四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

八王子の低山地へ

2014-09-28 20:51:00 | 南多摩
9月26日

この秋は涼しいので、アサギマダラの南下が次々に報告されています。そこで、アサギマダラを探しに八王子の低山地を歩きました。
ここでもミドリヒョウモンが多く、早速入口付近のブッドレアでミドリヒョウモン5♀がお出迎え。帰路をカウントしないなど控え目に数えても14♂15♀になりました。平地と同様に低山地でも異常に多い状況でした。2年前のほぼ同じ時期(10月5日)の記録は1♂4♀だったので、今秋の多さが歴然としています。


オトコエシとミドリヒョウモン♀

この個体は翅の傷みが少ない方です。全般に翅破損個体が多かったので、涼しい山地で夏の間も活動していた個体が急な気温低下により一斉に里に下りてきたのでは?と想像しています。

吸蜜植物は、オトコエシ、ウド、ノハラアザミ、ヒヨドリバナ、ブッドレアでした。♀の産卵行動はサクラ類で2例、針葉樹で1例、地面付近で1例目撃しました。

メスグロヒョウモンも少数見られましたが、クモガタヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ウラギンヒョウモンは確認できず、肝心のアサギマダラも見つかりませんでした。

多数の草地斜面を飛翔するキタキチョウがいましたが、1頭だけ花に止まり撮影でき、中間型の初見となりました。秋型にはまだお目にかかれません。


ゲンノショウコとキタキチョウ中間型


ヤブマメとキタキチョウ中間型

※追記(10月2日)
ハイキング歩き録のY&Yさんの記事(→こちら)を見て、この不明の花はヤブマメのようなので訂正しました。

ウラギンシジミは2頭目撃しました。夏型と中間型で、越冬の主体となる秋型は見られませんでした。


ウラギンシジミ夏型♀


ウラギンシジミ中間型♀

テングチョウは9月にあまり見たことがありませんでしたが、涼しいせいなのか今年はしばしば観察しています。


ウドとテングチョウ

イチモンジセセリは少数でした。


ヤマハッカとイチモンジセセリ
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日向薬師のヒガンバナ群生地

2014-09-24 10:02:00 | 丹沢周辺
9月23日

墓参のあと、伊勢原市日向薬師のヒガンバナ群生地を見てきました。休日のためか、道路に人があふれる賑わいでした。









こちらでもミドリョウモンを2頭確認しました。どこへ出掛けても見られるくらい拡散しており、見かけるのはツマグロヒョウモンよりも数が多いかもしれません。来年の羽化時期が楽しみになってきました。テングチョウ、ウラギンシジミの姿も増えてきたようです。

ヒガンバナの咲く田んぼの黄金色の稲穂にキタテハ秋型が止まってくれました。秋型は今季初撮影です。


キタテハ秋型

※カメラ : NIKON D7000
 レンズ : AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED + Kenko N-AF 1.4X TELEPLUS PRO 300




日向渓谷


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ミドリヒョウモンの産卵行動、他

2014-09-24 08:34:00 | 相模原・県央
9月21日

昨日は曇り。今日は朝から晴れたので、近くの雑木林を歩きました。ミドリヒョウモンがかなりの数に増え(8♂5♀目撃)ました。羽化発生期のミドリヒョウモンは2♂しか見ていないので、山地からの里下り個体がいかに多いかを物語っていると思います。
ミドリヒョウモン♀の産卵行動もスギやクヌギの幹などで3例見られました。


ミドリヒョウモン♀

8月下旬にイチモンジセセリがメドーセージの花筒の外側や花筒と萼の隙間に口吻を伸ばしている光景を観察しました(→こちら)。口吻が蜜源に届いていないのにと不思議でしたが、受け身の園芸のuke-enさんによると、落ちた花にアリが集まるので花全体が甘いのではないかとのご指摘でした。今日は、花筒の内側から堂々と攻める個体がいました。


