四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

200kmを旅する蝶アサギマダラ

2006-08-22 21:06:00 | 
今日の「クローズアップ現代」で、「2000kmを旅する蝶、アサギマダラ」の特集を放送していました。

この蝶が長距離を旅することは、多くの素人の愛好家たちのマーキングと捕獲の情報が積み重なって明らかになってきた、と紹介がありました。今やアサギマダラの習性は、多くの蝶好きの人たちの知るところですが、まだまだ多くの謎があるようです。

春に数万匹が集まり、旅の出発地になる喜界島に、アサギマダラがなぜ集合するのか。これも分かっていません。専門家の指摘では、集まる土地の共通点は花が多いことだとのことでした。
春から夏にかけて沖縄地方から本州の中央以北に2000kmも旅するエネルギーの源は何か。風任せという説もあるそうですが、それでは知多半島や室戸岬など特定の中継地に多数が集まる理由を説明できません。

ここ1,2年の夏は、奥日光や秋田駒ケ岳などでアサギマダラを見かけてきました。いずれも海抜1500~2000m位の高地です。夏に北へそして高地へ旅するのは、いつも快適な気候を求めているからという説もあります。
それにしても、本州で羽化した次世代は方向転換して再び南へ向うわけです。世代をまたいだ形で、北へそして次は南へ移動するという習性が遺伝情報に書き込まれていることになります。実に神秘に満ちた不思議な生態の蝶です。



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虫たちの合唱(2)

2006-08-16 14:37:00 | 秋の虫
近くの自然保存林「木もれびの森」にいくと、雑木林の下草の上にクツワムシ(ガシャガシャと鳴く)がいます。懐中電灯を照らされても気にしないくらいおおらかな性格で、鳴きながら葉の上を歩く習性があります。
クツワムシはある程度の面積を持った、昔からの自然が受け継がれた場所でないと見られないようです。

それぞれの虫は、好む環境が異なります。いそうな場所に行き、秋の虫に耳を傾ける日暮れ後の散歩もいいものです。

<最近聞かれなくなった秋の虫>
30年くらい前に、酒匂川のススキの土手や伊勢原の草木の生えた斜面にはマツムシ(チンチロリンと実に音楽的な声でなく)がいましたが、相模大野では聞くことができません。
昔、練馬区の住宅地でも普通に見られたウマオイ(スイッチョ、スイッチョと鳴く)は、最近どういうわけかお目にかかりません。
少年時代には、手で捕まえて虫かごで飼って鳴き声鑑賞をしたものです。懐かしい限りです。
マツムシやウマオイの鳴いている場所があったら教えてほしいものです。



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虫たちの合唱(1)

2006-08-15 20:33:00 | 秋の虫
いよいよ秋の虫たちが合唱する季節がやってまいりました。僕が一番好きな季節、と言っていいくらいです。

相模原の住宅地では、ツズレサセコオロギとエンマコオロギがいちはやく先週から鳴きはじめました。
ツズレサセコオロギは、庭の枯れ草の間や建物の隠れたところなどの薄暗い場所を好み、低い声でリー・リー・リーと晩秋まで鳴いています。
エンマコオロギは、畑地や草を刈った土手、広い庭の一角など、明るくやや乾いた場所を好み、鈴を転がすようにリリリリ・・と鳴きます。

もうまもなくアオマツムシが鳴き始めます。
アオマツムシは、大正時代に中国大陸から入り込んだコオロギ科の昆虫で、駅前の樹木やにぎやかな街路樹でもかまうことなく、日本に古来からいた秋の虫たちをはるかにしのぐ大きな、高い声でリーンリーンと連続して鳴きます。
雑木林にいくと、林中が響き渡るような大合唱が繰り広げられます。大きな木を好みます。
そのほか、住宅地では、静かにチン・チン・チン・・・と鳴くカネタタキを耳にすることができます。カネタタキは、庭の植え込みのやや高いところを好むようです。

虫たちの声はこちらで聞くことができます。
虫の音WORLD

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雨が止んで

2006-08-09 21:22:00 | セミ
8月9日
台風7号に流れ込む南の海上からの雨雲によって、2日間降り続いた大雨。それも今朝の10時ころには止み、曇りですが、少し明るくなってきました。
工場敷地内の桜の木ではセミたちが大合唱していました。今まででもっとも賑やかです。1週間くらいしかない、はかない命のセミたちも、羽化してから続く雨で鳴くことさえできなかったので、取り返すように一気に鳴いている感じです。
夜明けから鳴くといわれるクマゼミ、午前遅い時間から鳴くアブラゼミが同じ桜の木で同時に鳴いていました。ニイニイゼミも少数混ざっています。10時半ころも昼休みも同じ状況が続いておりました。
梅雨明けが遅かったので一斉に羽化したためか、かつてないほどの過密状態で、木の下から見上げると、一旦飛び出してまた木に戻るアブラゼミや、幹・枝に止まっているクマゼミ、アブラゼミをいくつも見つけました。人のことは構っていられない。とにかく俺は鳴くんだ、という焦りを感じます。



少し離れた中庭の芝生にある、枝が垂れ下がった木では、地上1,2mのところにいくつもの抜け殻が葉にぶら下がっていました。ほかに枝がたくさんあるのに1箇所でいくつも折り重なるように脱皮したものもあります。幸い、興味を示す人は少ないようで、そのまま残っています。何ゼミのものか分かりませんが、大きいと感じました。
木の名前、セミの種類が分かったらまたレポートします。
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ツマグロヒョウモン♂の日光浴

2006-08-05 10:24:00 | 
8月2日の昼休みに工場敷地内の芝生を歩いていると、ヒョウモンチョウがひらひら舞っていました。
近づくと一旦離れましたが、またやってきて陽の当たる芝生に長時間止まっていました。ツマグロヒョウモンの雄です。



翌日の昼休みも同じ個体なのか、芝生の中央でずっと日光浴をしていました。近づいても逃げる素振りはまったくありません。昼寝でもしているかのようです。至近距離で撮影することができました。

敷地内では、ナミアゲハ、クロアゲハがよく飛んでいます。8月3日の11時頃、アオスジアゲハも見かけました。

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