今から50年前の9月24日にキャプテンウルトラが終了した。
超人気番組だったウルトラマンの後番組で次番組がウルトラセブ
ンという中間にOAされた東映製作の作品だったため少々マイナー
感が強いものの、地球でのシーンが一切登場せず舞台は宇宙のみと
いう他に例のないものだった。
当初は地球侵略を狙うバンデル星人との戦いが描かれたのだが、
途中からバンデル星人が全滅して怪獣軍団との対決編になるなど
東映作品特有の‘○○編'で区切れる構成だ。
キャプテンウルトラのクルーが搭乗するシュピーゲル号は3機に
分離合体できる機能を持っているというのが最大の特徴で、ウルト
ラセブンのウルトラホーク1号に影響を与えているのは確実だろう。
また剣を使ったバンデル星人とのアクションも仮面ライダー対敵
組織の戦闘員につながる雰囲気で、ウルトラでは見られないシーン
だったわけだしウルトラマンとセブンの合間に見るには最適だった
と思える。
ただし怪獣を中心にした特撮シーンはウルトラマンの直後だけに
今ひとつの感は拭えずガッカリしたものだったし、この頃から巨大
モノは円谷で等身大アクションは東映という棲み分けができたと思
える。
最終回1つ前のEPでは東映お得意の再生怪獣編でメタリノーム
率いる6体の怪獣達が襲撃して来る前後編モノだったのだが、最終
回は宇宙の果てまで出かけて行き辿り付いたのは一面の花畑で2人
1組で手を取り合って歩いて行くという何とも難解でスッキリしな
い結末だった。
こういった最終EPの1つ前にヤマ場が来て最終回は延々と終わ
るというのは、仮面ライダークウガなどに引き継がれているのでは
ないだろうか。