これまでも、リニア中央新幹線問題についてブログに書いてきました。
■国土交通大臣の意見は、事実上のお墨付き
18日に国土交通大臣が環境影響評価書に対する意見を出しましたが、「事実上のお墨付き」だと怒りが広がっています。
環境省が国土交通省に出した意見では、「生態系に不可逆的な影響を与える可能性が高い」「事業の実施に伴う環境影響は枚挙にいとまがない」と警告し、リニアが大量の電力を消費することも「これほどのエネルギー需要が増加することは看過できない」と指摘しています。
また、日本弁護士連合会も「リニア中央新幹線計画につき慎重な再検討を求める意見書」をJR東海に提出しています。
一方、国土交通大臣の意見では、「本事業では、更なる高速での大量輸送を可能とすることにより、三大都市圏を一体化するとともに、中間駅の設置とその背後圏の開発により、地域の活性化が図られることが期待されている。また、これにより、いわゆる世界最大のスーパー・メガリージョンが形成され、我が国の国際競争力の強化に資するものである」と、リニア中央新幹線ができればバラ色の未来が待っているかのような内容です。
■国民の税金がどんどん投入される可能性も…
JR東海は、9兆円の巨大事業を1社で担うから、口を出すなという姿勢ですが、実際には減税措置(不動産取得税などをゼロにする)が準備されています。さらに、事業費が膨らめば税金の直接投入がおこなわれることは誰が考えても明らかです。
自前のプロジェクトどころか、実際には政府と財界の強い結びつきの上で成り立っているということになります。
■大量の土砂搬出で交通問題は深刻に
町田市内には、3カ所の非常口(立て坑)が設置されようとしています(1カ所は川崎市との境界)。町田市広袴・能ヶ谷付近と川崎市麻生区片平付近の非常口については日本政策投資銀行のグランド、小野路町は青山学院のグランド、上小山田町については町田市有地を考えているとのことです。
非常口に大深度地下から土を掘りだすための機能を持たせることは、これまでも明らかにされてきたことですが、土砂の搬出量についても計画の内容が示されています(準備書・資料編より)。
それによると、東京都内だけで750万トンの土砂が搬出されますが、町田市内では小野路町につくられる予定のシールド工法の拠点(資料の7ページ) から250万トンの土砂を搬出するとされています。一日あたり、最大で約850台のトラックが出入りする試算も出されました。1分間に2台の10トントラックが出て行く計算になります。深刻な交通問題を引き起こす可能性もあります。
写真は、上小山田の非常口予定地。
■リニア中央新幹線は悪夢の超特急
リニア中央新幹線の建設に対して、日本共産党は反対の立場を明確にして、声明も発表しています。
環境負荷、土砂搬出、地震、地下水、電磁波、エネルギーなど、さまざまな論点があり一つひとつを国民的議論にしていかなければならないと思います。
なかでも「リニア新幹線は必要なのか」という議論が一番大事ではないでしょうか。
たつみコータロー参議院議員がネット番組で詳しく解説した中身がですが、ぜひご覧いただきたいと思います。
</object>
YouTube: 辰已孝太郎参院議員に聞く「リニア中央新幹線の是非」
にほんブログ村←ブログを見ていただきありがとうございます。ぜひ、応援クリックをお願いします。
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【事務所】
〒195-0061 町田市鶴川5‐10‐4
電話・FAX/042(734)1116
メール/up1@shore.ocn.ne.jp
※無料のなんでも相談、法律相談もおこなっています。なんでもお気軽にご連絡ください。