メドーセージとイチモンジセセリ

イチモンジセセリが見たことのない花で吸蜜していました。外来種でしょうか。


カラスノゴマとイチモンジセセリ

※追記(9月28日)
不明としていた花をカラスノゴマと教えて下さったみき♂の虫撮り友人帖のみき♂さん、有難うございました。

今日も、自宅の庭でツマグロヒョウモン2♂とミドリヒョウモン1♂(新顔)のバトルが見られました。

9月22日
朝から晴れ。頻繁に庭を覗きました。ブッドレアやランタナに日が当たってもイチモンジセセリがランタナに来るだけでしたが、12時頃に窓の外を見るとミドリヒョウモン♂ともう1頭が飛び交っていました。

今までに自宅庭で見たミドリヒョウモン(いずれも各1頭)の記録
 ♀:9月12日
 ♂:9月17,19,21,22日


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イチモンジセセリの求愛、他

2014-09-22 16:03:00 | 相模原・県央
9月19日

今日は、町田市の丘陵地と相模川河川敷をはしごしました。晴れと入っても薄日の差す程度で午後は曇りの感じでした。

町田市の丘陵地は、例年今頃キタテハ秋型が見やすい谷戸を訪問しましたが、今日は1頭目撃できただけでした。ミドリヒョウモンが3箇所のニラ畑およびソバ畑で計6♂2♀見られました。この界隈では昨年、1♂を確認しただけでした(9月20日)。


エンゼルトランペットとミドリヒョウモン♂

エンゼルトランペット(ナス科・ブルグマンシア属) 
南米原産。花の直径は15~20㎝、花の長さは30~40cm


キアゲハ♀

午後は相模川左岸の河川敷へ。ギンイチモンジセセリは1頭目撃で終わりました。河川敷の草地にはウラナミシジミが飛び交い、キタキチョウが多く見られました(秋型未確認)。写真は青紫色のツバメシジミ♂です。


ツバメシジミ♂

自宅では、ミドリヒョウモン♂がまた来ました。また、イチモンジセセリの♂が求愛して♀の翅の内側に頭を突っ込んで、さらにツンツンと♀を押す微笑ましい光景が見られました。




求愛中のイチモンジセセリ♀(上)と♂

行動から上が♀、下が♂です。蝶鳥ウォッチングyodaさんの雌雄判別法では、
・翅が長いのが♀(ロングスカート)、翅が短く(短パン)腹端が長く飛び出しているのが♂
・複眼は♂が♀よりも大きい
となっていますが、それがそのまま当てはまっていました。
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自宅にもミドリヒョウモン飛来、他

2014-09-22 10:31:00 | 相模原・県央
最近のフィールド歩きの様子を日記風に報告します。

9月17日

昼ごろに出かけようと思って外にでると、自宅の庭でミドリヒョウモン♂とツマグロヒョウモン♂が縄張り争いをして庭を飛び回っていました。ツマグロヒョウモンが去ったのでミドリヒョウモン♂がシャクナゲの上に止まりましたがピリピリしており、1枚しか撮影できませんでした。


ミドリヒョウモン♂

その後もお互いに譲らず、ランタナ付近はツマグロヒョウモンの領域になっているようでした。


ツマグロヒョウモン♂

12日にはミドリヒョウモン♀がブッドレアで吸蜜していました。これが自宅庭でのミドリヒョウモン初見です。カメラを取りに行って戻ったらもう見当たりませんでした。


サワフジバカマ

庭のサワフジバカマの蕾が少し膨らんできました。

9月18日

相模原市北部の城山湖方面に行ってきました。
ここでもミドリヒョウモンが多く、シオン、ウドに訪花していました。期待したウラギンヒョウモンは見られませんでした。


シオンとミドリヒョウモン♀

クサギにはミヤマカラスアゲハ、クロアゲハが訪花していました。昨秋9月12日の川沿いでは、新鮮なウラギンシジミ♂多数が地上付近にいたのですが、この日は1頭のみの確認で終わりました。


クサギとクロアゲハ♂

そのあと、相模川の中洲へ。キバナコスモスにはミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモンが集まっていました。この日もキタキチョウ秋型は未確認です。


キバナコスモスとツマグロヒョウモン♀
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