2月19日
12時前に谷戸に到着すると、キタテハ2頭が棚状の休耕田でテリ張りと争いを続けていました。
写真1 キタテハ♂
モンキチョウ♂は、谷戸の入り口から奥にかけて100~200m往復して飛翔を続け、キタテハとの三つ巴合戦を繰り返していました。途中、オオイヌノフグリに舞い降り吸蜜するところをやっと撮影でしました。
写真2 モンキチョウ♂
昼過ぎに、モンキチョウ♀が現れ、しばらくして♂が追いかけ、♀交尾拒否の後上空への求愛飛翔になり見失いました。それとは別に、農道の土の上で元気がなくほとんど飛べない♀を見つけました。羽化不全ではなく、また外傷はないようでした。
写真3 元気がないモンキチョウ♀
モンキチョウは、初見です。♀が複数出現していることから、♂の出現はもう少し前だったと思いますが、数が少ないです。斜面草地が広く枯れており、除草剤が散布され少ない可能性もあるのではと、ここで出会った蝶友が推測していました。
13時過ぎにキタキチョウ♀が現れ、カントウタンポポで吸蜜しましたが、すぐに休眠場所探しを始めました。
写真4 吸蜜中のキタキチョウ♀
写真5 枯れ草の陰に入ったキタキチョウ♀(同一個体) 13:26撮影
--------------------------------♪
フラッシュに反応して開翅するムラサキシジミ
本題に入る前に、ツバキ実殻にて越冬中のムラサキシジミを日にち順に並べてみました。越冬中も場所の入れ替わりが活発に見られました。
2015年12月24日
♀が日光浴ののち、実殻の1頭に合流し2頭になりました。
写真6 ムラサキシジミ2頭 向き:↑(小)↑(大)
2月9日
写真7 ムラサキシジミ2頭 向き:↑(大)↑(小)
2月17日
写真8 ムラサキシジミ3頭 向き:↓(小)↑(大)↑(大)
1頭増え、場所の入れ替わりが見られました。2月13,14日に最高気温20℃以上を記録したことも影響しているでしょうか。
2月21日
写真9 ムラサキシジミ3頭 向き:↑(大)↑(小)↓(大) 11:50撮影
同じく3頭ですが、場所と向きが入れ替わっていました。
日陰のため、毎回フラッシュ撮影しました。11時50分の段階では2度とも無反応でしたが、13時以降6回撮影したうち、4回は反応して大きく開翅しました(1度は無反応、もう1度は少し開く程度)。
過去にムラサキシジミがフラッシュに反応して少し開翅する場面は2回ほど観察したことがありました(⇒2014年10月の観察例)。ムラサキシジミがフラッシュに反応して全開する場面や越冬中の個体での観察は初めてのことでした。
次の写真では、開く前の別の個体やツバキの葉柄が透けたように写っています。シャッターが開いて直ぐに発光させる設定なので(先幕発光(サキマクハッコウ))、発光して即座に反応して翅が開き始め、シャッターが閉じるまでの間の翅の動きが写ったと思われます。
写真10 フラッシュに反応して開翅(1) 13:37 SS=1/80(秒)、先幕発光
写真11 フラッシュに反応して開翅(2) 13:40 SS=1/125(秒)、先幕発光
開翅してくれたので、一番上の個体が♀であることが分かりました!
