リオ五輪女子マラソン代表ほぼ決定

名古屋ウィメンズ 田中が2位でリオ五輪有力候補 1秒差で小原が3位

 最後のリオ五輪女子マラソン選考レースとなった今年の名古屋
ウィメンズマラソンで一昨年の横浜国際マラソンの優勝者・田中
智美が30㌔過ぎにスパートをかけたユニスジェプキルイ・キルワ
からは置いて行かれたものの、終盤追い上げてきた小原怜との
デッドヒートを最後のスプリント勝負で振り切って2位に入りリオ
五輪の出場権を ほぼ確実にした。

 世界陸上で7位に入賞した伊藤舞と大阪国際で陸連が設定した
2:22:30を突破した福士加代子が事実上代表権を獲得している
中で迎えた名古屋ウィメンズは、ロンドン五輪代表の木崎良子や
アテネ五輪の金メダリスト・野口みずきに一昨年の横浜国際マラ
ソンで優勝しながら昨年の世界陸上に落選した田中智美らの中で
1位に入らなければいけない。

 レースは5㌔過ぎで先頭集団から野口みずきが早くも脱落する
中で30㌔過ぎにはスパートをかけたキリワのスパートで集団が
ばらけ、みんなが離される中で田中が付いて行く展開になるが
次第に離されるだけでなく小原の追い上げを受けて37㌔過ぎに
遂に逆転される。

 しかし田中は ここから離される事なく小原とのマッチレース
に持ち込んでナゴヤドーム内まで並走となったのだが、最後に
小原を突き放す形で僅か1秒差でのキルワに続いての2位に入っ
たのだ。

 タイムは2:23:20で陸連が設定したタイムには及ばなかった
ものの世界陸上の銅メダリストで優勝したキルワをしっかりと
追いかけ、小原との競り合いにも勝っての2位だけでなく さい
たま国際の吉田香織のタイムも上回っているという事から代表
選出は ほぼ確実だろう。

 先週終了した男子に続いて女子も今回のメンバーではメダルを
狙うには厳しいと思われるが、何とか入賞し1つでも上の順位を
目指して欲しいものだ。
 
 

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