四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ウラナミシジミの産卵行動

2013-10-24 20:50:00 | 相模原・県央
銚子にお住まいのNさんから、6月中頃にウラナミシジミがよく集まるというフジマメの種をいただき、蔓を我が家のグリーンカーテンに這わせたところ、9月17日からウラナミシジミが現れはじめ、その後毎日3,4頭が我が家の庭で飛び交うようになりました。しばらくは♂の縄張り争いの飛翔が目立ちましたが、最近は飛び方の穏やかな♀を多く見かけ、季節の移り変わりを感じています。

クリックで拡大します

ウラナミシジミ♀(10月25日 10:57)

昨日は台風27号が近付く曇り空で、気温も18度と低めでしたが、♀1頭がフジマメのあちこちの花を巡って飛んでいました。しばらくすると蕾に止まり、産卵行動に入りました(↑)。蕾にはすでに多数の卵が産み付けられています。


同一個体(11:00)

一旦、葉の上で薄日の暖を求めてか開翅してしばし休憩。


同一個体(11:11)

また飛びたち、今度は先ほどの蕾のすぐ下の花で吸蜜を始めました。そのままこの花のところに留まり、しばらく休憩。この画面だけでも20個以上の卵が写っています。

ウラナミシジミ
南西諸島と九州~関東南部沿岸の温暖な地域でのみ越冬することができます。三浦半島や大磯では春に見ることもできますが、その後世代を繰り返しながら分布を北に広げ、北海道まで達します。相模原では9月になってから急にその数が増えます。
この辺りでは11月まで成虫が残っていますが、その成虫もせっかく産卵された卵も越冬できないため翌春まで世代をつなげることはできない運命にあります。

銚子のNさんのお陰で、庭でウラナミシジミ観察が毎日楽しめます。Nさん、どうも有難うございました。
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庭の蝶たち

2013-10-14 14:17:00 | 相模原・県央
この秋、庭で見られた蝶たちを紹介します。
いつも通りクリックし拡大してご覧ください。


ツマグロヒョウモン♂(9月28日 9:14)

秋になると、ブッドレアやランタナに多数やってくる常連です。
※Tamron SP AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1 + Kenko デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGX


ツマグロヒョウモン♀(9月30日 10:55)

新鮮な♀です。この庭で慣れているのか穏やかに吸蜜を楽しんでいました。
※Nikon AF-S NIKKOR 105mm 1:2.8 ED


ウラナミシジミ(10月3日 7:25)

涼しい曇り空の朝、雨戸を開けると、目の前のグリーンカーテンのフウセンガズラの実にウラナミシジミがひっそりと静止していました。昨夜からの一夜をここで過ごして朝を迎えたのだと思います。
※Nikon AF-S NIKKOR 105mm 1:2.8 ED


ヒメアカタテハ(10月11日 10:22)

でかけようとしたら、庭にヒメアカタテハが来ていました。庭では初めて見たような気がします。
※Nikon DX AF-S Nikkor18-55mm1:3.5-5.6G


ウラギンシジミ♂(10月3日 9:51)

これは公園での撮影です。今まで地上付近で見かけることが多かったのですが、10月に入りシラカシなどの樹冠付近を♂が飛び交い、縄張り争いやテリ張りするシーンが中心になりました。写真はツバキの葉先でテリ張りする個体。合計16頭見かけました。この秋は、目撃数がとても多くしかも不思議と♂ばかり。越冬入り個体数も増えるのではと期待しています。
※Tamron SP AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1 + Kenko デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGX

※カメラは、すべてNikon D7000使用です。
Kenko デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGXを損傷させたので、再発注の予定です。

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オオウラギンスジヒョウモン

2013-10-04 09:29:00 | 相模原・県央
今年も谷戸にオオウラギンスジヒョウモンが下りてきました。


オオウラギンスジヒョウモン♀(9月27日) 







シオンの花で長時間夢中で吸蜜しており、撮影で近づくと一旦飛びたちますがすぐに近くに戻ってくれとても協力的でした。
最初の3枚は、Nikon 55mm標準レンズ、最後は、Tamron AF 180mm Macro + テレコンバーター×1.4 使用です。

その他、メスグロヒョウモン♂♀が来ていました。
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日向薬師の彼岸花

2013-10-02 20:44:00 | 丹沢周辺
9月29日、日向薬師の彼岸花の里を歩きました。


谷戸田の稲刈り作業

多くの市民が力を合わせて稲刈り作業が行なわれていました。
伊勢原市では、荒廃する谷戸田を整備・復元するために、市民が農業体験する制度を設けています(谷戸田オーナー制度)。


高さ5mのかかし

田んぼの中央には、大河ドラマ「八重の桜」ヒロイン・新島八重が戊辰戦争でスペンサー銃を構えるポーズの高さ5mのかかしが立っていました。


彼岸花

彼岸花が斜面に咲き、訪れた人たちの眼を楽しませてくれました。


田園風景

30年程前に住んでいたことがあり、伊勢原はとても懐かしいところです。

<スジグロシロチョウの求愛行動>

コマツナとスジグロシロチョウ

コマツナ畑でスジグロシロチョウ♀が産卵行動を取っていました。そこに♂が現れ、難?を逃れようと♀は葉裏に逃げ込み翅を閉じました。♂は、葉の外で羽ばたきを続けて求愛しています(写真)。その後、♂が♀の場所まで入ってきたので、♀はさらに葉と地面の間に潜り込みましたが、♂は諦めずその後を追って潜り込んでいました。

ダイコン畑でも別の♀が産卵行動中でしたが、そこにも♂が現れ、求愛飛翔となりました。♀は高い樹木の枝葉の中に逃げ込む。それを追う♂は♀を見失い、さらに樹冠の方へと舞い上がって探し求めていました。♀は樹木の葉の中をかい潜り、地面付近に姿を現していました。

スジグロシロチョウの♂の求愛行動は執拗で、♀が迷惑している様子でした。
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