四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

曽我梅林を訪ねる

2011-01-30 16:18:00 | 西湘・箱根
1月28日、小田原の曽我梅林と近くの里山を散策しました。
ルート : JR下曽我駅-別所梅林-法蓮寺-曽我山(見晴台)--JR下曽我駅
小田原梅まつりの開催期間は1月29日から2月28日まで。祭の前日、梅林は人も少なく静かでした。



十郎。日本三大仇討ちの一つ「曽我物語」の主人公曽我十郎にちなんだ品種名で梅干用としてこの地では広く栽培されています。開花時期は2月上旬~中旬、他の品種に先駆けて咲きます。今年は開花が10日位早いようで、5分から8分咲きでした。
ここ曽我で植栽される梅では、十郎 → 南高梅・枝垂れ梅 → 白加賀の順に咲いていきます。



紅梅も梅林や民家に咲いていました。



梅林の一角に枝垂れ梅の畑があり、少し咲いているのもありました。



その近くに幹や枝が白味を帯びた変わった梅の木がありました。



梅林を流れる剣沢川の土手に日本水仙が咲く。



梅林を後にして見晴台へ登っていく途中に法蓮寺があり、子供・安産の守り神の鬼子母神像が柔和な表情をして眼下の曽我の地を見守っていました。



近くの民家と曽我山方面。奥の分岐を右に入り、見晴台へ向う。



見晴台の手前から見た下曽我方面。中腹の梅の方が開花が早いように見えます。
下の方は冷気がたまる関係で中腹より開花が遅れるそうです。



見晴台から見た小田原市内と相模湾方面。右手前の岬は真鶴半島。その後方は伊豆半島で大室山、小室山が見え、突端は川奈付近。その左横は初島。

見晴台には昼食をとる一行も。帰り道、中腹の梅畑で働くご夫婦が梅の枝を切ってプレゼントしてくれました。
御殿場線に乗りローカル線の気分を味わいながら松田へ向う(小田原の最高気温 8℃)。
コメント (4)

湘南国際村、子安の里と海岸を歩く

2011-01-24 14:07:00 | 三浦半島
冬晴れの一日、湘南国際村から子安の里を通って長者ケ崎まで歩きました。
ルート : JR逗子駅-(バス)-湘南国際村センター-子安の里-立石公園-円乗院-長者ヶ崎-(バス)-JR逗子駅

何の予備知識もありませんでしたが、湘南国際村は山の緩やかな斜面を造成して作られ、研究・研修施設と住宅街が美しく調和して区画されたエリアでした。
小高い丘のあちこちに総合研究大学院大学や研究機関、国際交流センター、資生堂・ファンケル・ファミリーマートなど企業の研修所が建ち、きれいな空気や見晴らしの中、さぞかし斬新な研究や実り多い研修・交流が図れるのではないかと思います。
国際村の頂上付近に公園があり湘南の海が一望できます。



手前の街並みは葉山町役場周辺で、入江を挟んだ向こう側が七里が浜方面、その後方が丹沢連峰です。



上の写真の左側。葉山の海岸、相模湾、富士山・箱根連山を望む。



公園の下には住宅の屋根が連なり面白い幾何学模様をなしていました。



南斜面に広がる新しい住宅街です。



湘南国際村を後にして丘を下ると子安の里と呼ばれる里地があります。畑と民家が緩やかな斜面に散在しています。



道路脇に日本水仙が一面に咲く空き地があり、良い香りが漂っていました。水仙に囲まれた陽だまりでお弁当にする。
里地を後にして深い森林に挟まれた関根川沿いに子安の里通りを下り、途中御滝不動尊の湧水で喉を潤し海岸に至る。



近くの立石公園にて。ここの岩礁は大磯の照ヶ崎海岸の岩礁と似ていますが、アオバトがこの地に塩を求めて訪れることはありません。夏のアオバトは丹沢を棲み家にしているので、丹沢に近い大磯の岩礁をベストの塩分補給場所として利用しているのでしょう。



立石から海岸沿いを北西に歩き、円乗院に立ち寄る。ここは海に面した寺院で安らぎを覚える。そこから長者ヶ崎(写真)まで歩きました。向こう側は箱根の山々です。
真冬なのに陽光はとても暖かく快適な散策を楽しむことができました。伊豆半島、大島も明るい海の彼方に横たわっていました(1月20日、気温9℃)。
コメント (3)

ヒヨドリ集団の津軽海峡越え

2011-01-21 13:23:00 | 
NHKの「ダーウィンが来た」で秋に北海道のヒヨドリが津軽海峡を渡って本州に移動する様子を放送していました。秋になるとヒヨドリが北海道から本州に渡ることは知られていますが、船や飛行機を使ってそれを追跡し、渡りの実態を明らかにしてくれる貴重で興味深いレポートでした。

ヒヨドリたちは、渡りをする10月になると北海道南端の白神岬に何万羽も集まります。その後対岸の見える日に意を決したように2,000羽の大集団で一斉に飛び立ち、海面すれすれに飛行して一路20km先の津軽の竜飛岬を目指します。海面すれすれに飛ぶのは、ハヤブサの来襲を逃れるため。また、ハヤブサは時速300kmで急降下し、はぐれたヒヨドリを襲うので、目をくらますため大集団で飛行します。危険に曝されて 岬に戻ることもあります。
低空飛行中に3mもの大波に遭遇すると、集団はその波の中に突入し(雲隠れ)、大波の向こう側からそのままの隊列で空中に飛び出してくる術には驚きました。
海を渡るのは1年に2回。いつの間にこのような渡りの術を身に付け子孫に伝えているのか不思議です。
途中、カモメの来襲も受けますが時速50kmの速さで逃げ何とか無事に竜飛岬に辿り着きます。海峡を渡る所要時間は約1時間、ほぼ最短距離で飛行します。ヒヨドリたちはここで解散し、南方へと思い思いの旅に出るとのこと。最も遠いところでは長野県まで渡っていくことが分かっているそうです。また春になると、若鳥も加わった大集団で北海道に渡ります。

先日のニュースで大雪の新潟県の様子を報道していましたが、雪の中で餌を探すのかヒヨドリの姿が写っていました。北海道のヒヨドリたちは寒さを逃れるため南下する。では新潟の豪雪地帯のヒヨドリが雪の降らないさらに南方まで移動しないのは何故なのか?次々に新しい疑問が沸いてきます。
コメント (6)