四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

青みの強いメスグロヒョウモン♀

2014-06-27 15:16:00 | 南多摩
6月20日
メスグロヒョウモンの投稿は、これが最後の予定なのでお付き合いください。
多摩丘陵尾根頂上のクリを見に行くと、ほとんどのクリの花は終わっていましたが、2本の若い木がまだ開花中で、そこにメスグロヒョウモン4♂3♀が集中していました。


クリの花にて

ここに来た目的は、美しい♀を探すこと、メスグロヒョウモン以外のヒョウモンチョウの仲間が混ざっていないか探すことでした。
しかし、すべての♂をチェックしたけれど、メスグロヒョウモン♂のみでした。

クリでの撮影は、本種の場合難しい・・・。
幸いなことに、ヒメジョオンの花園に1頭の青色の美しい♀が訪れていて、高さ的にもとても撮影しやすいものだったので、色々なポーズを撮影しました。近づけば少し逃げますが、再び舞い下りてくれ、撮影に協力してくれました。

写真1~3は、180mmマクロでの撮影です(※1)


1


2


3

写真4,5ではさらに接近を試み、105mmマクロでの撮影に切り替えました(※2)


4


5

左の前翅表の白紋に黒点があったのが少し残念でしたが、今までにない青さに惚れ惚れしました。
クリに集まる仲間たちからは100m位離れた場所でしたが、1頭だけクリには訪花せず、独りで吸蜜するのは、♂から逃れるためだったのか、ヒメジョオンが好みなのか。蝶にも個性があるのが興味深く思われました。

※1
カメラ : NIKON D7000
レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1
露出バイアス:-0.33
※2
カメラ:NIKON D60
レンズ : AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
露出バイアス:-0.33


オカトラノオとメスグロヒョウモンなど

2014-06-23 20:10:00 | 南多摩
6月19日
我が家のオカトラノオが開花したので、オカトラノオの咲く里山をみき♂の虫撮り友人帖のみき♂さんと一緒に歩きました。


シロシタホタルガ ※1

日陰の林縁沿いに観察していくと、色々な昆虫が静止していました。一際目を引いたのがこのシロシタホタルガ。よく見かけるホタルガは、白帯がV字型ですが、シロシタホタルガは横に真直ぐという違いがあります。深い紺色がとてもキレイでした。みき♂さんに即座に名前を教えていただきました。


オオミドリシジミ♀ 


同上 ※1

林縁の葉に止まり、半開翅のち開翅してくれました。
いよいよオカトラノオの咲く場所へ。日陰の場所ではあまり開花していませんでしたが、2ヶ所目では、色々な蝶が訪花していました。


アオスジアゲハ

アオスジアゲハは、翅を震わせて吸蜜するので、シャッタースピードを1/1,250に変更して撮影。淡い青緑色の筋が美しい個体でした。お気に入りの1枚です。


メスグロヒョウモン ♂♀♂

オカトラノオの3ヶ所目では、お目当てのメスグロヒョウモンが常時5頭前後、吸蜜・飛翔を繰り返していました。食事中は♂が♀に言い寄ることもなく、跨ぐように飛んで別の花に移動することも。この日は、10時過ぎから14時過ぎまで吸蜜モードに入りっぱなし。こんなことは今まで経験したことがありませんでした。


メスグロヒョウモン♀

この個体は破損もなくキレイでした。前翅表のブルーの色合いが際立つ角度での撮影は容易ではないですね。


メスグロヒョウモン♀

同一個体かどうかは分かりません。


メスグロヒョウモン♂ ※1

メスグロヒョウモンは敏感でなかなか接近できませんが、この時だけは斜め上からの撮影が果たせました。


メスグロヒョウモン♂

これも上と同一個体かどうか分かりません。


オオチャバネセセリ

オオチャバネセセリもオカトラノオに集まっていました。この日は、あちこちで見かけたので、ゆるやかに弧を描くような独特の飛び方が印象に残りました。


キマダラセセリ

キマダラセセリもオカトラノオの季節の常連さんです。


メスグロヒョウモン交尾

クリ林に行くと、交尾中のメスグロヒョウモン♀が♂をぶら下げた形(←♀+♂)でゆるやかに飛び立ち、クリの高い位置に休止しました。我々の接近で驚いて飛び立ったようです。最後になかなか見られない交尾シーンまで観察できたのは幸運でした。
クリはほぼ咲き終わり、実を付け始めた木もありました。


ウラナミアカシジミ

帰りの峠道の笹薮に風が吹き、そよぐ葉にウラナミアカシジミが止まりました。1枚だけピントが合っていました。

同行いただいたみき♂さん、色々とお世話になり有難うございました。

撮影機材
無印
カメラ : NIKON D7000
レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1
※1
カメラ: NIKON D60
レンズ: AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED



