ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
髭剃りは気持ちいい
私は理容師である。
これまでスポーツやヒーローネタを中心にやっていたが、たまには仕事ネタをあげてみよう。
理容と美容の最大の違いは髭剃りがある事だ。
つまり理容師にとって髭剃りというのは大事な技術で西部劇を始めとした洋画などを観ていても床屋の髭剃りシーンはよく登場する代表的な仕事だ。
髭剃りで難しいのは髭の濃いさではなく皮膚の強弱だ。 つまり髭が濃いくても皮膚が強いと剃りやすいし、薄い髭でも皮膚の弱い人は剃りにくい。
だから髭剃りに入りたての頃に髭の薄いお客さんが来ると‘お前剃っていいぞ’と言われるのだが、あるお客さんの場合必ず交代させられていた。皮膚のすごく弱いお客さんだったのだ、実際髭剃りが1人前と認定されてから剃らせてもらうと、ムチャクチャ剃りにくかったのを覚えている。
昔は髭剃りの技術の良し悪しは剃った後に撫でまわしてもザラッとしないのというのが判断基準だったが、今では電気カミソリで剃るお客さんが多いためツルツルに剃り上げる必要はなくなった。
そういうお客さんの皮膚はかなり荒れており剃りにくいのだ。
だから電気カミソリを使っているお客さんには目や鼻、耳周りの産毛を中心に剃り電気カミソリを当てる所は付けた泡を取る程度に剃るのだ。
20代後半になると皆さん髭剃りは気持ちがいいようで、熟睡して寝息をかかれている方が多い。
亡くなったウチの初代に当たる祖父はいつも
「刃物を喉元に突きつけられて
熟睡できるとはアンタ度胸いいな」
と仲のいいお客さんに言っていたようだが、それぐらい気持ちいいものなのだ。
それと同時にお客さんからしっかりと信頼されている証でもあるのだ。
こういった信頼関係は大事にしないといけない。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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すごいですねー!熟睡して寝息ですか!(*O*)
知られざる髭剃りの世界…!
けっこう女性顔そりでもお客さん寝息を立てられる方は多いですよ。頭や顔を当たられるのは気持ちいいもののようです。
>屯田兵幸男様
ウチでは鼻毛も切りますよ。ただ蒲田時代は切ってなかったので東京は切らないのだろうか?