四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

キタテハとモンキチョウの観察

2015-02-26 15:01:00 | 南多摩
2月23日

最高気温が18℃になった2月23日、町田市の谷戸巡りに出かけました。
10時半頃キタテハが1頭法面辺りから飛び出して少し日光浴していましたが、見失いました。11時頃、隣の谷戸でふと目の高さの草むらを見ると、日光浴中のキタテハを見付けました。


日光浴中のキタテハ

約20分経っても時々翅を閉じたりしながら日光浴を続けていました。


同一個体(♂?)

キタテハのいた草むらです。


環境

11時40分頃、尾根の向こうの谷戸に行くと、モンキチョウ、キタテハ各1頭が延々と斜面を大きく回り飛び続けていました。12日に目撃したモンキチョウはもっと狭い範囲で飛翔していたので、12日と23日のモンキチョウは別個体のように感じました。止まらないのでとうとう撮影出来ず。

キタテハがこの時期に越冬明けのように雌探しの行動をとっていたのは、春本番のような天候のせいだったのでしょうか。


キタテハ♂

その間、近所をぶらぶらのmasao。さんと初めてお会いし、一緒に上った草地斜面の上の方でタチツボスミレを見付けました。


タチツボスミレ

久しぶりに蝶友のOさんともお会いしました。モンキチョウの幼虫探しはなかなか難しいと話されていました。


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首都大学東京グリークラブ定期演奏会

2015-02-26 10:09:00 | 音楽
全日本合唱コンクールで金賞を受賞した首都大学東京グリークラブの演奏会が21日にあると教え子から案内が来た、と妻の友人から教えてもらい、後輩Tさんとも連絡を取り合い聴きに行きました。
(→報道記事


首都大学東京キャンパス(八王子市南大沢)

総勢13名の指揮者をおかない演奏スタイルで、それぞれの団員が互いの動きを感じながら表情豊かに声を合わせて、透明感あふれるアンサンブルを披露していました。こんな素晴らしい男声合唱は聴いたことがないような気がします。

1st Stage 男声合唱のための『どちりなきりしたん』より 作曲:千原英喜
2nd Stage [ゲストステージ」
3rd Stage [アラカルトステージ」
男声合唱とピアノのための『新しい歌』から
「うたをうたうとき」 作詩:まど・みちお 作曲:信長貴富
うたをうたうときは、合唱コンクールの課題曲です。
4th Stage 男声合唱曲集
『じゆびれえしよん』 作詩:山村暮鳥 作曲:信長貴富
このステージは、金川明裕指揮です。

よくこんなに一人ひとりがしっかりと歌える団員が揃ったものだと関心しました。少人数だからこそパートがひとつになり、和音の響きがクリアーに聴こえたと思います。若人の声は清々しくて良いですね。しっかりとした詩の読み込みや解釈にもとづいての表現力も見事でした。

1年先輩のSさんも来ていて、当時の我々の時とレベルが違うのはなぜだろうかということが話題になりました。「良い音楽環境で育ったからではないか?」「若い人の楽器の作りが違うのではないか?」

3年前には部員4名になり廃部の危機にも直面したが、その後、部員獲得に励み、練習を積んで今日に至ったとのこと(→3年間の軌跡)。トップテナーの一人が女性なのもユニークです。

彼らの合唱を続けたいという強い心意気と研鑽ぶりに大きな拍手を送りました。

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チョウ類保全を考える集い

2015-02-18 11:27:00 | 
2月14日
日本チョウ類保全協会主催の「チョウ類保全を考える集い」に初めて参加しました。

絶滅の危機に瀕しているチョウを何とか救うために、日本チョウ類保全協会が関与た活動の状況報告がなされました。

報告例 ヒメキマダラセセリの保全活動状況

ヒメキマダラセセリは、北海道のアポイ岳周辺に局限されて生息しています。


ヒメキマダラセセリ※1

近年、温暖化などの影響でハイマツが尾根を覆う面積が増えて食草が生える高山植物のお花畑が失われることでヒメキマダラセセリ生息が危機に瀕しています。


アポイ岳周辺での調査※1

そこで、試験的にハイマツ帯の一部を除去した結果、その場所にお花畑が復活しヒメキマダラセセリ増加の効果がみられたとのこと。

そのほか、同じように絶滅危機に直面しているツシマウラボシシジミやチャマダサセセリなどの保全活動についても現状報告がありました。
ツシマクロボシシジミの場合は、食草などのある林床草地が鹿に食害されたことなどが原因のようです。


ツシマウラボシシジミ※2

しかし、いずれも行政を動かし植物・昆虫専門家や地元の理解・協力を得、大勢の人の手も借りないと安定した生息維持が図れない難しい事業であることが分かりました。
今回の集いは、現状と課題を知ることができただけでも有意義でした。もっと多くの蝶愛好家や自然保護関連の行政の人にも参加してもらいチョウ類保全活動への理解・支援が進んでいくことを期待したいと思います。

