参院選の公示後、イギリスの国民投票でEUから離脱するという結果が出ました。
この問題が日本経済にどういう影響を与えるのか、アベノミクスとの関連、現在の日本経済の脆弱性と転換の方向について大門みきし参議院比例候補が街頭で訴えている内容が「赤旗」(2016年6月29日)に掲載されていましたのでその内容を紹介します。
以下、引用です。
いまの不況はアベノミクス不況です。アベノミクスがつくりだした金融バブルが崩壊し始めました。
イギリスがEU(欧州連合)から脱退をする。これをきっかけに円高・株安に変わってきました。日本に呼び込んだお金が逃げていっている。アベノミクスがバブルだったことの証拠ではないでしょうか。
どうしてこうなったのか。イギリスがEUを脱退するとヨーロッパ経済が不安定になって、EUの通貨であるユーロの信用が薄れ、急速に円が買われ、円高になる。円高になると、日本の大企業の利益が減る。そうすると株が下がるだろうと思った人たちがいっせいに株を売り始めた。マネーの逆流が起きている。アベノミクスというのはバブルの仮装の経済だったわけです。
今大事なことがあります。一つはリーマン・ショックの時のように、派遣切りなどリストラをやらせてはならない。大企業は内部留保をいっぱい持っています。労働者にしわ寄せをするなという声を大きくしなければならない。
もう一つは、マネーゲームに頼った経済はもうやめにしようということです。儲かるのは大企業や大金持ちだけです。実体経済を良くしましょう。普通に働いて、物をつくって物を売って、会社の利益が上がり給料が上がる。実体経済そのものを良くしなければ日本の経済を立てないすことができません。
そのために日本共産党は経済の改革を訴えています。税金の取り方を変える。大企業や大金持ちはもうかっているのですから負担をしてもらう。税制の改革をすすめて20兆円の財源を生む。税金の使い方を変えて社会保障に重点的に充てる。安倍内閣4年間で1兆3200億円、社会保障の自然増が削られました。こういうことを続けると、将来不安でお金を使わなくなる。経済の6割を占める家計消費がどんどん冷え込んでいきます。社会保障にお金を使うことによって、将来不安を取り除き、お金を使えるようにして景気を良くする。企業の売り上げも伸びて利益も上がる。そういう好循環をつくろうというのが日本共産党の提案です。こういう方向に切り替えていこうではございませんか。
大門ゼミ「アベノミクス一刀両断──対案ばっちり語ります」もわかりやすいので一度ご覧ください。
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