四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

高尾の丘陵へ

2011-10-30 17:00:00 | 南多摩
アサギマダラに会えることを期待して高尾の丘陵を散策しました(10月26日)。



桜の植えられた斜面に咲く白花のノコンギク。



幸先よく薄紫色のノコンギクで吸蜜するアカタテハに遭遇しました。
桜の木を縫うようにしてアサギマダラが悠然と飛ぶのを見かける。



気温の低下で午前中の蝶影は多くありませんでしたが、南斜面の日向のコセンダングサでウラナミシジミ♀が吸蜜していました。



日向から回り込んで半日陰のヤクシソウのところでアサギマダラ♂が止まっていました。



別の3名が来たこともあって、飛び立ち、斜面の中ほどの樹の枝先に止まりました。静止する姿は、木の葉になりきっているようにも感じます。



グループの一人が教えてくれたとおり、その先にもアサギマダラが何頭もいました。アザミで吸蜜するアサギマダラの♀です。
この個体は近付いても逃げずに僕の近くを回るように飛んでくれました。



秋の深まりと共に、ウラギンシジミの日光浴姿も見られるようになりました。
日の当たる照葉樹の葉の近くで羽ばたきし、葉の下に止まる仕草をした後、葉上に翅を広げ静止するパターンを複数の別の場所で目撃しました。いずれも♀。
この個体は、これだけ接近しても大丈夫でした。



この日に最も多く見かけたのは、キタキチョウでした(17頭)。チラチラと飛ぶ行動を追っていると、急に葉裏に止まる習性があるようで、2例を目撃しました。



午前中は晴れ時々曇りでしたが、午後になると抜けるような秋空に(13:44撮影)。

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アサギマダラといえば、フジバカマやヒヨドリバナで翅をぶらりと下げて陶酔しきったように吸蜜する姿が思い浮かびます。ヤクシソウやアザミで吸蜜するのは次善の策なのか、落ち着きがなく直ぐ飛び立てるような姿勢で止まっているような印象を受けました。南下の途上なのかも知れません。

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ホバリングする蛾

2011-10-25 19:00:00 | 相模原公園・北公園
薄日でも、スズメガ(雀蛾)類は、元気に活動していました。


オオスカシバ(大透翅、相模原公園にて10月20日撮影)

蝶は僅かにイチモンジセセリしか見られなかった花壇に、オオスカシバが複数ホバリングしてコスモスの花で吸蜜していました。写真は、シャッタースピード 1/4000秒で撮影。高速で上下させている翅が静止し、透明であることが分かります。
しかし、オオスカシバの羽化したての翅には、白い鱗粉があります。その後、翅を震わせることで、その鱗粉はすべて脱落し、透明になるとのことです。
何のために鱗粉が備わっていたのか不思議な感じがします。



翅が震えている感じを出したくて、シャッタースピードを 1/400秒に変えて撮影してみました。多少翅の動きが出てぼやけていますが、動きを出すにはもう少しシャッタースピードを遅くすべきだったか。

オオスカシバは、スズメガ(雀蛾)科ホウジャク(蜂雀)亜科で、6-9月に出現します。



相模原麻溝公園に移動して、フジバカマの所へ。緑色の葉の他に赤紫蘇の葉のように赤い葉のものがありました。

隣のホトトギスを撮影していると、少し年配の男性が声を掛けてきました。
「すみません。あちらの赤い花の所にハチドリがいますよ。自分のカメラでは上手く撮れないけど、お持ちのカメラだったら取れると思いますよ」
「ありがとうございます。ハチドリではなくてスズメガの仲間だと思いますよ。ホバリングして止まっているように見えますよね」



赤い花というのは、チェリーセージでした。



ホシホウジャク(星峰雀)がホバリングし、長い口吻を伸ばして吸蜜していました。横顔は雀に似ていますね。



ホシホウジャクの前翅は黒褐色ですが、後翅にはオレンジ色の帯が鮮やかです。
静止すると、前翅が屋根型になり後翅を隠してしまうので、目立たなくなります。

ホシホウジャクもスズメガ科ホウジャク亜科の蛾で、7~11月に出現します。
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相模原公園の秋

2011-10-23 11:42:00 | 相模原公園・北公園
10月20日、曇りでしたが、昼頃、薄日が差してきたので相模原公園に向かいました。台風15号による倒木はすっかり取り除かれ、園内には平穏な姿が戻っていました。



相模原公園にて



毎年、芝生広場の中央にメキシカンカンブッシュセージが一列に花を咲かせます。



曇りで薄日が時々差す位で、蝶影はあまりありませでしたが、ヒメアカタテハが速いスピードで飛び、花に止まる動作を繰り返していました。



チャバネセセリも現れました。



噴水とコスモス花壇



ピンクのコスモスの花弁に乗るように止まって吸蜜するイチモンジセセリです。
褐色の翅に花弁の色が映って微かにピンク色に染まっているかのようです。

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ランタナとツマグロヒョウモン

2011-10-22 20:00:00 | 相模原・県央
相模大野でツマグロヒョウモンを初めて見たのは2005年10月のことでした。
毎年秋になると急に増えだし、晴れれば我が家の庭にも毎日のように訪れます。



庭のランタナに好んで吸蜜に来ます。この日は、この1頭がランタナの花から花へと移動して長く留まっていました。





こちらが大きい動きをすると一旦上空に飛び立ちますが、すぐに戻ってきてくれます。そのうち、警戒心が解けたのか、色々なポーズで撮らせてくれました。



隣のピンクと黄色のランタナにも訪問。しかし、オレンジ色のランタナが一番お気に入りのようで直ぐにそちらに戻りました。



しばらくすると、別の個体がやってきて、自動車のボンネットで翅を広げて休憩していました。近づくとコバノランタナに移動。この個体もやはりオレンジ色が好きなのかそちらに移動し暫く留まっていました。
そのほか、3番目の個体とキタキチョウ1頭が短時間オレンジのランタナに。

たまには庭でゆっくりと蝶と戯れるのも楽しいものです(10月18日)。
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小山田緑地の秋

2011-10-20 21:07:00 | 南多摩
鶴見川源流域歩きの帰りに小山田緑地に寄りました。



こちらの谷戸でも稲が黄金色に輝いていました(10月11日撮影)。



道沿いに光るチカラシバ(力芝)の穂。
もうすっかり秋の風情を感じます。



栗の木の脇を歩いていると、ミドリヒョウモンが枯葉の積もる地面に下りていました。



やがて、栗の木の幹に止まり、産卵行動をしていました。
少し前に相模原市の休耕田近くで杉の樹皮に産卵行動するミドリヒョウモンを目撃したばかりでしたが、色んな樹木に産卵する習性があるようです。

ミドリヒョウモンは、秋に里に下りてくることが多い蝶で、住宅地の庭でも見られることがあるそうです。
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