四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

Swing On Jazz

2005-10-29 12:30:00 | 音楽
昨日の昼休み、神谷町の城山JTトラストタワー1階ホールのランチタイムコンサートで、スイングジャズを聴きました。ここでは毎週金曜日に無料コンサートを聴くことができます。
演奏は清水万紀夫カルテットです。清水万紀夫のクラリネット(フルート)を中心に、ピアノ、ウッドベース、ドラムという構成です。狭いホールに椅子を40脚ほど並べてのコンサートで、中央最前列に座ったのでクラリネット奏者は3m位の至近距離となり、演奏の様子を詳らかに観察できました。
ベースの奥田英人は若手ですが司会もこなすムードメーカー。他のメンバーは65歳前後でしょうか。懐かしい「危険な関係のブルース」や初めて聞く「NO MOON AT ALL」(曲名がいいですね、月もない真っ暗闇の夜という意味だそうです)などを演奏しているのを見ていると、若い頃からジャズに親しみ、演奏し続けてきたという自信と風格が感じられました。演奏は実に歯切れよく、しかも流れるようでもあり、締めくくりはぴたっと息を合わせて終わります。演奏中はお互いの動きをよく見、肌で感じ、聞きあって音を合わせています。とてもきれいなアンサンブルで音が融合して気持ちよくうっとりと聞いておりました。
調べてみると、清水万紀夫は有名なクラリネット奏者で、奥田英人は父から継いだ奥田英人&ブルースカイオーケストラで活躍中とのこと。ピアノ、ウッドベースの人もそのメンバーですが、ジャズ演奏のメンバーはかなり流動的でその時の企画次第で異なったメンバー構成や人数で演奏活動をしているようです。
いわば毎日が他流試合であり真剣勝負というなかで、互いを尊重し、互いに刺激を受けつつ、相互に音を聴き合う高度な演奏技術が磨かれているのだな、と感じました。
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富士山登頂500回達成

2005-10-27 21:18:00 | ノンジャンル
昨日の新聞に「富士山登頂500回、元高校教諭が果たす」という記事がありました。
500回も富士山に登ったのは、僕が高校時代に数学を習った大貫金吾先生です。新聞の読み方がいい加減だった僕は気が付きませんでしたが、家に帰ると高校の同期3人から読売そして朝日にも偉業達成の記事が載っているよ、とメールが届いていました。
何年か前の同期会では大貫先生に数学を習ったバンダナとひげの数学者、秋山仁君などに囲まれながら、大貫先生は上半身裸になって、黒くたくましい筋肉をみせつつ、富士登山を400回以上登ったことなどを元気に話しておられました。
10月25日に500回達成とのこと。ほんとうにおめでとうございます。もう75歳ですから、これからはあまり回数を気にせず、ゆっくりと登山を楽しんでほしいと思います。
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棒道と観音さま

2005-10-25 21:28:00 | 甲州・信州への旅
棒道は、カラマツ林や雑木林の中を、ほぼ八ヶ岳山麓の等高線に沿って大きな起伏もなく続いていました。ところどころに、溶岩の間から湧き出た清冽な小川が流れています。



林の中でキノコ狩りをしている男性がいたので、声をかけました。
「何というキノコが取れるんですか?」
「クリタケです」
「そうですか、おいしいですか?」
「おいしいですよ~」

道沿いに、優しい表情をした観音さまが置かれています。全部で36体あるそうです。やわらかな陽がさし込み、観音さまが旅行く人の安全を祈っているようでした。



八ヶ岳で食べるキノコ図鑑

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甲州の棒道を歩く

2005-10-23 20:13:00 | 甲州・信州への旅
今日は、久し振りの快晴が予想されていたので、八ヶ岳山麓にある武田信玄ゆかりの棒道を歩いてきました。
JR町田8時15分の特急はまかいじ号に乗車し、乗り換えなしで小淵沢へ。そこから小海線で一駅、甲斐小泉で下車すると、冷たい北風が吹いていましたが、抜けるような青空でした。南アルプスの甲斐駒ケ岳や鳳凰三山が間近にくっきりと見え、富士山まできれいに遠望できます。
棒道は、戦国時代に武田信玄が北信濃攻略に当たり整備したと伝承のある古道で、韮崎から八ヶ岳のふもとを甲斐小泉、小淵沢、茅野とたどって作られており、真直ぐな道なので棒道と呼ばれるそうです。道沿いにはちいさい観音像がたくさん見られ、歴史あふれる古道という趣でした。雑木林やカラマツ林全体が色づくにはまだ少し早いようでしたが、アカトンボが群がり、色とりどりのキノコが生え、海抜1100mの高原の秋は大分深まっているようでした。
棒道から小淵沢方面に折れたところでふと気が付くと、10年くらい前に来たことのある加藤楸邨(シュウソン)記念館の建物がありました。ここは、現代俳壇の一人者、加藤楸邨の遺稿や愛憎品を収めた和風の建物で、広い畳の部屋で足を伸ばしながら南アルプスを一望できるお気に入りの場所だったのですが、つい最近閉鎖されました。このような文化施設は大切にしてほしいと思っていただけにとても残念に思っています。
そこを後にし、牧場や別荘のある高原を抜けて小淵沢駅に向かいました。今日は空気が澄んでいて、逆光の元でも甲斐駒ケ岳の峰々がきれいに望めました。しばらく続いたすっきりしない天気のあと、さわやかな秋晴れの一日を過ごすことができました。歩行距離約8km。所要時間3.5時間。また新緑の季節に訪れたいと思います。


牧場から甲斐駒ケ岳を望む
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擬態の効果について

2005-10-22 16:31:00 | 
本州の鳥たちはカバマダラを知らない。では、本州の鳥たちはツマグロヒョウモンを食べるのでしょうか?
カバマダラは、アフリカおよび東洋の熱帯・亜熱帯に広く分布する種で、台湾、琉球南部(与那国島・西表島・石垣島・宮古島)ではふつうに観られ、沖縄本島から九州本土間の島では良く採取されるそうです。カバマダラは、トウワタを食草とし、トウワタに含まれるアルカロイドを体の中に溜め込んでいるので、鳥たちはカバマダラを食べると、その苦い味に辟易して、カバマダラの姿を見ても二度と食べようとしないわけです。
春にやってくるツバメやカッコウなどの夏鳥は、冬の間南方に渡るわけなので、カバマダラを経験済みでしょう。すると、その後は本州でツマグロヒョウモンを見ても食べようとしないでしょう。しかし、スズメやヒヨドリのような留鳥はカバマダラを知らないので、もしかしたら、ツマグロヒョウモンを美味しく食べているかもしれません。
ツマグロヒョウモンはタテハチョウ科、カバマダラはマダラチョウ科に属し、遺伝的にはまったく系統が違うのに、なぜ模様が似ているのでしょうか。カバマダラを鳥たちが食べようともしないのを見て、じゃあ、あの模様に似せてやろう!と思ったとしても、自分で色を染めるわけではありません。模様は遺伝で決まっているので自由に変えることはできません。
さらに、メスアカムラサキも独自にカバマダラの模様に似せているのですから、自然界の擬態というからくりは、ほんとうに不思議としかいいようがありません。
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