ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
サンデースポーツがNumberを取り上げていた
昨日のNHKサンデースポーツ2020で、雑誌スポーツグラフィック
Numberが取り上げられていた。
雑誌Number1000号スポーツシーンを見つめた歴史という題での
特集だったのだが、ご存知のように新型コロナウイルスの影響で今
月に入ってスポーツイベントはほぼ中止になっているのでスポーツ
番組もネタがない一方Numberの記念すべき第1号の目玉だった江夏
の21球を書いた故・山際淳司氏がサンデースポーツのキャスターを
していたというのもあるだろう。
これが例年のように通常通りのスポーツイベントが行われていた
なら果たして、こういった企画があったかどうか?と思ったりする
ので見ている私にとっては痛しかゆしではある。
番組にはNumber初代編集長の岡崎満義氏をはじめ後藤正治氏や
カメラマンの近藤篤氏らが出演しただけでなく、後藤氏のベラ・
チャフラフスカとナディア・コマネチを扱った‘運命’や沢木耕太郎
氏がモハメド・アリ最後の世界戦を扱った‘砂漠の十字架・最後のア
リ’に金子達仁氏がアトランタ五輪男子サッカーを扱った‘叫び’‘断層’
などが紹介されていた。
特に金子氏の叫びと断層は後に28年目のハーフタイムという本に
まとめられ川口能活や中田英寿に西野朗監督ら、それぞれの立場で
アトランタ五輪のチームを振り返るというスポーツ紙が絶対に扱わ
ない多角的な視点からの分析をした見事な一冊だった。
そういえば10号の長嶋ジャイアンツ特集で表紙に現役時代の長嶋
が空振りをしている写真が掲載されていたのはボツになったスポー
ツ紙の写真を敢えて採用した話が紹介され、体がねじ切れるほど振
れるバッターの凄さがファンにアピールするというポリシーが分か
る。
‘勝ち負けだけに拘るならジャンケンでもしていた方が気が利いて
いる、大事なのはそこに至る過程をいかに掘り下げられるか’という
のは私が尊敬する故・佐瀬稔氏が名著・リングサイドでうたを聞い
たの中で語っていた言葉だがインターネットやSNSで結果が分かる
現在だからこそNumberのような深く掘り下げての読み物が生き残
れるのではないかと思ったりする。
そういう意味で新型コロナウイルスの影響でスポーツイベントが
行われていない現在、かつての試合を振り返る事ができる雑誌はあ
りがたい。
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それで、各年で、一番売れた号が飾られていましたが、80年代は圧倒的に野球、90年代前半はF1、後半からサッカー、21世紀はサッカーが多いが他のスポーツも・・・といった感じで、これが日本人一般のスポーツの嗜好の変化を表しているとは必ずしも言えないのでしょうが、変化の流れはわかりますね。
そして全盛期47万部売っていた雑誌が、現在12万部くらいと1/4強というのは、そんなもんだろうなとは思いますがやはり厳しいですね。スポーツに対する関心が低くなったわけではないですが、雑誌というメディアの問題もありますし、また前に貴記事でも指摘がされていたと思いますが、創刊から40年たって、さすがにかつてと比べると熱気やエネルギーが減少したことも否めません。このあたり厳しさはこれからも続くでしょうから、私も応援したいですね。
やはり電子版の台頭が雑誌メディアを侵食しているという事になるのでしょうが、やはり雑誌のようなメディアではできない事がありますから賢明なるNumber編集部の首脳はスポーツ紙という名のゴシップ紙よりも転換は効きますのでそこらあたりに期待したいですね。