日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

#StopFeminicides #NoMisogyny と、声をあげる。

2021-08-07 | 日々思うこと、考えたこと

 小田急線の中で起きた、この戦慄を覚える事件。

 私自身が日常的に利用している小田急線で起きた事件であることへの衝撃もありますが、被疑者が語った言葉にこの事件の深刻さを感じずにはいられないというのが実態です。被害に遭われた方のご回復を心から願っております。

 「6年前から幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」「途中で乗客が降りられないため逃げ場がなく、大量に殺せるから。誰でもよかった」と報道されています。(「毎日」https://news.yahoo.co.jp/articles/d191b74e25d4cd5ae1ecaa3e920ed4ef0bb09f20

 報道では「車内で座っている女性を殺してやろうと思い、包丁で突き刺したことは間違いない」と語られていることからも、明確に女性をターゲットにしたことが窺い知れます。さらに「大学時代にサークル活動で女性から見下され、出会い系サイトで知り合った女性ともうまくいかず、勝ち組の女性を殺したいと考えるようになった」とも報道されています。

 実際に刃物で刺され重傷を負っているのは女性だということです。

 この事件は女性へのヘイトクライムであり、フェミサイド(性別を理由に女性を標的とした、男性による殺人)ではないか。

 詳しくは、伊藤和子弁護士が記事を書いています。(「フェミサイドの危険な兆候。いまこそ社会は明確なNOを」

 ジェンダーに基づく憎悪犯罪が起きた時に、この問題を男性の問題として微力ながら声をあげなければと思考していた時に伊藤弁護士が「男性たちからも違うハッシュタグで声が上がることを期待します」と。

 報道によれば、被疑者は私と同じ年の男性です。

 同じ時代を生きている一人の男性として、女性が日常を安全に生きるという基本的な権利が脅かされていることに強く責任を感じます。女性蔑視、男尊女卑という社会の土壌の上で起きた事件だとすれば、一人の男性として意思を持って行動したいと思います。

 レベッカ・ソルニット氏が書いた『説教したがる男たち』には次のような一節があります。

 レイプ・カルチャーはレイプが頻繁に起こり、メディアや大衆文化において、女性に対する性暴力が一般化し容赦されているような環境を指す。女性嫌悪的な言語の使用や、女性の身体の物質化、性暴力の理想化を通して浸透し、女性の権利や安全を軽視する社会をつくり出すレイプ・カルチャーは、あらゆる女性に脅威を与える。ほとんどの女性や少女たちは、レイプの危険を考えて行動を制限する。レイプの恐怖に怯えながら生きている。一般的に言って、男性はそうではないだろう。多くの男性はレイプ犯ではないし、多くの女性は性被害になることはないのだが、それでもレイプは女性全体を男性の隷属的な立場に置くための強力な手段として機能する

 レイプ・カルチャーが、女性を男性の隷属的な立場に置く強力な手段として機能するとするならば、この構造を変えていく側の立場として行動していくのみです。

 もっとシンプルに言えば、こうした差別が常態化する社会ではく、平等な社会に生きたいと思います。私も、学び、自戒し、行動する中で変わっていければという気持ちです。

  • 女性に対するジェンダーに基づく暴力は、男性に対する女性の従属的地位と定型化された役割を永続化させる根本的な社会的・政治的・経済的手段の1つであると考える。
  • 女性に対するジェンダーに基づく暴力はジェンダーに関連する要因に根差すものとみなす。例えば、男性としての権利や女性に勝る特権というイデオロギー、男らしさに関する社会的通念、そして、男性の支配又は力を示す、男女の役割を強要する、あるいは女性の行動として受け入れがたいとされるものを防ぐ、やめさせる又は罰するのが必要とされることなどである。こうした要因は、依然として個人的な問題とされることの多い、女性に対するジェンダーに基づく暴力についての明示又は黙示の社会的容認及びこれらに対する不処罰のまん延の一因にもなっている。
  • 「フェミサイド」又は「フェミニサイド」とも呼ばれるジェンダーに基づく女性殺人及び女性の殺人未遂に関する管理データの収集のための、観測機関の設置ないし指定も行うべきである。

    国連女子差別撤廃委員会「一般勧告第 35 号 一般勧告第 19 号改訂版 女性に対するジェンダーに基づく暴力」

 男性が特権的な地位に置かれてきた社会の現実を、パラダイムシフトすること。ジェンダー平等社会を実現する側から声をあげていきたいと思います。

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