撮影時刻と反応の有無について
11:50 無反応
13:12.29 反応
13.12.58 少し反応
13:37 反応、反応
13:39.38 無反応
13:40.42 反応
13時12分台の2回のようにフラッシュ撮影の時間間隔が短いと反応が鈍るようにも見えます。一方、13時37分からの4回を見ると、そのうち3回は反応(13時37分台では2回とも反応)していました。現時点ではフラッシュの連続で反応が鈍るのかどうか明確な結論は導き出せない感じです。
過去、12月24日、2月9日、17日にも毎回フラッシュ撮影でしたが、今回のような反応は初めてでした。フラッシュ光とムラサキシジミの眼の位置関係やその日の気温、個体による光応答性の差などの条件が反応の有無に関わっているのでしょうか。
フラッシュに反応し少し開翅した写真も載せておきます。
写真12 フラッシュに反応し少し開翅 13:12.58
使用カメラ:Panasonic DMC-FZ1000
付録
閃光が発せられてからムラサキシジミが開翅して画像が記録されるまでの出来事は、約0.01秒以内に起こっています。陸上100mのスタート時の反応時間が0.1秒以上になる(0.1秒以内に動くとフライイングと判定)のに比べて、ムラサキシジミの反応時間は1桁以上速いですね。小畦川日記のダンダラさんが言われるように、ムラサキシジミの反射神経の見事さには驚くしかないですね。
付録2 先幕発光について(2月24日記)
一眼レフカメラでは、撮像素子の直前にフォーカルプレーンシャッターが設置されています。シャッターをきると、先幕が開いてシャッター全開になった時点でフラッシュが発光し、設定シャッター・スピードに合わせて後幕(アトマク)が閉じる動きをします。分かりやすい動画があったのでご紹介します⇒一眼レフのシャッターとフラッシュの関係
12時前に谷戸に到着すると、キタテハ2頭が棚状の休耕田でテリ張りと争いを続けていました。
写真1 キタテハ♂
モンキチョウ♂は、谷戸の入り口から奥にかけて100~200m往復して飛翔を続け、キタテハとの三つ巴合戦を繰り返していました。途中、オオイヌノフグリに舞い降り吸蜜するところをやっと撮影でしました。
写真2 モンキチョウ♂
昼過ぎに、モンキチョウ♀が現れ、しばらくして♂が追いかけ、♀交尾拒否の後上空への求愛飛翔になり見失いました。それとは別に、農道の土の上で元気がなくほとんど飛べない♀を見つけました。羽化不全ではなく、また外傷はないようでした。
写真3 元気がないモンキチョウ♀
モンキチョウは、初見です。♀が複数出現していることから、♂の出現はもう少し前だったと思いますが、数が少ないです。斜面草地が広く枯れており、除草剤が散布され少ない可能性もあるのではと、ここで出会った蝶友が推測していました。
13時過ぎにキタキチョウ♀が現れ、カントウタンポポで吸蜜しましたが、すぐに休眠場所探しを始めました。
写真4 吸蜜中のキタキチョウ♀
写真5 枯れ草の陰に入ったキタキチョウ♀(同一個体) 13:26撮影
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フラッシュに反応して開翅するムラサキシジミ
本題に入る前に、ツバキ実殻にて越冬中のムラサキシジミを日にち順に並べてみました。越冬中も場所の入れ替わりが活発に見られました。
2015年12月24日
♀が日光浴ののち、実殻の1頭に合流し2頭になりました。
写真6 ムラサキシジミ2頭 向き:↑(小)↑(大)
2月9日
写真7 ムラサキシジミ2頭 向き:↑(大)↑(小)
2月17日
写真8 ムラサキシジミ3頭 向き:↓(小)↑(大)↑(大)
1頭増え、場所の入れ替わりが見られました。2月13,14日に最高気温20℃以上を記録したことも影響しているでしょうか。
2月21日
写真9 ムラサキシジミ3頭 向き:↑(大)↑(小)↓(大) 11:50撮影
同じく3頭ですが、場所と向きが入れ替わっていました。
日陰のため、毎回フラッシュ撮影しました。11時50分の段階では2度とも無反応でしたが、13時以降6回撮影したうち、4回は反応して大きく開翅しました(1度は無反応、もう1度は少し開く程度)。
過去にムラサキシジミがフラッシュに反応して少し開翅する場面は2回ほど観察したことがありました(⇒2014年10月の観察例)。ムラサキシジミがフラッシュに反応して全開する場面や越冬中の個体での観察は初めてのことでした。
次の写真では、開く前の別の個体やツバキの葉柄が透けたように写っています。シャッターが開いて直ぐに発光させる設定なので(先幕発光(サキマクハッコウ))、発光して即座に反応して翅が開き始め、シャッターが閉じるまでの間の翅の動きが写ったと思われます。
写真10 フラッシュに反応して開翅(1) 13:37 SS=1/80(秒)、先幕発光
写真11 フラッシュに反応して開翅(2) 13:40 SS=1/125(秒)、先幕発光
開翅してくれたので、一番上の個体が♀であることが分かりました!
