四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

秋の野山を歩く

2016-10-17 19:30:00 | 南多摩
10月12日

郊外の山麓に出かけると、上り口でノギクが出迎えてくれました。ノコンギクとシラヤマギクと思います。





ノコンギク


シラヤマギク


朝日の当たるトネアザミには、複数のイチモンジセセリが蜜を求めてやって来ていました。





トネアザミとイチモンジセセリ

アカタテハも来ていましたが、撮影後にすぐ飛び去ってしまいました。


トネアザミとアカタテハ


この日最も多く見かけたのはキタキチョウ。草地斜面を飛翔するものがほとんどでしたが、2枚ほど撮影できました。


キタキチョウ夏型~中間型♀


キタキチョウ中間型♂


陽の当たる歩道を歩いていると、ウラギンシジミが近づき、僕の周りを旋回したかと思ったら、左手に止まり、口吻を動かし始めました。一眼レフ+マクロレンズという不利な条件下で繰り返しピント合わせしつつ撮影をトライ。ちょうど向こうからご婦人が来て何を撮っているのかと尋ねられたので、この状況を説明しながらの撮影となりました。何とか1枚、口吻がまあまあ写ったのがありました。


掌で口吻を動かすウラギンシジミ♂


谷を見下ろす尾根で弁当を食べていると、日陰斜面のトネアザミにアサギマダラが来ており、静かに蜜を吸い、小飛しすぐ近くに舞い降りまた静かに花に止まっていました。





トネアザミとアサギマダラ♀(同一個体)

近くのキジョラン群落では、別の♀が産卵場所を見定めるような飛翔をしていました。この日は、その他3頭を目撃。うち1頭は、食草探索の様子でした。

弁当を食べ終わり、日向の歩道を進むと、アカタテハ2頭が現れました。そのうち1頭↓は小型で、食草を探す素振りを示していました。今頃産卵してもこれから秋が深まる。。。成虫越冬には間に合わないですよね。


アカタテハ♀

もう1頭は、地面に下りて開翅。破損が見られます。1日に3頭にも会えるとは。アカタテハ特異日になりました。


アカタテハ

帰りがけに、先程のトネアザミのところに立ち寄ると、幸運にもクモガタヒョウモン♂とメスグロヒョウモン♀に出会えました。


トネアザミとクモガタヒョウモン♂

アサギマダラを近くで撮影できなかったので、日を改めて再訪の予定です。

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フォレスタ ポップスコンサート

2016-10-14 10:41:00 | 音楽
10月13日

毎週月曜 21:00~21:54放送の「 BS日本 こころの歌 」で美しい日本の言葉、美しい旋律をお茶の間に届けてくれる音大出身のコーラスグループ"フォレスタ”のポップスコンサートがあり、聴きに行きました。
いつもピアノ伴奏による抒情的な美しい演奏で我々を魅了してくれますが、今回は初めてビッグ・バンド※1の「三原綱木とザ・ニューブリード」との共演です。



写真左より 
内海万里子、上沼純子、白石佐和子、中安千晶、小笠原優子、吉田静
澤田薫、榛葉樹人、横山慎吾、塩入功司、今井俊輔、川村章仁、大野隆

小笠原優子は出演なしの予定でしたが出演、ファンとしては嬉しく思いました。4歳の娘さんと一緒にお馬さんに乗る約束をしているそうです。川村章仁は出演なし。

1ステ(ザ・ニューブリードとの共演)
まつり、黒い花びら、誰よりも君を愛す(女性コーラスでした)、イヨマンテの夜、石狩挽歌、星のフラメンコ、ふりむかないで、三百六十五歩のマーチ

中でも、女声6人が左右に分かれて歌ったザ・ピーナッツの"ふりむかないで"が良かったですね。青春時代を思い出させてくれました。

2ステ(いつものピアノ伴奏)
陽はまた昇る、愛の讃歌、ヴォラ-レ、桃色吐息、愛のフィナーレ
ここでも、女声6名による"桃色吐息"が高橋真梨子のオリジナルとは違う雰囲気で印象に残りました。

3ステ(ザ・ニューブリードとの共演)
冒頭、"Sing Sing Sing"の演奏とともにザ・ニューブリードの紹介がありました。
そして、中央にエレキ・ギターを持って三原綱木が登場し、男声メンバーと一緒に"ブルー・シャトウ"の熱演となりました。エレキのサウンドに触発されて男声陣の歌唱に力がみなぎっていました。
次に "真赤な太陽"。女声メンバーがエレキ・ギター、ザ・ニューブリード伴奏で普段見られないノリで、マイクを口に近づけ体を動かしての熱唱となりました。
以下混声合唱で、空に太陽がある限り、コーヒー・ルンバ、君はわが運命(P.Anka)、川の流れのように。
最後の "川の流れのように" は会場を包み込むようなスケールの大きな演奏になり、ソプラノが五線譜よりも上の最高音H(シ)をきれいに会場に届かせ、実力を発揮していました。

今回のビッグ・バンド "ザ・ニューブリード"との共演で大いなる刺激を受け、新しい境地を切り開いていってくれるような期待を感じました。


♪ ♪ ♪

※一般的なビッグ・バンドの編成
(ホーンセクション)
トランペット(4名)
トロンボーン(3名) バストロンボーン(1名)
アルトサックス(2名)  テナーサックス(2名) バリトンサックス(1名)

(リズムセクション)
ドラム(1名) ベース(1名) ギター(1名) ピアノ(1名)

ほぼ同様の編成でした。

<関連サイト>

フォレスタ

BS日本 こころの歌



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柿の実で吸汁するキタテハ

2016-10-09 09:13:00 | 南多摩
10月4日 晴れ

日中30度近くまで気温が上がりましたが、空気はカラッとしていて谷戸では秋の気配が感じられました。

谷戸の湿地日陰にミゾソバ群落があり、そこでスジグロシロチョウ2頭が静かに吸蜜を楽しんでいました。


ミゾソバとスジグロシロチョウ


道端の斜面にあるハギの小枝にキタキチョウの蛹がぶら下がり、♀の羽化を待つキタキチョウ夏型♂2頭が蛹近くに止まり、争っていました。


キタキチョウの蛹と2頭の夏型♂


道路脇斜面上の柿の木では、熟した柿の実にキタテハ秋型が止まっていました。


柿の実とキタテハ秋型


すぐ近くの草地斜面にいたキタテハ夏型が舞い上がり、秋型のすぐ近くに止まって吸汁を始めました。幸運にも秋型と夏型のツー・ショットが撮れました。


キタテハ夏型(右)と秋型


柿の熟した実はキタテハにはよほど魅力的のようで、3本の柿の木の周辺には何頭も集まり、テリ張りしたり争ったりしていました。


近くの草上でテリ張りするキタテハ♂


中には、柿の木の枝先に枯葉に見まがうような形で止まるキタテハもいました。


枝先に止まるキタテハ


先ほどのハギの木にはツバメシジミも訪れ、産卵行動を取っていました。


ツバメシジミ♀の産卵行動


アカシソ畑では、ウラナミシジミが飛び交い、吸蜜する姿が見られました。イチモンジセセリも多く集まっていました。


アカシソとイチモンジセセリ

谷戸に里下りするミドリヒョウモンやウラギンスジヒョウモンを期待していたのですが、見られませんでした。今年は出現時期も夏眠明けの秋もヒョウモン類不作の年のようです。
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