「ずっと以前初夏のころ、ベランダの山椒の木にアゲハチョウが卵を産んで幼虫になり5匹くらいだったでしょうか。シャッシャッと葉っぱを食べているのです。たけのこの添えにする予定のみずみずしい青葉を食し元気そうに太っていました。薬味にするくらいの木ですから、とても全員がさなぎになるには足りません。やさしい旦那さまはわざわざ雑木林に出向き、幼虫の食料となる新しい山椒をみつけてきて植えてやりました。それで全員さなぎになり無事蝶となり飛び立っていったことと思っています。
それにしてもお母さん、食料事情も確かめずベランダの山椒じゃ子供が飢え死にしてしまいます。大きなミカンの木がご近所のお庭にあるんだのに・・・。アゲハの脳では需要と供給の見積もりは無理なのでしょうか」
このような質問をうららさんからいただきました。
アゲハチョウやシロチョウの仲間の産卵数を調べてみたところ、300個から1000個程度のようです。アゲハにはそれぞれの縄張りがあります。つまり、競争がとても厳しい状況におかれています。
アゲハの食草は、ミカン科のサンショウ、カラスザンショウ、イヌザンショウ、キハダ、ハマセンダン、 フユザンショウが主。他に栽培ミカン類やカラタチも食草にしているそうです。最近の研究で、雌のアゲハは前脚ふ節にある感覚毛によって食草に含まれる化合物を識別して産卵することが分かってきたそうなので、自分のテリトリーを飛び回ってその前脚で食草を見付けたら、計算などせずに産卵しているのではないでしょうか。
産める卵の数には限りがあるし、Kさん宅のベランダの山椒の木はテリトリーを広げるチャンスと映ったのかもしれません。アゲハの命は短く、子孫繁栄のためには新天地を求めるのが彼らの戦略でしょうから、子供たちが食料不足に陥ることなど考えるゆとりもなく、必死の思いでベランダの山椒に産卵したのだと思います。
それとも優しいご主人の支援があることを予知していたのでしょうか。
それにしてもお母さん、食料事情も確かめずベランダの山椒じゃ子供が飢え死にしてしまいます。大きなミカンの木がご近所のお庭にあるんだのに・・・。アゲハの脳では需要と供給の見積もりは無理なのでしょうか」
このような質問をうららさんからいただきました。
アゲハチョウやシロチョウの仲間の産卵数を調べてみたところ、300個から1000個程度のようです。アゲハにはそれぞれの縄張りがあります。つまり、競争がとても厳しい状況におかれています。
アゲハの食草は、ミカン科のサンショウ、カラスザンショウ、イヌザンショウ、キハダ、ハマセンダン、 フユザンショウが主。他に栽培ミカン類やカラタチも食草にしているそうです。最近の研究で、雌のアゲハは前脚ふ節にある感覚毛によって食草に含まれる化合物を識別して産卵することが分かってきたそうなので、自分のテリトリーを飛び回ってその前脚で食草を見付けたら、計算などせずに産卵しているのではないでしょうか。
産める卵の数には限りがあるし、Kさん宅のベランダの山椒の木はテリトリーを広げるチャンスと映ったのかもしれません。アゲハの命は短く、子孫繁栄のためには新天地を求めるのが彼らの戦略でしょうから、子供たちが食料不足に陥ることなど考えるゆとりもなく、必死の思いでベランダの山椒に産卵したのだと思います。
それとも優しいご主人の支援があることを予知していたのでしょうか。