四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ヒオドシチョウとミヤマセセリ

2015-03-19 14:28:00 | 南多摩
3月17日

初夏のような陽気だった17日、ミヤマセセリとヒオドシチョウを探しに出掛けました。
丘陵の登り口の草地では、モンキチョウ、モンシロチョウ、キタキチョウが飛んでいました。いよいよ春ですね~。


モンシロチョウ初見(10:53撮影)

キタキチョウは、越冬明けの初見です。


キタキチョウ♂

尾根道を登り、谷戸に下りると、ミヤマセセリを見つけることができました。逆光で少し距離がありましたが、初見の証拠写真です。


ミヤマセセリ初見(11:28)

秩父の蝶のtef_teffさんは3月10日に初見、関東南部よりも一足早かったのには驚きました。

尾根道に戻り進むと、日だまりの笹の上にヒオドシチョウが止まっているのが目に入りました。


ヒオドシチョウ(11:59)



近づくと舞い上がり、5m程離れた木々の向こうに姿を隠しましたが、再び戻ってくるテリ張りの行動を繰り返していました。ヒオドシチョウと戯れていると、アマチュア無線メンバーだという同年輩の男性Yさんがお見えになり、一緒にヒオドシチョウを観察しました。


同一個体(12:12)

環境を入れて撮影、さらに接近すると飛び立つ。僕の帽子に止まっているとYさんが教えてくれたので、撮影をお願いしました。昨日、その写真を送ってくださいました。


筆者の帽子に止まるヒオドシチョウ(12:15)

良い記念になります。Yさんは蝶の撮影ではアスペクト比1:1で撮ることにしているとのことなので、そのままアップします。お世話になり有難うございました。

♪追記(3月22日)
ヒオドシチョウは、縄張りを主張している最中で、一時は我々を追い出す素振りを見せていましたが、今度は見張り台として僕の帽子の上を利用したんだと想像しています。
以前、オオミドリシジミが帽子の上に止まったこともありました。背が高いので利用しやすいのかもしれません。
※silkcottonさんコメントへの返事を追記に用いました

谷戸の栗林林床でミヤマセセリが1頭飛び回り、食事しながら目で追うとやっとのことで枯れ葉上に止まりました。訪花中の撮影は果たせずでした。


ミヤマセセリ♂(13:02)

尾根を超え、向こう側の谷戸に下りると、梅林でテングチョウが3頭飛んでいました。


テングチョウ(13:38)

時間が遅かったせいか、まだ時期が早いのか、ここではミヤマセセリは見当たりませんでした。

この時期、一番多く見かけたのはキタテハ。谷戸の休耕田や畑を飛び交っていました。

相模原公園の早咲きの桜

2015-03-19 11:48:00 | 相模原・県央
3月15日

相模原公園に早咲きの桜を見に行きました。オカメザクラは3月6日に開花したとえもんさんの相模原公園花情報に出ていましたが、15日はちょうど満開でした。


オカメザクラ



メジロが吸蜜に来ていました。



その他、カンヒザクラ、カンザクラも。


カンヒザクラ


カンザクラ

昨年の11月下旬にウラギンシジミやムラサキシジミがたくさん日光浴をしていた菖蒲田近くのツバキが咲いていました。



菖蒲田の縁に5,6人の鳥愛好家が大砲(望遠レンズ)を構えて並んでいました。イカルがこないか待っているとのことです。ネットで調べると何十羽いるんだろうというぐらい来たこともあるようです。


ルリタテハの越冬完了など

2015-03-13 16:40:00 | 南多摩
♪ルリタテハの越冬完了

今シーズンも谷戸の水路に架かる丸太製の橋の裏側にルリタテハが静止して越冬しているのを見つけたのが1月5日。それ以来、時々橋の裏側を覗いて観察を続けてきました。


越冬中のルリタテハ(1月19日撮影)


丸太橋の裏側(2月23日13時55分撮影)

まだ静止しているのが見えるでしょうか。


同上(2月27日14時02分撮影)

2月23日14時の時点で越冬を継続していましたが、27日14時時点では確認できませんでした。23日~27日の間に越冬を終了し、橋の裏から飛び立ったと思われます。


2014年、2015年の2,3月の平均気温(八王子アメダス)

2015年の越冬完了時期、2月23~27日を青色のバーで表示、
2014年の越冬完了時期、3月12~18日を赤色のバーで表示しました。
今年は、昨年よりも約20日早く越冬完了しました。ルリタテハが春到来を感じて飛び出すのは、平均気温6℃以上の日が続く頃といえるかもしれません。

3月12日、別の谷戸で梅にテングチョウが来ていないかと思っていると、草地に置かれた木にルリタテハが舞い下りて来ました。越冬明けルリタテハの初見です。


越冬明けルリタテハ(3月12日撮影)

