都議会予算特別委員会で質問しました。
(映像はコチラ→https://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/)
都議会で知事と一問一答でできる機会は極めて少ないのです。
質問時間は、質問と答弁合わせて29分間。
なんのテーマで質問するか。
都議選に挑戦する時から今日に至るまで多くの出会いがあり、本当に悩みました。
悩んだ結果、2つのテーマを選びました。
一つは、都立高校の校則問題。
特に、投票権のない子どもの権利の問題を、都議会でも一貫して取り上げてきたことを踏まえて質問することにしました。
もう一つは、シルバーパスの都県境を越える路線の問題。
これは、町田市選出の都議会議員として、何としても実現したいと思っているテーマです。
地元の有権者の方々の声、この間の運動で結びついた人たち、共産党都議団の議員や事務局のメンバーの意見を踏まえて、これでいこうと決めました。
3回にわけで論戦の内容を紹介します。
■シルバーパスの都県境を越える路線にも適用を
いかに実態が切実か。パネル❷をご覧ください。
私の地元、町田市は、神奈川県横浜市、川崎市、相模原市の3つの政令市に囲まれています。JR横浜線、小田急線、京王線などが市内を走っていますが、どれも都県境ギリギリを走っています。
都内全域で都県境を越えるバスは約180路線ですが、3分の1の約60路線が町田市にあります。「都県境」の問題は本当に切実な課題です。
例えば横浜線と京王線が交差する橋本駅には、町田市内から18系統のバス路線があります。町田市内の医療機関から紹介されて病院にかかったり、買い物などに行く生活圏の駅です。ところが、終点の橋本駅の2つ手前のバス停で神奈川県になってしまうためシルバーパスが使えず、初乗り料金180円を払うことになります。
また、横浜線古淵駅は2つの大型スーパーがあり、買い物に行く方が多い駅ですが、終点まであと1つのバス停で都県境を越えるため、料金が発生する前にバスを降りて歩いて買い物に行く方も少なくありません。本当に切実なんです。
また、小田急線鶴川駅から稲城市にある京王線若葉台駅に向かうバス路線では、終点手前の3つの駅は神奈川県川崎市になります。
そこで降りるとシルバーパスが使えません。駅の構造上、京王線若葉台駅に一番近いのは終点手前の下黒川というバス停です。あと数メートルで都内になりますが、シルバーパスが使えないため、運転手さんとトラブルも起こっています。
こうした状況を踏まえて、いくつか質問しました。
3月12日都議会予算特別委員会。池川友一都議が質問。
— 日本共産党東京都議会議員団 (@jcptogidan) March 12, 2020
「シルバーパスを都県境のバス路線でも使えるよう改善を!」#日本共産党都議団 #都議会 #シルバーパス pic.twitter.com/4j0xu01vuF
■条例上、都県境を越える路線に適用「できない」という規定はない
東京都シルバーパス条例を根拠にして、シルバーパス制度は作られています。
そこで、シルバーパス条例の中で都県境を越える路線に適用できないという規定があるのかと質問。
○池川委員 それでは、局長に伺いたいと思うんですけど、都県境を越える路線について、条例上です、条例上、シルバーパスを利用できないという規定はありますか。条例上、あるかないかでお答えいただきたいと思います。
○内藤福祉保健局長 シルバーパスの運用につきましては、一般社団法人東京バス協会が主体となって行っている事業でございまして、都は、その事業に必要な費用を補助しております。(発言する者あり)東京都シルバーパス条例及び……
○本橋委員長 静かにしてください。
○内藤福祉保健局長 同条例施行規則では、このシルバーパスの利用交通機関は都営交通及び路線バスとなっておりまして、また、民間の路線バスの通用区間は東京都の区域内とされております。
○池川委員 つまり、条例上、できないという規定はないんです、ないんですよ。これははっきりさせておきたいと思うわけです。
条例上は、できないという規定はなく、施行規則(行政の裁量の範囲)で定められているのです。
■都営交通であれば、都外に出ても利用できる
一方で、都営交通の場合はどうか。都営交通を所管する交通局長に聞きました。
○池川委員 交通局長に伺いたいと思います。
都営交通で都県境を越える路線はどのぐらいあるでしょうか。あわせて、その都県境を越えた都営交通の場合、都県境を越えた路線でもシルバーパスが利用できるかどうかについても伺いたいと思います。
○土渕交通局長 都営地下鉄では、新宿線の本八幡駅が千葉県市川市に所在するため、篠崎駅から本八幡駅の区間で都県境を越えます。
また、都営バスでは、青梅市内を運行する梅74系統につきまして、都県境を越え、埼玉県飯能市内を走行する区間が一部、これは二つの停留所ですが、ございます。
なお、都営地下鉄、都営バスとも、都内外にかかわらず全路線で利用可能となっております。
○池川委員 つまり、都営交通の場合は、都営新宿線の本八幡駅での乗降や青梅市内の梅74系統、ここは上畑、下畑という二つのバス停があり、また、区間は全てフリー乗降区間ですから、どこでおりても、県でおりた場合にシルバーパスが利用できるということです。
都営交通では、都営新宿線の本八幡駅、都営バスの梅74系統では、実際に都県境を越える路線でシルバーパスが適用できることになっています。
■都県境の路線についても実態調査を
都は来年度、実態調査を行う移行です。
私の質問にも「区市町村における高齢者の社会参加促進のための取り組みや課題、将来の利用者となる世代の意識や意向などについて、その把握を進めてまいります」と答弁がありました。
それならば、都県境路線の実態調査についても行うべきです。
切実な課題となっている、都県境を越える路線へのシルバーパスの適用について、引き続き取り組んでいきます。
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