四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

今、我が家に咲く花

2006-04-30 09:55:00 | 相模原・県央
今、我が家で咲く花たちです。



2階のベランダから見たハナミズキ。咲き始めの頃に比べて新葉が広がりました。



シャクナゲ。この庭にもすっかりなじんだようで、今年はたくさんの花が咲きました。



ドイツスズラン。毎年このようにきれいに咲いて、いい香りが広がっています。
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シロバナタンポポ(6)

2006-04-29 11:03:00 | タンポポ
「故郷(松阪市)にはシロバナタンポポがたくさん咲いていた、家の方で咲かせたいから種をもらえないか」ともといさんに頼まれたので、今朝庭の様子を見たところ、綿毛の状態のものがありませんでした。そこで、何年か前の採集場所に行くとたくさんの綿毛があったので、無事採集しました。
この採集場所は米軍住宅との境界付近の道路脇です。フェンスを隔てた向こう側は、初夏になるとカッコウも鳴く静かなエリアで、芝生が広がっており、家と樹がところどころに散在しています。日本側住宅地の密集した状態とのこの格差は一体何?


中間色のタンポポ(左)と黄色のタンポポ(右)

その芝生に、黄色と白の中間色のタンポポが咲いていました。そういえば以前も同じ場所で見たことがあります。フェンス越しなので、これ以上近づくことはできません。



黄色いタンポポの見分け方ですが、セイヨウタンポポは総苞片が反り返る、カントウタンポポ(在来種)は反り返らないというのが両者を見分ける基本です。我が家ではこの分類でいくとセイヨウタンポポしか生えていません。
ところが、最近の研究では、セイヨウタンポポと在来種の雑種がほとんどであることが分かってきたそうです。これは、酵素の違い、DNAの解析から解明されています。セイヨウタンポポは3倍体なので、通常は有性生殖しないのですが、まれに様々な染色体数の花粉ができて在来種との雑種を作るのだそうです。在来種ではないタンポポの8割から9割が雑種で、純粋なセイヨウタンポポは1,2割とのことです(新潟大学、森田先生)。
雑種になると、形質も中間的になって、総包片が中途半端に反り返るなどの特徴が見られるそうです。しかし、花の色はいずれも黄色なので、ちょっと見ただけでは雑種かどうかは見分けられません。

シロバナタンポポは、単一種で安定していて、雑種を作る話はまだ聞いていません。しかし、芝生では中間色のタンポポが咲いています。これは新発見?一体どうして生まれたのでしょうか。採取できれば、新潟大学に送って調べてもらうのですが。いつか連絡を取って見ようと思います。
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シロバナタンポポ(4)

2006-04-23 19:59:00 | タンポポ
「壱岐の白いタンポポ」

3月の終わりに妻が松山に旅行しましたが、「シロバナタンポポがたくさん咲いていた」といっていました。僕はまだシロバナタンポポがたくさん咲くのを見たことはありません。先を越されてしまいました。
今日、ご夫婦とも松阪出身のうららさんに聞いたところ、ご主人は白をイメージしているが、ご自分は黄色しか見たことがないとのこと。その土地の環境によって種類が異なっている様子です。茨木のsilkcottonさんも、大阪や茨木では白いタンポポは見たことがないそうです。中国・四国よりも西の地方に多いようです。
Hさんが「白いタンポポの種を蒔いてみませんか?4月はじめ“壱岐”(長崎)から連れてきました。関東の地で育つかどうか???ですが、チャレンジしてみよう!と思います」とみんなに呼びかけていました。僕が真っ先に手を上げたのはいうまでもありません。
シロバナタンポポは誕生してからあまり時間が経っていないいわば「新種」なので、種としての変異が少なく安定しています。どの地方のシロバナタンポポも同じような性質を持っていると思われます。日本の在来タンポポ全体を見ても性質は似ていて、2月~5月に咲き、夏は休眠し、秋に活動を再開し、翌春に開花、種子は秋まで休眠するという共通性があります。
しかし、シロバナタンポポの母親のツクシシロタンポポは北九州に分布しているので、壱岐の白い花のタンポポは「ツクシ」の可能性もあります。来年が楽しみです。そのほかに、岡山県とその周辺にはキビシロタンポポという種類もあるそうです。
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シロバナタンポポ(3)

2006-04-23 19:45:00 | タンポポ
「在来種タンポポ、シロバナタンポポ、外来種タンポポの比較」

カントウタンポポやカンサイタンポポなどの在来種は、黄色い花を付けます。花びら1枚1枚が1つの花の単位で、数十個の花が集合したのがあのタンポポの花の姿です。そして、めしべに他の花から虫が花粉を運び、受粉し、やがて種ができます。それは綿毛になって風に運ばれていきます。これらの在来種は、自家受粉はせず、有性生殖によって子孫を残します。
ところが、シロバナタンポポは5倍体なので、有性生殖することができません。その代わり、在来種とは異なってめしべが受粉しないでも種子ができる単為生殖の能力を身に着けています。ということで、種1つから発芽すれば、開花した花からやがて同じ性質の種がたくさんできることになります。
シロバナタンポポは、新潟大学の研究により、ツクシシロタンポポのめしべにカンサイタンポポの花粉が受精して誕生した雑種起源のタンポポと考えられているそうです。ツクシシロタンポポが母親でカンサイタンポポが父親ということです。この2つの種類の分布が重なっているのは北九州地方だけということで、北九州で誕生したと推定されるそうです。西日本を中心に分布しています。


セイヨウタンポポ。 左は咲き始めるところ。

我が家の庭では、外来種(ヨーロッパ起源)のセイヨウタンポポも咲いています。こちらは3倍体で、シロバナタンポポと同様に単為生殖で子孫を残します。セイヨウタンポポは在来種とは性質が異なり、春にできた種子からすぐに発芽し、10月まで咲いています。6月以降に見かけるタンポポはすべてセイヨウタンポポです。
しかし、カントウタンポポは庭には見つかりませんでした。近所から綿毛を採集し、蒔いてみることにします。

在来種とセイヨウタンポポの見分け方
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八重桜

2006-04-22 22:17:00 | 神谷町・東京
港区愛宕でアオスジアゲハに今年初めて会った日(4月19日)に撮った八重桜2種です。



翌日20日は、昼ごろに大雨と強風に見舞われたので、都心や横浜の八重桜はかなり散ってしまったでしょう。
木の下に散り積もる花びらがピンク色の絨毯のようで、上よりも下を見た方がきれいなところもありました。なにしろ八重なので、ソメイヨシノの8倍もの花びらが散ったでしょうか、地面が見えなくなっていました。



相模女子大にはいろんな種類の八重桜がありますが、こちらの方が少し寒いせいか、まだ散り始めです。
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