3位決定戦の存在に ついて

 日本時間の今日未明に行われたW杯の3位決定戦はドイツがウルグアイに 3-2で勝ち4年前と同じく3位で大会を終えた。

 後藤健生氏の本にもあったが3位決定戦は優勝というプレッシャーから開放されるため意外にオープンな試合展開が多く、見て面白い試合が多いという
のだがスカパーに加入してないためダイジェストでしか見られなかったが
フルに見たい試合ではあった。

 とはいえプロの大会で3位決定戦は必要なのだろうか?

 オリンピックの場合はアマチュアの大会だったという事で3位までが表彰
台に上れるという事で、それなりにモチベーションを高く持って臨むケースが
多い。

 とはいえ陸上競技や水泳のような種目なら3位というのも嬉しいだろうが
決勝戦がある種目での3位決定戦は優勝を逃したチーム同士が戦うという
事で実力だけでなく試合に臨むチームのモチベーションが勝敗に影響する
ケースが多い。

 一方でプロの大会であるサッカーのW杯などでは優勝を狙うチームにとって ‘優勝できなければ意味がない’というオール・オア・ナッシングの意気込み
で臨むケースが多いので、最大の目標である優勝を逃したチームが気持
ちを奮い立たせて3位決定戦に臨めるかどうか怪しいものだ。

 だからブラジルとアルゼンチンの出ないW杯と言われるヨーロッパ選手
権では3位決定戦はない。

 もっとも98年のクロアチアのように独立して初めて迎える大会で3位になる
事で国の名前を世界に示そうと頑張るチームがある事も事実だ。
 しかも得点王争いをしている選手がいるチームにとっては、もう1試合ある
事で得点を伸ばせるというモチベーションもあるから悪い事ではない。

 仮に日本がベスト4に入って負けても3位になれば大殊勲になるのは間違い
ないので3位決定戦が優勝争いをする国には ありがたくないものでも、新興
国にとっては励みになるので残しておくのも悪くないとは思うのだ。

 ‘終わりよければ全てよし’という言葉があるように、決勝で負けて2位で
終わるより3位決定戦で勝って終わる方が多少なりとも慰めになるのでは
ないかと考える。 

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