四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

萬葉草花苑

2006-07-30 20:03:00 | 南多摩
大賀ハスを観たあと、薬師池公園内にある萬葉草花苑へ。日本に古くから伝わる草花が花壇に所狭しと植えられています。



オミナエシ(オミナエシ科)。
秋の七草のひとつで、8月~10月に咲く日本~東アジア温帯原産の多年草です。もうきれいに咲いていました。秋の七草のうち、ハギ、ナデシコも開花していました。



ナツズイセン(ヒガンバナ科)。リコリスとも呼ばれます。
中国原産の帰化植物で関東地方以南に分布。8月ごろ、彼岸花より1ヶ月以上前に咲きます。ヒガンバナと同様に、葉のない状態で花茎を伸ばして咲き、花が終わった秋に葉が姿を現します。
多くの植物が植えられているので、季節を変えてまた訪れたい。

薬師池公園の森では、朝方、ニイニイゼミが元気よく鳴いていました。ミンミンゼミ、アブラゼミはそれぞれ一度だけ鳴いていました。
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薬師池の大賀ハス

2006-07-30 15:24:00 | 南多摩
大賀ハスが見ごろだというので、町田市の薬師池公園で見てきました。
開花時期は、7月下旬から8月下旬、開花時間は夜明けから10時頃までです。

大賀ハスは、故大賀一郎博士が1951年千葉県検見川遺跡で2000余年前のハスの実3個を発掘し、そのうち1個だけ発芽に成功したものです。その大賀ハスを株分けし町田で生育させ、それをさらに株分けしたものが薬師池公園にあります。

大賀ハスは、4日間咲きます。「ハスの4日間」の連続写真と照らし合わせて、撮影した写真を並べてみました。



開花1日目。口を少し開けた「とっくり型」になり、午前9時頃から閉じはじめます。



開花2日目。9時頃までに「おわん型」になり色も鮮やかです。午後には閉じます。



開花3日目。9時頃には「さら型」になり色は褪せ、一ひら二ひら散り始めます。
開花4日目は半開きで朝を迎え、さらに散って午後には一ひらもなくなります。

縄文時代のハスの花が蘇えり、一面に咲いています。時代を超えた生命力の神秘さ、何も手を加えない太古の花そのものが持つ美しさに触れた思いがしました。
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ツクツクボウシの鳴き方

2006-07-29 12:46:00 | セミ
ツクツクボウシの鳴き方について、Y&Yさんは
「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ・・・ツクリンヨース」と真似していたとのことです。
僕は子供の頃、「オーシーツクツク、オーシーツクツク・・・オシオスオシオス、ジー」と言っていたのを思い出します。
地方によって表現が異なって面白い。インターネットで全国のツクツクボウシの鳴き声の録音を聞く限り、大きな差はありませんので、鳴き方の表現は、受取る側の感じ方で変わっているといえそうです。

世の中には「オーシーツクツク」と「ツクツクホーシ」の2派が存在しているそうです。
ツクツクボウシは
「ツクツクツクツク・・・」という前奏がりその後「オーシーツクツク」という主奏につながると僕には思えるのですが、主奏を「ツクツクオーシ」の繰り返しと受取れば「ツクツクホーシ」という表現になります。
ちなみに、広辞苑には「7月下旬から9月下旬まで『おおしいつくつく』と鳴く」と書いてあります。

2kmくらい先の「木もれびの森」まで行けばセミがたくさんいますが、自宅周辺の住宅地では毎年セミはほとんど聞かれません。
小田原では、ニイニイゼミ(7月13日初鳴き)、アブラゼミ(7月28日)が鳴きました。クマゼミは来週あたりでしょうか。
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ツマグロヒョウモンに再会する

2006-07-29 12:04:00 | 
7月27日の朝、工場の花壇でツマグロヒョウモンがマリーゴールドの花で吸蜜しているのを見かけました。雌の近くには雄と思われる個体もいました。証拠写真程度のものしか撮れていません。



silkcottonさんは、京都嵯峨野で多数飛んでいたと情報を寄せていました。茨木市で増えてきたのはここ数年ということでしたが、神奈川では多数飛んでいる情景はまだ見られません。昨年の秋(10月15日)、相模大野で初めてツマグロヒョウモンを見かけ、今回で2度目の目撃となりました。
ツマグロヒョウモンの雌は、南方に生息する毒蝶のカバマダラ(体内に有毒物質を蓄積している)に擬態しているので、他のヒョウモンチョウとかけ離れた模様になっているわけですが、なぜ雌だけが擬態して雄は普通のヒョウモンチョウの柄のままなのか。まだ進化の途中なのでしょうか?雄だって擬態して身を守る方が有利なはずです。
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クマゼミとアブラゼミ

2006-07-25 20:16:00 | セミ
クマゼミとアブラゼミ。どちらも遠くから聞くと連続してジイジイなくにぎやかなセミです。
百瀬成夫著「四季・動植物前線」、技報堂出版(1998)によると、近畿地方ではアブラゼミもクマゼミも7月20日前後に鳴き始めるようです。ところが、相模原や東京ではクマゼミを聞いたことがありません。
小田原では毎年少数鳴きますが、今年はまだです。梅雨が明けたら鳴くでしょう(今年の梅雨明け予想は8月上旬)。

クマゼミは、温暖化により、徐々に東に分布を拡大しているようですが、定着しているのは小田原辺りまでと思われます。国府津、二宮、大磯、平塚、藤沢、逗子、三浦半島辺りにいるのか興味があります。
クマゼミは、幼少時に鳴き声を聞いたことがなく、10年位前に新富士駅前の木全体がクマゼミの鳴き声と化していたのを聞いて感激したものです。もっとも夏らしいエネルギーを感じさせるセミです。

じりじりと鳴くのがアブラゼミ、ワシャワシャワシャと鳴くのがクマゼミ。クマゼミは、1本の木に群がり、一度泣き止むと飛び立ち、近くの枝にまた止まって再び鳴く習性があります。アブラゼミには、群がって鳴く様子はなく、ある程度の距離を保って鳴くようです。クマゼミは午前中しか鳴かない印象がありますが、アブラゼミは午後でも、灯火の下なら夜でも鳴きます。

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