6月のムラサキシジミ

2014-06-22 17:10:00 | 南多摩
6月16日
相模川河岸段丘下の湿った林縁斜面で多数のムラサキシジミを見付けました。


ムラサキシジミ♀ #1

斜面の照葉樹の葉上を歩き、その後開翅。


ムラサキシジミ♀ #2

枯れ葉に止まり、口吻を伸ばしていました。


同一個体

その後、開翅。気温が高いせいか、日陰の中に日が少しだけ差し込むような場所で翅を広げていました。


ムラサキシジミ♀ #3


ムラサキシジミ♀ #4

クモの巣近くでも構わず歩いたり飛んだり。この個体も日陰と日向の境目で開翅しました。


同一個体

短い口吻を伸ばしています。

しきりに口吻を葉の上に触れるように動かす行動も見られました。水分補給とかミネラル摂取が目的なのでしょうか。

ムラサキシジミは、成虫で越冬します。その後、次の世代が6月に出現します。今見られるのは第1化のはずですが、あまり新鮮には見えませんね。
越冬中の成虫が暖かい日に日向に出てきて翅を開き日光浴するシーンはよく見てきましたが、この時期に開翅するのは、初めて見たような気がします。しかも次々に同じ行動を取っているとは意外でした。

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林縁沿いにムラサキシジミを探して歩いているうちに、小さい昆虫をいくつか見付けました。


オジロアシナガゾウムシ

ゾウムシ科の甲虫。パンダのような白黒の色分けが特徴的。食草はクズ。普段、葉上に静止していることが多いが、触ると落下し、死んだ振りをすることがあります。


ラミーカミキリ

カミキリ科の甲虫。湘南方面でアカタテハの食草、カラムシの葉上にたくさんいるのを見たことがあります。ここでは、1頭だけ見付けました。これこそ、ジャイアントパンダそっくりの外観で、可愛らしい。
明治以降に日本に侵入したと考えられ、西日本に分布していましたが、冬の最低気温の上昇により21世紀になってから関東地方南部でも見られるようになりました。

※タイトルを変更しました(ムラサキシジミ→6月のムラサキシジミ)6月23日

低山地の蝶

2014-06-22 11:01:00 | 南多摩
6月15日
90分で一周する山歩きコースへ。深い樹林内では、ほとんど蝶が見られませんでしたが、頂上では眺望が開け、風が吹き渡り、しばらく休息時間を楽しみました。


テングチョウ

頂上にクリの木があり、外界では数が減ってきたテングチョウが樹冠近くで多数吸蜜・飛翔を繰り返していました。


トレイルランニング

山行ルートでは、ちょうどトレイルランニング大会というハードな行事が行われていて、50代くらいの人から小学生までが懸命に走っていました。すれ違う際に声援を送ると、苦しい上りでも礼儀正しい返事が帰ってきました。写真は、急な下り坂を駆け下りていくところです。


新生ムラサキツバメ

車で別の山に移動。ムラサキツバメが明るい斜面の細い草の葉にまたがり、葉を軸に回転し、頭を地面に押し付けるような不思議な行動を取っていました。新生ムラサキツバメの初見です。越冬は、三浦半島南部など温暖な地域に限られるので、その子孫が山間部にまで北上してきたようです。第1化の出現時期は6月頃です。


新生ウラギンシジミ♀

ウラギンシジミの越冬北限は関東南部。少し前から新生個体の飛翔するのを見てきましたが、初撮影となりました。第1化の出現時期は6月頃です。


オオチャバネセセリ(14:49)


同一個体

林縁斜面に背の高いハルジオンが咲く草地があり、分け入って観察しているとハルジオンに隠れるようにしてノアザミが咲いており、オオチャバネセセリが吸蜜しているのを見付けました。その後開翅。今季の初見です。
ベニシジミの新鮮な個体も出始めていました。スジグロシロチョウの好む環境のようで、多数ハルジオンの上を飛んでいました。

この日、4箇所でヒョウモンチョウの仲間の飛翔を見かけましたが、周回飛行中のため種類は特定できませんでした。アサギマダラがトレイルランニング・ゴール地点の人混みの上を飛ぶのを目撃しました。


駒沢オリンピック公園

2014-06-21 17:30:00 | 神谷町・東京
先日(6月14日)の午前、合唱練習が東急田園都市線駒沢大学駅近辺であったので、午後近くの駒沢オリンピック公園を一周しました。


自由広場

ベンチで座っていると、2,3頭の蝶が写真中央のケヤキの大木の中で飛ぶのが見えました。証拠写真で確認すると、雑木林に見られるサトキマダラヒカゲでした。大都会にも生息しているのだと再認識しました。


サイクリング・ロード

左のブルーの内側がサイクリングコース、中央の黄色の内側がジョギングコース、その右がウォーキングコースとして利用されているようです。老人や子供も横断するので、サイクリングは危険だと感じました。国営昭和記念公園のように独立したサイクリングコースを設けるべきです。


ユッカラン

ここは運動公園なので花はあまり見られません。このユッカランは大株で見応えがありました。


陸上競技場と塔

駒沢公園を代表する風景ですね。
ここに来たのは実に42年ぶり!若いころを思い出します。


補助競技場付近にて

昔は、芝生の場所があちこちにあり、ギターを持って来たこともありましたが、色々と改変された今となっては、その懐かしい場所がどこなのか分かりませんでした。

それはともかく、42年ぶりに歩いてなかなか感慨深いものがありました。