撮影時刻と反応の有無について
11:50 無反応
13:12.29 反応
13.12.58 少し反応
13:37 反応、反応
13:39.38 無反応
13:40.42 反応
13時12分台の2回のようにフラッシュ撮影の時間間隔が短いと反応が鈍るようにも見えます。一方、13時37分からの4回を見ると、そのうち3回は反応(13時37分台では2回とも反応)していました。現時点ではフラッシュの連続で反応が鈍るのかどうか明確な結論は導き出せない感じです。
過去、12月24日、2月9日、17日にも毎回フラッシュ撮影でしたが、今回のような反応は初めてでした。フラッシュ光とムラサキシジミの眼の位置関係やその日の気温、個体による光応答性の差などの条件が反応の有無に関わっているのでしょうか。
フラッシュに反応し少し開翅した写真も載せておきます。
写真12 フラッシュに反応し少し開翅 13:12.58
使用カメラ:Panasonic DMC-FZ1000
付録
閃光が発せられてからムラサキシジミが開翅して画像が記録されるまでの出来事は、約0.01秒以内に起こっています。陸上100mのスタート時の反応時間が0.1秒以上になる(0.1秒以内に動くとフライイングと判定)のに比べて、ムラサキシジミの反応時間は1桁以上速いですね。小畦川日記のダンダラさんが言われるように、ムラサキシジミの反射神経の見事さには驚くしかないですね。
付録2 先幕発光について(2月24日記)
一眼レフカメラでは、撮像素子の直前にフォーカルプレーンシャッターが設置されています。シャッターをきると、先幕が開いてシャッター全開になった時点でフラッシュが発光し、設定シャッター・スピードに合わせて後幕(アトマク)が閉じる動きをします。分かりやすい動画があったのでご紹介します⇒一眼レフのシャッターとフラッシュの関係
11月下旬~冬にかけて、晴れて暖かい日に日光浴すいるので、南関東お出かけの際にぜひお探しください。
テングチョウやキタテハが出てくれば春が近いですね。
というより、私は見たことがないようです、
一度見たいのですが・・・
twoguitarさんは定期的に観察されていて羨ましいです。
キタテハは先週、我が家にきていましたが、カメラを出す暇もなく飛び去っていきました。
今日は千曲市で何頭かのテングチョウにであえました。こちらも、ようやく著逢うの季節が橋迫りそうです。
昨年末から2月17日までの越冬中に撮影した写真のいずれでも触覚は伸びた状態でした。
本当に寒い日に触覚が格納されるのかまだ未確認です。
まだ朝の気温が上がらない時点での触覚の状態、ストロボへの応答性は、今季中に確かめたいなと思っています。
こちらでも越冬状態のものにストロボを当てて撮影したとは何回もありますが、無反応でした。
機会を見つけて試してみる価値がありそうですね。
しています。
ごく稀にステキな写真が撮れるのでは
まりますね!
モンキチョウには会えると思います。
もしかしたらモンシロチョウとかベニシジミも出現するかもしれないですよ。
今週末も何だかお天気は怪しそうですね。
今年も新生蝶の報告をお待ちしています。
今季の越冬蝶観察は、ムラサキシジミだけになってしまいました。
高速シャッタースピードでフラッシュ撮影するモードがあれば、それを用いるとぶれないで撮れるかもしれません。自分ではそのモードでの撮影実績がないのですが。。。
目の前で何度もフラッシュをたかれると、視力にも影響するかもしれませんね。
飛び立ったりしないところを見ると、まだまどろみ状態なのかもしれません。
そうですね、付き合いきれん、という状況でしょうか。
ぼつかなと思っています。
今季はムラサキシジミの越冬場所を見つけるこ
とができませんでした。
シーズンにフラッシュ撮影すると確かに開翅反
応しますが、開閉が早すぎて大抵ブレています
し、訳の分からない青が少ししか見えないとき
は、知らないと何だろうと思いますね。
何度もやると反応が鈍くなるのは、お疲れでそ
うそうつきあっておれるか!というところじゃ
ないでしょうか。