四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ウラギンシジミ

2007-10-27 10:18:00 | 
昼休みに、小田原にある勤務先の敷地内を散歩していると、前方を白っぽいチョウがかなりのスピードで真直ぐに飛んで行くのが見えました。
最近、相模原公園で素早く飛ぶウラナミシジミを観察したばかりだったので、ウラナミシジミかと思い、飛行着地点辺りを見渡したところ、翅の裏が真っ白で翅の先端が尖っているウラギンシジミでした。大きさはモンシロチョウ位。
あいにく携帯しかなく、写真を撮りましたが、満杯のため保存できず、何枚かを削除する。
そのチョウは、そのうち照葉樹の葉裏に隠れるようにとまりました。この行動は、このチョウが成虫で越冬するときのスタイル。葉の裏で閉じた翅の間に触覚を隠してじっと寒い冬を耐えて春を待つのだそうです。手前の葉が撮影に邪魔なので、枝を押し広げるようにしたところ、幸いチョウは出てきて飛んで、近くの葉の上に止まり、やがて翅を広げてくれました。



携帯なので画像が不鮮明ですが、これはウラギンシジミの雌で、褐色の地に白い模様のきれいな姿でした。ウラギンシジミの雌は、オスに比べると見る機会が少ないとのことで、貴重な1枚になりました。鮮明な写真を撮りたいので、その後毎日のようにカメラ持参で同じ場所を歩いていますが、出会えていません。
ウラギンシジミは、6月から10月にかけて、関東より西で見られます。シジミチョウ科ウラギンシジミ亜科に分類されていますが、特異な羽の形をし、大きさも他のシジミチョウより大きく、別の科に独立させた方が適切だとの考え方もあるようです。ウラギンシジミは、花を訪れないので、花壇で待ってもやってきません。
近くの花壇では、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、イチモンジセセリが吸蜜しています。
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10月17日の夕焼け

2007-10-17 21:34:00 | 相模原・県央
今日は朝からよく晴れ、夕方、窓の外を見ると一面にオレンジ色に染まっていました。しばしの間、ベランダから夕焼けの色の変化を楽しみました。


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相模原公園に舞うチョウたち

2007-10-14 15:01:00 | 
10月12日の午後1時過ぎに横浜水道道に沿って自転車で相模原公園を訪問。天候は晴れで暖かく、半袖で気持ちが良い。晴れた秋の日の昼間は、気温も20度を超え、チョウを観察するには好条件のようです。



相模原麻溝公園近くの水道道では、キバナコスモスの花壇があり、ヒメアカタテハが何匹も飛んでいました。
ヒメアカタテハは、世界でもっとも広く分布するチョウとして有名。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、南北アメリカ大陸どこでも見ることができます。しかし、この辺りで見かけたのは初めて。
昔、石神井公園にいたころ、よく出会ったタテハチョウは、キタテハ、アカタテハでした。最近この2種は見かけていません。

相模原麻溝公園では、ハーブ系の花が見頃でした。


チェリーセージとメキシカンブッシュセージ


ウラナミシジミ

ブルーサルビアの花壇には、普段よく見かけるツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、ヤマトシジミが代わる代わるに吸蜜しに飛んでいます。そこに、とても早く飛ぶ大きめのシジミチョウが2匹飛び込んできました。ウラナミシジミです。羽の裏側は、光を受けると明るさを増して白っぽく輝きます。



羽をやや下向きにしたところ。



吸蜜に夢中になってブルー色の羽を広げる。
ウラナミシジミは、房総半島南部よりも西の、霜の降りない暖地に見られ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、 オーストラリアまで広く分布します。移動性の強いチョウで、春から秋にかけて本州を北上しながら世代交代し、北海道南部まで分布域を広げますが、寒さに会って絶滅することを毎年繰り返します。関東地方では秋に多く見られる。
何と無駄の多い習性かと思いますが、この積極的な生き様は、地球温暖化の時代には勢力の拡大に適しているのかもしれません。


ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンは、今やもっともよく見かけるチョウになっています。その日も、キバナコスモス、ブルーサルビアによく訪れていました。
オコジョさんによると、信州の小諸でも見かけたとのこと。本来、アフリカ、アジア、オーストラリアにまで分布する熱帯・亜熱帯性のチョウでありながら、本州での北に向かった分布拡大の勢いには目を見張るものがあります。
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2007相模原市合唱祭(1日目)

2007-10-13 20:03:00 | 音楽
地元の相模原市民文化祭 合唱祭がグリーンホールで開催されました。今回は「それぞれの団体には目指しているものがあるんだなぁ。それぞれが自分の個性や色彩をとてもよく発揮しているなぁ」ということを感じました。いくつかの演奏を紹介します。
『相模野混声合唱団』(女声15名、男声9名)
ルネサンス期のポリフォニー音楽を極めていこうという貴重な団体です。曲目は、パレストリーナの曲ほかのアカペラ曲。ステージの空間を、穏やかな、そしてやわらかいハーモニーが奏でられていて、歌う人の心も聴いている人の心も平和への祈りの気持になっていくような演奏でした。山中先生の指揮は、優しく静かで、包み込むような動き。曲の最後は、美しい和音の響きとなって流れていました。
『名前のない合唱団』(女声約30名)
団員は、それぞれ思い思いの服を着て登場・・・和服に前掛け、白いたびの女性。ミッキーマウスの帽子を被った黒い洋服のお姉さん。エメラルドグリーンのミニスカートのおばさん。そのほか、白衣、真っ赤なドレス、セーラー服、バスガイドの制服、わらじ履きの浴衣姿、割烹着、フラダンススタイルなどなど。指揮者は、紺のもんぺ姿で走って入ってきました。ピアニストは燕尾服です。そんな自由な雰囲気ですから、実にのびのびとした歌声で「せっせっせ」「ずいずいずっころばし」を歌い、会場は笑顔で包まれました。
『あんさんぶる カノン』(女声12名、男声5名)
相模原市が津久井郡と合併し、津久井の合唱団も合唱祭に参加するようになり、新風を吹き込んでいます。今回は、中世のマドリガルから、アカペラ曲3曲を演奏。最初の音取りのハミングからして美しい。Matona mia caraは聞き覚えのある曲でしたが、自然で伸びやかなハーモニーが会場にきれいに響いていました。グリーンホールは1800席もある大会場ですが、2階席にいても快く歌声が響いています。少人数でアンサンブルをかなり本格的に楽しんでいる団体だと感じました。

♪ホールの響きについて
ここグリーンホールは、大きな会場です。今まで何度かステージに立っていますが、ステージで歌っていても響きがとても気持ちよく自分に跳ね返り、思わずうっとりとした経験もあります。
今まで聴くときはよく見えるようにと、1階席で主に聴いていました。今回は途中から講評の先生の直ぐ横の2階席で聴きましたが、少人数であっても、その響きがそのまま伝わってきました。
講評の先生方も「無理しないで自然な発声の歌声でとおるホールです。このホールの響きの良さを意識して歌うとよいでしょう」とアドバイスをしていました。
ホールの響きを意識して歌う・・・今後気をつけていきたいことのひとつです。
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