4月上旬の谷戸の蝶

4月10日

風邪が快復してきたので、３月22日以来久しぶりに多摩丘陵に出掛けました。
お昼頃までは薄日の差す天気でした（最高気温16度）。
谷戸の林縁にはスジロシロチョウが飛び交い、畦道にはタンポポやムラサキサギゴケが咲き、里山にも春到来です。


スジグロシロチョウ

ベニシジミがムラサキサギゴケに。


ベニシジミ♀

もう1頭、青白い紋がきれいなベニシジミを見付けました。こちらは♂でしょうか。


ベニシジミ♂

ミヤマセセリもあちこちの林縁の斜面や枯草付近で飛翔と休止を繰り返していました。発生の初期には決して止まらないイメージが強いですが、今頃は目で追うと止まるので撮影はやや楽になりました。♀もいました（撮影ならず）。


ミヤマセセリ♂　初撮影

畦道を飛び休耕田の枯草に止まったシジミチョウはツバメシジミでした。初見です。


ツバメシジミ♂

ルリシジミも畦道から湿地に入り止まったので撮影（♀は初見）。


ルリシジミ♀　

2年間ヒオドシチョウのテリ張りを観察した尾根道の日溜まりまで脚を伸ばしましたが見当たりませんでした。越冬明けのヒオドシチョウとアカタテハは未確認のままです。

午後からは日差しが薄くなり1時半頃には風も冷たくなりました。一面にナズナの咲く休耕田草地を見ると一か所紅色に見えたのはベニシジミでした。花に静止し風に吹かれても飛ばされないようにしがみついていました。


ベニシジミ　ナズナの花に静止

♪初見一覧
3月03日　 ベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ
3月20日　コツバメ、ミヤマセセリ（未撮影）、スジグロシロチョウ
3月22日　ルリシジミ
4月10日　ツバメシジミ

丘陵地に咲く花も同時にアップしたのでご覧ください。

＜追記　4/13＞
この日はNikon D7000にマクロレンズ装着を忘れて家を出てしまいました。Olympus TG-4のみでの撮影。腕を蝶に伸ばしての撮影で予想以上に蝶の撮影が楽にできることを体験しました。しかし、Nikon一眼レフのような好みの色合いは出せませんでした。

丘陵地に咲く花

4月10日

丘陵地では春の花が一斉に咲きだしました。

ムラサキサギゴケ


群生して咲き、畔道を彩ってくれます。

ニオイタチツボスミレ


日当たりの良い斜面では初めて見るニオイタチツボスミレが咲いていました。花の中心部がはっきりと白く魅力的です。
行き会った何人かと一緒の撮影となり、詳しい人が「良い匂いがします」と説明していました。しかし、残念なことに匂いは分かりませんでした。

キランソウ


ムラサキケマン


これはウスバシロチョウの食草になりますが、この辺には分布していません。

ミツマタ


農家の庭先の花を撮らせていただきました。


ヤマザクラ咲く谷戸風景

このヤマザクラは人気があり、団体も含めて大勢来ていました。

今咲いている桜4種

4月6日

相模原公園のせせらぎの園地区の桜が見頃でした。


ジンダイアケボノ（神代曙）

神代植物公園に原木がある、ソメイヨシノ系の桜です。ソメイヨシノよりもピンク色が濃く開花も少し早い品種。



ヨウコウザクラ（陽光桜）

サトザクラの天城吉野とカンヒザクラを親とする品種。カンヒザクラに由来してピンク色が濃い品種です。散り始め。


コマツオトメ（小松乙女）

こちらもソメイヨシノ系の品種です。



左よりジンダイアケボノ、ヨウコウザクラ、コマツオトメ



ソメイヨシノ

相模原公園の見本庭園の大木。ようやく満開に近づきました。


＜追記　4月11日＞
4月7日　自由が丘の緑道の桜並木（ソメイヨシノ）はちょうど満開で大勢が花見に来ていました。

コヒガンザクラ（小彼岸桜）

近所の黒河内病院（相模大野）のコヒガンザクラが満開です。ヒヨドリとメジロが蜜を求めて来ていました。
院長が出身の信州の高遠町から移植したもので7，8本あり壮観でした。コヒガンザクラはエドヒガンとマメザクラの自然交配種。高遠には自生地があり、長野県の天然記念物に指定されているそうです。



コヒガンザクラ




こちらは近くの緑道のオオシマザクラでやはり満開になっていますが、オオシマザクラとエドヒガンの交配で作られたソメイヨシノは都心とは違ってまだ咲き始めの状態でした。


オオシマザクラ


ソメイヨシノ：東京では3月21日、横浜では3月25日に開花宣言。上野の山では今日現在でほぼ満開と報じられた。開花宣言ののち気温の低い日が多く、開花が遅れている。