日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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『ボローニャ紀行』のメモ書き(9)

2018-08-21 | 学んだこと、政策のこと

 「住む人たちの方に権力がある」「自分たちのことは自分たちが決める」──自治の徹底ぶりは大統領さえも口を出すことができないのだと。

 講義録を読んでいるうちに、ある著名なテレビキャスターのエピソードを思い出しました。彼は仕事でパリに住むことになりました。通りに面したアパルトマンを買って、ベランダの錆色の鉄柵を白く塗りました。ところが隣り近所から非難の声が沸騰しました。

「きれいにしてどこが悪いのか」と考えた彼はシラク大統領に直訴しました。仕事柄もあって大統領と親しかったのですね。ところが、大統領はこういったそうです。「その通りが、どんな通りであったら良いか、それはその通りに住む人たちが決めることです。このことにかぎっていえば、大統領よりも通りに住む人たちの方に権力があるんですよ

 自分たちのことは自分たちが決める。国にさえクチバシを入れさせないという志、それがどうも自治の精神らしい。(100〜101ページ)

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