四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ムラサキツバメ集団の解散

2016-01-29 14:30:00 | 相模原・県央
1月25日

この冬一番の朝の冷え込み(-7℃)を記録した25日、公園の浅い池は全面凍り、乗ってもびくともしませんでした。


1月の気温


凍った池

13頭の塒だった場所は、見事に空でした。地面に落下の形跡は見られませんでした。何かアクシデントがあったのでしょうか。


塒だったマテバシイの葉(中央)は空に(12時3分)

近くでは、12時過ぎに1頭、現場を離れて再訪した13時50分前後に2頭がそれぞれ単独で日光浴に現れました。
7℃位しかないのに飛び出すこともあるのだと認識を新たにしました。鳥に蹴散らされたなどのアクシデントがあり、寒い中でも日光浴してから塒探しをしようとした、などという事情があったのでしょうか。
しかし、彼らは、塒のあった、昼間に日の当たる辺りではなく、マテバシイの日陰の方に隠れたようで、その場所を突き止めることはできませんでした。


日光浴に現れたムラサキツバメ♂ A, B, C

テングチョウも飛来し、日光浴。


テングチョウ

ムラサキツバメとのツーショットです。


並んで日光浴

現場に着く前に、マテバシイの茂みに2羽の鳥(ヒヨドリかキジバト?)が飛び込むのを目撃したました。帰りがけに雌雄のキジバトが20mほどの距離にいたのは偶然なのか。


キジバト♂, ♀

1月28日

13時過ぎに現地を訪問、2頭の日光浴を観察しました。画面左は新顔、右は25日の個体Aでした。少なくとも4♂(A~D)が元塒だった付近に留まっていると思われます。


ムラサキツバメ♂ D, A

それにしても、一旦集団が解消してしまうと、それぞれが隠遁生活に移ってしまうのでしょうか。
厳寒期に目立つ場所に集団を再結成することがあるのでしょうか。
経験深い方の知見を聞かせて欲しいです。

次回は、未確認の♀も含め、さらに多くの個体の生存を確認したいと思います。

付録(2月8日)
この冬一番の寒波は、奄美大島に115年ぶりの降雪をもたらせました。1月24日午後1時13分からと18分からの2回みぞれが観測されたと報じられています。その時の気象衛星画像(日本気象協会)を載せておきます。関東では、翌日の25日に大きく冷え込みました。


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ムラサキツバメの試練

2016-01-21 07:10:00 | 相模原公園・北公園
1月19日

1月18日に約10cmの雪が積もり、翌19日未明には強風が吹きました。ムラサキツバメがどうなっているのか気になり11時過ぎに公園に赴くと、あちらこちらの地面に折れた枝が横たわっていました。公園の方に尋ねたら降雪のあった18日ではなく、19日未明の強風によるものだということでした。雪についたタイヤ跡の上に枝が横たわっていることからも、枝の落下が降雪によるものではないことが分かります。


横たわる枝と回収車

マテバシイの枝も折れて落ちていました。


折れて地面に落下したマテバシイの枝

越冬場所に着くと、ムラサキツバメが8頭残っており、気温7℃の寒い中、横倒しの状態で葉にへばりついていました。17日には15頭いたので、7頭減った計算ですが、全滅を免れ安堵しているところです。


葉裏に留まったムラサキツバメの8頭集団

近くでは♂1頭が左右に飛翔したり日光浴したりしており、吹き飛ばされた個体が元の葉に戻ろうとしていたのかもしれません。次回観察時には数が増えていることを期待し現場を後にしました。

1月21、22日
2日後の21日に見ると、数が増えていました。22日もまったく同じ配置でした。21日の最高気温が9℃と気温が低く、晴れてもまったく動かなかったようです。


1月21日 10時49分

1月22日 11時13分

上の2枚の写真の左手前上の個体のすぐ下に、少しだけ別個体の翅先が見えているようなので、角度を変えて撮影しました。その結果、別個体の存在がはっきりとしました。



これで合計13頭となり、19日の葉上8頭の集団にその後5頭が戻ってきたことが分かりました。結局、19日未明の強風で行方方不明になったのは2頭だけでした。試練に耐えしぶとく残っていることに安堵しております。
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公園のウラギンシジミ

2016-01-20 10:56:00 | 武蔵野
1月15日
越冬中のウラギンシジミの見られた公園に今年初めて出かけました。その日は、ここをフィールドにしている Uさんと落ち合い一緒に回りました。

最初に教えていただいたのは、ホシミスジ近畿低地型の幼虫。ユキヤナギの枝先の葉を巻いて越冬中でした。


ホシミスジ近畿低地型3齢幼虫

三宝寺池の畔では、写生を楽しむ方が大勢いました。


写生風景

そして、昨年11月24日発見のウラギンシジミを探すと、無事に3頭が新年を迎え越冬中でした。


ウラギンシジミ No.1


ウラギンシジミ No.2


ウラギンシジミ No.3

鳥もいろいろな種類が見られました。


マユミとメジロ


アオサギとカモ類

鳥愛好家の方からアオゲラがいると聞き、走って行きましたが、一瞬見ただけで撮影はできませんでした。Uさんは小走りで向かい、一瞬のチャンスを逃さず撮影されました。

Uさん、お世話になり有難うございました。


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ムラサキツバメの新越冬集団

2016-01-10 21:06:00 | 相模原公園・北公園
穏やかなお正月を迎えられたことと思います。
本年もよろしくお願いします。
元旦の初詣には、地元の大沼神社を参拝しました。

画像をクリックすると拡大表示されます。

大沼神社

1月2日 最高/最低気温 15℃/0℃

公園のアジサイの葉は全体が枯れましたが、ムラサキツバメの集団の無事越年を確認しました。



その後、飛び立って日光浴、5頭と2頭のグループに別れました。


日光浴中のムラサキツバメ♀(1)


同上(2)

1月4日 17℃/1℃
アジサイの葉が反り返り、越冬場所に適していないと判断したのか、5頭いた集団は行方不明、2頭の集団のみになりました。


5頭集団の消えたアジサイの葉

近くでは、ムラサシジミ3頭が交互にカンツバキ上で日光浴。


ムラサキシジミ♀(1) 11時30分


同上(2) 11時34分


同上(3) 11時34分

ところが、今まで集団のいなかったマテバシイ林で新しい集団を発見!


ムラサキツバメ5頭集団(11時17分)

その後再訪すると、70cm左に移動していました。


新たな葉上に6頭集団(11時59分)

三度訪れると、それが15頭集団に!


15頭集団を形成(13時55分)

4月上旬の陽気だったので、大きな変化の見られる1日になりました。

1月5日 最高/最低気温:16℃/1℃ 晴れ

10時40分頃、15頭集団のほとんどは翅を斜めにしていましたが、11時半過ぎにはほとんどが起立していました。そこへ1頭やってきて、集団の右下方の葉に止まりかけ、次の瞬間に集団の最下部に入り込みました。
11時頃、ムラサキシジミ3頭の日光浴シーンが見られました。


16頭集団になった瞬間(11時36分)

1月6日 11℃/5℃ 曇り
1月7日 14℃/3℃、晴れ

2日経ちましたが、16頭集団には変化がありませんでした。


マテバシイでのムラサキツバメ16頭集団

アジサイに残留した2頭も健在です。


アジサイの2頭

これから寒くなりますが、無事を祈りつつ観察を続けたいと思います。


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