四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

2013年の蝶

2013-12-29 22:00:00 | 相模原・県央
今年の思い出に残る蝶のベストスリーです。
写真は、マイフィールドの相模原市・町田市で観察・撮影したものから選んでみました。

アサギマダラ


アサギマダラ♀(5月12日、相模原市)

5月12日、神奈川県立相模原公園の蝶の調査ボランティアのメンバーと一緒に、雑木林の林縁に行くと、アサギマダラがひっそりとハルジオンに止まって吸蜜をしていました。接近してもまったく警戒されませんでした。新鮮な♀です。今まで多摩丘陵や緑区の低山地などで出会っていますが、相模原公園で出会うとは想像していなかったので、これは大きな収穫でした。

新鮮なので、近場のキジョラン自生地で羽化したものが飛来したのだと思われます。ちなみに、南西諸島から渡ってくる個体がこの辺りに来るのは5月下旬以降になるのではないかと思います。

8月7,8日には、長野県の入笠山で多数の新鮮なアサギマダラの撮影を行いました。あの時は、山小屋で軽いギックリ腰になり、その翌日、杖を付きながら下山の途中に、撮影に没頭したのも今となっては良い思い出です。

11月3日、アサギマダラの南下の記録が次々に報告されているので、八王子方面を訪れたところ、8頭程のアサギマダラを見ることができました。秋の訪れとともに南下しはじめたものが、一時滞在しているものだと思います。その多くは南西諸島までの渡って行くのでしょう。一部は途中で本州南岸各県のキジョランに産卵します。神奈川でも幼虫越冬し翌春羽化します。

ヒオドシチョウ


ヒオドシチョウ(6月5日、町田市)

今年の春、4月5日には、越冬個体が日の当たる枯れ草の広い道に舞いおりるのを目撃しました。いろいろなところでの目撃情報もあったので、今年は第1化が多く出現するのではとの期待がありましたが、その通りとなり、5月下旬から次々にヒオドシチョウと出会うことになったのです。先ず5月31日に町田市で目撃。6月4日には大磯で2頭に出会いました。そして6月5日、町田市の湿地を歩いていると、ヒオドシチョウが大きく旋回しながら近づき、僕の周りをぐるぐる周り、そして目の前の丸太に着地しました。僕の臭いに反応してのことだと思いますが、可愛いものです。
今年はヒオドシチョウの当たり年だったようですが、このまま神奈川や東京南部に定着してくれるのか楽しみです。

クロコノマチョウ


クロコノマチョウ♀(7月5日、相模原市)

今年は、Nさんのご好意により、クロコノマチョウの羽化の一部始終を観察する機会に恵まれました。詳しいことは、7月11日の記事に載せたのでご覧ください。羽化したてのクロコノマチョウ♀は眼(眼状紋)がぱっちりした美人でした!

その後、7月22日に町田市のコナラ樹液酒場近くで夏型を目撃、11月3日には八王子市で秋型を目撃。一度縁ができると、今まで会えていなかった蝶に出会えるようになるのも不思議です。

来年はどのような巡り合いがあるのでしょうか。
それでは、皆様、良い年をお迎えください。
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初冬の谷戸風景

2013-12-25 16:56:00 | 南多摩
少し前ですが、初冬の丘陵地を散策しました。


丹沢連峰と富士山(12月12日 9:53)

朝起きてみると冷え込んで空が青かったので、多摩丘陵の尾根に登り、富士山を眺めやりました。遠望がきいて清々しい気分になれます。


トンボ池

薄氷が張っていました。分かりにくいですね。


トンボ池(2)

近寄っての撮影です。
朝の最低気温は、-0.4℃(八王子)でした。今年の12月は寒く、この頃から連日最低気温は氷点下になっています。町田の谷戸に温度計を置かせてもらっていますが、ほぼ八王子アメダスの気温と同じです。




マユミの果実

果皮が四つに裂けて、仮種皮に包まれた種子が4つ顔を出しています。
果皮の色は、上の写真のものがベージュ色、下の写真のものが紅色ですが、白いものもあるようです。つやつやした仮種皮を剥くと、中から白い種子が出てきます。
マユミの木は、材質が固くよくしなるので、弓に使われていました。


サザンカ

丘陵地に彩りを添えていました。


ベニシジミのペア

ここの南斜面の畔道は、いつもポカポカ陽気で、ベニシジミとヤマトシジミが遅くまで見られます。もうヤマトシジミはいなくなりましたが、新鮮なベニシジミのペアが交尾飛翔をし、畔道に下りました。すぐ近くにも食草のスイバがあるので、この辺で発生したのかもしれません。


ヒサカキ葉裏に隣り合うウラギンシジミ

手前の個体は、ここに新たにやって来ました。似たような場所を好むので、2,3頭が隣り合うのも時々見かけます。無事に新年を迎えてくれるでしょうか。
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Live House オープンお祝いの会

2013-12-14 17:03:00 | 音楽
12月8日、昆虫同好会の中村さんが高円寺にLive House「Kanademia」をオープンすることになり、そのお祝いの会がありました。Harunoさんが南米に何度も渡って集めた美麗な蝶たちのスライドや、Aさんがアラスカにウスバキチョウを求めて、Sonyの最新ビデオカメラで撮影した動画の紹介などあり、同好会の仲間とともに美味しいビールを傾けながら視聴しました。

その後、シンガーソングライターのLuukaさんのライブがありました。
最初の曲は、アップテンポの、最近作られた「僕がいるから」という曲だったでしょうか。



バラード曲。Luukaさんのボイストレイニングの生徒の澤村 桂さんがバックコーラスを。
背景に、店名とオオミズアオという美しい蛾のイラストが見えます。



ノリノリのロックの曲。聴衆が若くはないのでオールスタンディングではないですが、それなりに乗っております。



しっとりとしたバラード曲。
永遠の名曲、イルカの「なごり雪」もサービスしてくれました。

オリジナル曲では、「この街で」が青春の頃の切ない気持ちを思い起こさせる曲で気に入りました。繰り返しのギターのコード進行も懐かしいです。「POPSと言うカテゴリーの中で、ROCK、CLASSIC、JAZZなどの要素を取り入れた音楽をやっています」とのこと。世代を超えて理解し合える音楽の世界なのがいいですね。

会場には、12月15日発売のCD付き書籍「コンキンカン」(文芸社)も並べられていました。この中に、歌われた4曲の詩も楽曲も収められています。

「コンキンカン」は、同好会の仲間のHarunoさんとLuukaさんの共著です。

Harunoさん、同好会の皆さんお世話になりました。Luukaさん、楽しい演奏ありがとうございました。


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