8月7日、キジバトがしきりに自宅のハクモクレンの高さ3m以上の高い位置に出入りしていました。
お隣の洗濯物を干すベランダからは約1mの距離しかありません。居着いたらフン害が問題となります。
せっかく巣に適した場所を見つけたキジバトさんには申し訳ないですが仕方なく、専門の業者に
調べてもらったところ巣作り中で、葉にはフンが付着していました。
ダニが残っている可能性が高いため、殺虫と殺菌処理を施したもらう。
回収した巣材はかなりの量でした。近くで剪定された細い枝をせっせと運んできたのでしょうか。
図らずも生活の一端を伺い知ることになりました。
昨年、ハクモクレンがあまり花を付けなかったので、6月の剪定時に今までよりも多くの葉を残すよう依頼しました。
その結果として、葉が茂ってしまいました。
今回を教訓に、葉を茂らさないことが一番の対策になりそうです。
<追記>
古い書籍を整理中に、講談社BLUE BACKS 「都市鳥ウォッチング 平凡な鳥たちの非凡な生活」に
キジバトのことが書いてありました。
元々キジバトは山野の鳥でしたが、1960年代から都市へ進出してきたとのことです。群れで生活するドバトとは異なり通常はせいぜい2羽で生活しています。以前は街中でも空気銃が広く鳥の狩猟に使われてきたが、1958年から空気銃の規制が始まり、1963年には鳥獣保護法が成立した時代背景のもと、キジバトが次第に人を恐れなくなり都市進出するようになってきました。こういう歴史があるようです。それ以降の街中のキジバトの天敵は主にカラスになっています。
最近自宅周辺のゴミ集積場所は、カラスが開け閉めできない頑丈な金網製のものになり、電柱などの上で鳴いたり争うカラス(ほとんどハシブトガラス)が少なくなりました。その隙を狙ってキジバトが巣作りにやってきたのかもしれません。