四季おりおり

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町田市民合唱団の定期演奏会を聴く

2005-11-08 21:44:00 | 音楽
11月5日、町田市民合唱団の定期演奏会を聴いてきました。

町田市民合唱団は長いこと関屋晋先生のご指導で歌ってきましたが、4月に関屋先生が急逝されたあと、清水敬一先生が常任指揮者をつとめています。今回の定期演奏会の3ステージの曲目は、関屋先生が選ばれたものとのことです。

Ⅰ 無伴奏混声合唱のための「うたの遊星」鈴木輝昭 曲、木島始 詩
Ⅱ 混声合唱のための「傘がない」~陽水コレクション~          井上陽水 曲・詩 信長貴富 編曲
Ⅲ 混声合唱のための「ゆったて哀歌集」三善晃 曲 五木寛之 詩

ソプラノ18、アルト21、テナー9、バス12名、総勢60名で、アルトの人数が多い分厚みのあるハーモニーです。テナーが9名いるのは羨ましい限りで、しかも声がきれいにひとつにまとまっていました。

井上陽水は僕たちの若い時代に、ビートルズが登場したのとある種共通するくらいに強烈な個性を引っさげてやってきた、と思い起こします。その陽水の曲が混声合唱になって楽譜が出版されるのを最近知って、いつか聞いてみたいと思っていたところでした。実際に、陽水の曲が合唱になって新しい息吹が与えられたという感じでした。
『飾りじゃないのよ 涙は』が60名の合唱で迫ってくる。言葉がすこぶるはっきりとし、すべての歌詞が明瞭に伝わってきました。しかも「私泣いたりするのは 違うと感じてたー」と歌うところなど、フォルテで一語一語を丁寧に歌い、その思いを存分に表現し、「さびしいだけならいいけど」など、押さえるところはすーっと押さえています。
そのほか『夢の中へ』『心もよう』『傘がない』『太陽の町』『闇夜の国から』・・・どれも詩を大切に歌っていました。
3つのステージを通じて、この合唱団は練習がとても緻密に行なわれているのが伺え、気持ちの集中と表現力、そして広いダイナミックレンジで歌い切っていました。
きっと関屋晋先生指導の合唱団の集まり「晋友会」などで日ごろ色々な合唱団と交流し、合同演奏する中で互いに刺激しあって、今日の勢いのある合唱が出来上がっているのだと感じました。久しぶりに本格的な合唱演奏を聴いた気がしました。

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