呼ぶことは、蝶の生態を長年研究されているKさんに教えていただきました。有難うございました。