2021年8月6日(金)8時15分。黙祷。
76年前の広島に、原子爆弾(核兵器)が投下されました。
年末までに、死者20万人。
核兵器が他の兵器と違うのは、遺伝子レベルまで破壊し尽くし、将来にわたってその影響があるということです。
これまで被爆者の方々のお話を聞く機会がありましたが、異口同音にこのことが語られました。
私を含めた戦争を知らない世代が、被爆体験をどう受け継ぐのか。戦後60年、広島で行われた原水爆禁止世界大会に参加した時から考え続けています。
■被曝2世、3世の方々から学ぶ
6日、町田市生涯学習センターで行われた8月6日ヒロシマで-語り継ぐ被爆体験&座談会「戦争の記憶を語り継ぐ、受け継ぐということ」に参加をさせていただきました。
被曝2世、3世が、親や祖父母から聞いた被曝体験。子どもや孫から語られるその言葉は、当事者が語るそれとは違う訴えかけるものがありました。
「被爆者は、自分の体験を知ってほしかったのではないか。だから、A4で10枚になる体験を書き残したのだと思う」という話は、命がけで語ってくださった被爆者のみなさんの顔が次々と浮かびました。
被曝体験を語るということは、私には想像もつかないストレスがかかることです。語りを行う数日前から眠れないという被爆者の方も少なくないと。
このイベントに参加して、私の胸を一番打ったのは、被曝3世の方が「過去は変えることができない。でも、未来は私たちが変えていくことができる」と。この言葉に、強く共感しました。
また、被曝2世の方が「できないことを無理してやるのではなく、できることをやるというのが大事」という発言をされていました。
唯一の戦争被爆国である日本こそ、核兵器廃絶のために力を尽くすことが必要です。
■「平和宣言」と「平和への誓い」と首相のあいさつのコントラスト
広島市長による「平和宣言」は、「そうだ」と声をあげられずにはいられませんでした。(平和宣言全文)
日本政府には、被爆者の思いを誠実に受け止めて、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、これから開催される第1回締約国会議に参加し、各国の信頼回復と核兵器に頼らない安全保障への道筋を描ける環境を生み出すなど、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たしていただきたい。
子ども代表による「平和への誓い」も、何度も「そうだ」と。(平和への誓い全文)
私たちの願いは、日本だけでなく、全ての国が平和であることです。
そのために、小さな力でも世界を変えることができると信じて行動したい。
誰もが幸せに暮らせる世の中にすることを、私たちは絶対に諦めたくありません。
それに対して、菅首相のあいさつは正反対。読み飛ばしという前代未聞の事態もありましたが、核兵器禁止条約に一言も触れないという驚くべき中身でした。
核兵器禁止条約によって、市民社会が国際政治の主役となりました。
一方で、日本政府がアメリカいいなりに核兵器禁止条約に触れることもできないという現状を変え、核兵器禁止条約を批准する政府をつくろう!
今度の総選挙で、政権交代を実現し必ず前に進めたいという思いを強くしました。
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