四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ホバリングする蛾

2011-10-25 19:00:00 | 相模原公園・北公園
薄日でも、スズメガ(雀蛾)類は、元気に活動していました。


オオスカシバ(大透翅、相模原公園にて10月20日撮影)

蝶は僅かにイチモンジセセリしか見られなかった花壇に、オオスカシバが複数ホバリングしてコスモスの花で吸蜜していました。写真は、シャッタースピード 1/4000秒で撮影。高速で上下させている翅が静止し、透明であることが分かります。
しかし、オオスカシバの羽化したての翅には、白い鱗粉があります。その後、翅を震わせることで、その鱗粉はすべて脱落し、透明になるとのことです。
何のために鱗粉が備わっていたのか不思議な感じがします。



翅が震えている感じを出したくて、シャッタースピードを 1/400秒に変えて撮影してみました。多少翅の動きが出てぼやけていますが、動きを出すにはもう少しシャッタースピードを遅くすべきだったか。

オオスカシバは、スズメガ(雀蛾)科ホウジャク(蜂雀)亜科で、6-9月に出現します。



相模原麻溝公園に移動して、フジバカマの所へ。緑色の葉の他に赤紫蘇の葉のように赤い葉のものがありました。

隣のホトトギスを撮影していると、少し年配の男性が声を掛けてきました。
「すみません。あちらの赤い花の所にハチドリがいますよ。自分のカメラでは上手く撮れないけど、お持ちのカメラだったら取れると思いますよ」
「ありがとうございます。ハチドリではなくてスズメガの仲間だと思いますよ。ホバリングして止まっているように見えますよね」



赤い花というのは、チェリーセージでした。



ホシホウジャク(星峰雀)がホバリングし、長い口吻を伸ばして吸蜜していました。横顔は雀に似ていますね。



ホシホウジャクの前翅は黒褐色ですが、後翅にはオレンジ色の帯が鮮やかです。
静止すると、前翅が屋根型になり後翅を隠してしまうので、目立たなくなります。

ホシホウジャクもスズメガ科ホウジャク亜科の蛾で、7~11月に出現します。
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