※1 日本チョウ類保全協会(2014) "Action for Butterflies", チョウの舞う自然 (18):20-21.
※2 日本チョウ類保全協会(2013) チョウの舞う自然 (17):表紙より
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Ensemble14演奏会終了とモンキチョウ初見

2015-02-13 13:59:00 | 南多摩
2月8日
Ensemble14演奏会は無事に終了しました。響きの素晴らしい紀尾井ホールで気持よく歌うことができました。ご来場いただいた大勢のお客様、ご指導いただいた辻秀幸先生、練習ピアニストの田城章子先生、管弦楽のプロ演奏家の皆様、団員・スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。また、この日を目標に練習を積まれた団員ソリストの皆様、お疲れさまでした。毎年の上達ぶりを楽しみにしています。
自分自身は年末から不整脈や風邪で不安な面もありましたが、今回も何とか元気に出演でき安堵しております。

2月12日
朝から晴れて暖かくなりそうな予報に誘われ、多摩丘陵の谷戸巡りをしてきました。

先ずはキタテハやテングチョウ、キタキチョウの越冬地へ。
10時20分頃に谷戸に着くと、キタテハが旋回しておりやがて法面上部の草地に止まり開翅しました。

写真をクリックすると拡大して見られます

キタテハ(10時21分)

場所を移してまた日光浴です。この時期、葉裏での休眠中は翅を閉じていますが、暖かな日に飛び出しての日光浴中は翅裏が見えず性別が分からないな~などと考えているうちに飛び去ってしまいました。



ここにはキタキチョウやテングチョウの越冬実績もあります。そこで、30分ほど待機しましたが、その他の飛ぶ蝶は現れませんでした。

11時20分頃に次の谷戸へ。モズ専門で撮影しているという男性と話したりしてしばらく待つと、11時50分頃にモンキチョウが1頭現れ、斜面にそって♀探しの飛翔が始まりました。これが2015年の新生蝶初見になりました。蝶の世界ではいよいよ春が近づいてきましたね。
飛び始めは左右に周期1,2分で往復し、なかなか休止しないので、弁当を広げて待つことに。

12時半頃、隣を縄張りとするもう1頭が現れましたが、最初の♂に追い払われました。12時50分頃になってようやく時々休止するようになり、足早に接近して撮影にこぎつけました。探雌モードでは花に止まって吸蜜することなく枯葉に紛れるような場所を選び休止していました。


モンキチョウ♂(12時47分)

乾いた土に落ちた枯葉に舞い下りて休憩です。


モンキチョウ♂(同一個体)

最盛期(4月頃)には極めて多く飛び交う場所なので、まだ発生の初期と思います。自分としては、マイフィールドとしている町田・相模原で2月内にモンキチョウを見たのは初めてです。しかも大幅な記録更新!多分いつ多産地を訪問するのかがポイントなんでしょうね。
モンキチョウが出現した谷戸南斜面の環境です。手前の斜面沿いに往復・休止を繰り返していました。


モンキチョウ出現環境

斜面はほぼ枯草に覆われていますが、オオイヌノフグリ、カントウタンポポ、ヒメオドリコソウなどが咲いていました。寒い北風の遮られる谷戸南斜面の微気象は春の陽気で、1月からこれらの花が咲いています。


カントウタンポポ

カントウタンポポには綿毛も見られ、だいぶ前から開花しているようです。

その後、ルリタテハの越冬場所を覗くと無事越冬態勢継続が確認できました。


越冬ルリタテハ


橋の裏の状態

今回は、橋の裏の様子が分かるように広角でも撮影。昨年は同じ橋の裏で1頭が3月中頃まで静止していました。

ウラギンシジミの越冬地にも立ち寄りました。葉裏に静止していた歩道脇のヒサカキの木を見上げて探しましたが見付からず行方不明に。その間、3組の自然散策の人たちに何を探しているんですか?と尋ねられ、そのたびに「この木の葉の裏にウラギンシジミという蝶が翅を閉じて冬越しをしていたんですが・・・」と説明させてもらいました。

さて、次の新生蝶はモンシロチョウでしょうか、ベニシジミでしょうか。
楽しみです。

♪ゆっくりペースの更新になりますが、よろしくお願いします。

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Ensemble14演奏会

2015-02-06 15:11:00 | 音楽
所属するEnsemble14演奏会に出演します。

日時:2015年2月8日(日曜日) 13時30分会場、14時開演
場所:紀尾井ホール



明日は2回目のオーケストラ合わせが行われ、いよいよ日曜日に本番を迎えます。
体調を整え、気持を集中させてステージに臨みたいと思います。

紀尾井ホールで歌うのは第16回演奏会(ミサ曲ロ短調、2010年7月3日)以来のこと、楽しみです。
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