日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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『ボローニャ紀行』のメモ書き(8)

2018-08-20 | 学んだこと、政策のこと

 地方自治体というものに携わっている一人として、ここで引用したことは肝に命じておきたいと思っています。

 自治とは何か──その地域のことはその地域に住む人たちが決めるという当たり前の原則を浮かび上がらせてくれています。

 イタリアについて書かれた本を読んでいてしきりに目につくのは、「自治都市共同体」「コムーネ」といった単語です。これをどう理解したらよいのか。定義は喉元まで出てきはいる、しかしどうしてもまとまった言葉にならない。それでいらいらしている時、慶應大学の藤田弘夫教授の「街角で感じる『公』と『私』」(『公共哲学』第十三巻所収・東京大学出版会刊)という講義録を読む機会がありました。この講義に大きなヒントが隠されていました。

 <日本には欧米のような詳細な都市計画がないので、土地に建物を建てるかどうかは地主の意向しだいである。しかも建造物を規制するのは、基本的に「建築基準法」と「都市計画法」である。これに消防法などさまざまな規制がかかわってくる。しかしこれらは国の法律であり、市町村のものではない。つまり地主と国が建造物の建物に決定的な役割を果たしている。……このことは日本の市町村が共同体(コミュニティ)でなかったことと無関係ではない。>

 引用文の裏側から、「その地区で起こるさまざまな事柄について、国や個人の勝手にはさせない。すべてその地区に住む住民の合議で決めるのが道筋なのだ」という自治の姿がうっすらと浮かび上がってきます。(99〜100ページ)

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