開翅後、接近により飛び立ちましたが舞い戻ってきました。最初は警戒して翅を閉じ、しばらくして開翅。





昨年の3月12日は、まだ気温が低く観察個体は越冬中でした。今年はすでに活動再開個体が多いのでしょうか。

♪モンキチョウ

飛翔撮影を試みました。


13時24分40秒9

直後に目の前のオオイヌノフグリに着地し、約40秒後に舞い上がりました。


13時25分18秒0


同18秒2

ほぼ真横に飛んでくれたのでまあまあのピントで写ってくれました。
雌雄の求愛飛翔も撮りたいものですね。

♪ベニシジミ

ベニシジミが草の上で休憩中です。3月2日に目撃したのとは別個体でした。


ベニシジミ

3月2日にオオイヌノフグリで何度も吸蜜していましたが、今までオオイヌノフグリでの吸蜜を目撃したことがありませんでした。
過去の春の吸蜜植物を早い時期から順に並べると
ナズナ、カントウタンポポ、ジュウニヒトエ、ハルジオン、ニリンソウ

3月前半にこの谷戸で咲く花としては、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、カントウタンポポが目立ちます。一番多いオオイヌノフグリを選んだということでしょうか。

♪テングチョウ

笹薮を切り開いた歩道では、10m間隔ほどでテングチョウが地面に止まっていました。自分の縄張りでテリ張り中でしょうか。


テングチョウ

こんな環境でした。


テングチョウ環境


ヤドリギ

ヤドリギを見上げるご婦人がいたので話しかけると、レンジャクが来ないか見ているところ、とのことでした。ヒレンジャクの方がよく来る、ヤドリギの実を食べて、樹木の上に糸を引く種入の糞を落としていき、枝上で発芽するなどと教えてもらいました。

ベニシジミを初見

2015-03-06 11:14:00 | 南多摩
3月2日

2月27日と同じコースで谷戸巡りをしました。キタテハ♂が現れ、気が付くと求愛場面に遭遇しました。手前の♂が♀に求愛中です。


求愛中のキタテハ(10:42)


キタテハの翅裏比較(手前♂と♀)
(4月14日追記)

は翅裏外縁が橙色を帯びます。
(4月14日訂正)


キタテハ求愛環境

梅を見たあと・・・



モンキチョウを初見した谷戸に移動。モンキチョウとキタテハが各1頭飛翔していましたが、止まらないので弁当を広げていると、ベニシジミが草地斜面から現れました。今季の初見です。今までの早い記録は2013年の3月8日だったので、個人の記録を更新です。


ベニシジミ初見(12:21)

まだ羽化まもないのか、行動はゆっくりで、オオイヌノフグリやカントウタンポポで吸蜜し、移動するのを簡単に追跡できました。



撮影中、「近所でぶらぶら」のmasao。さんがお見えになり、一緒に飛翔撮影を楽しみました。独りでは待ち切れなかったかもしれません。写真は、下のオオイヌノフグリの花から舞い上がったところです。





途中、枯葉やスイバの葉の脇で休止するシーンも多く見られました。自分の体色を意識して保護色の場所を選んでいるようです。



モンキチョウを探していると斜面に張り付いて休んでいるようでした。masao。さんに声をかけると、交尾中のようだと言う。そのとおりでした。


交尾中のモンキチョウ(13:17)


環境

不安定な姿勢で撮影したせいで画面が傾いてしまいました(^_^;。モンキチョウの手前にカラスノエンドウの葉が見えますね。この辺りにはよく利用する食草のシロツメクサ(クローバー)など見当たらないので、同じマメ科のカラスノエンドウを食草にしているのでしょうか。



テングチョウ出現とキタテハ休眠

2015-03-06 10:19:00 | 南多摩
2月27日

午前中から午後にかけて晴れて気温も上がり(最高気温14℃)、谷戸林縁では、あちらこちらでテングチョウが活発に飛翔・休止を繰り返していました。




テングチョウ

この個体は一番フレンドリーで撮影に付き合ってくれました。

モンキチョウとキタテハは、谷戸の同じ明るい斜面で活動していました。時々キタテハがモンキチョウを追飛。モンキチョウの♀も現れ、求愛飛翔も見られました。


モンキチョウ♀初見

どうやら23日の初夏のような暖かさでテングチョウも目覚め、谷戸は3種だけですが賑やかになりました。谷戸斜面では早くも野草たちが花盛りです。


ヒメオドリコソウとオオイヌノフグリ

隣の谷戸を見おろす斜面の竹製ベンチが新しくなりました。


新調されたベンチ

13時34分、キタテハ(多分♂)が斜面のササの茂みに潜り込むのを目撃、徐々に触覚を翅の間に収めていき休眠姿勢に入るようでした。


休眠を始めたキタテハ♂(13:42)


休眠環境

画面中央にキタテハが見えます。3月2日に再訪すると姿を消していました。一時の休眠場所だったようです。

初夏を思わせるような23日の暖かさで一気に蝶の活動が活発化したと感じました。