日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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都立病院の独法化は、トップダウンがすぎる。パブコメ中に準備契約を進めるというヒドさ──都議会予算特別委員会での白石たみお都議の代表総括質疑

2020-03-18 | 東京都政・都議会のこと

 都議会予算特別委員会。

 日本共産党都議団は、白石たみお都議が代表総括質疑に立ちました。

 のちのち、聞いてみると都庁内での視聴率は最高だったようです。

 それだけ注目され、かつ白石都議のわかりやすい質問の組み立てが、一度見始めたらやめられないという状況を作り出したのだと思います。

■都立病院の地方独立行政法人化(独法化)

 質疑で衝撃だったのは、パブリックコメント中に独法化移行準備の外部委託予算の申請受付を行っていたという事実です。

○白石委員 では、続いて質問いたします。新年度予算案に独法化移行準備の外部委託予算が計上されております。入札、契約はいつを予定されていますか。これも通告をしております。

○堤病院経営本部長 本契約は準備契約でございまして、都議会で来年度予算を可決いただいた後に契約を確定させてまいります。入札参加者の申請期間は二月三日から二月六日まででございまして、その後、参加資格確認通知日でございます二月十日から三月十七日までが入札期間でございます。開札は三月十八日でございまして、その日に契約予定相手が決まりますが、契約締結は四月一日を予定しております。

○白石委員 これ本当に驚きですよ。そもそも独法化移行のための準備予算というのは、十一月の局要求にはありませんでした。ことし一月二十四日に発表された二〇二〇年度予算案で初めて独法化準備予算が出てきました。二月三日にはもう入札参加者の受け付けを行ったという答弁です。まだ議会に予算案が提出もされていない、議論もされていない、都民との関係でも独法化について書いた新たな病院運営改革ビジョン素案のパブリックコメントもまだ、この二月三日というのは募集中のときです。

 先ほどの答弁では、議会、都民などの意見を聞くことは重要だと、このように本部長もおっしゃいました。まずは、本定例会の議論を経て独法化方針を確定させるともおっしゃった。実際は全然違うじゃないですか。

 都民に向けて病院経営本部が出したQアンドAもあります。ここに何と書いてあるか。今後都民の皆様や都議会からの意見を丁寧に聞きながら、法人設立に向けた準備を進めていくと書いてあります。この説明とも全然違うじゃないですか。どこが都民の意見を丁寧に聞くのか、都議会の議論を経て決めるのか。これ丁寧どころか、このような乱暴かつ拙速なやり方、到底認められません。

(参考:都立病院の地方独立行政法人化に関するQ&AのQ3. 都立病院の地方独立行政法人への移行は決定したことなのですか?への回答)

 つまり、

  • 病院経営本部からの来年度予算要求に、独法化移行準備の外部委託予算は入っていなかったこと
  • 1月24日に発表された新年度予算案が発表され、都議会での議論が開始されていない時に申請者を募っていたこと(その後、入札について起案されたのは1月6日の予算案発表前であることも明らかに)
  • 都民や都議会の意見を丁寧に聞きながらと言いながら、パブリックコメント中に入札参加者の申請を行っていたこと

 これだけ読んでも衝撃です。

 独法化は「都民が決める。都民と進める」という小池知事の公約を投げ捨てるものにほかなりません。

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