宇宙戦艦ヤマト2202の大まかな感想は

 5月の初めにWOWOWで宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たちが
OAされていたので劇場版7巻分を全部見たのだが、改めてよく作
られているなと感心したのだった。

 もともとオリジナルの宇宙戦艦ヤマトはTVアニメで作られた後
に編集されて劇場版になったのに対し、2は劇場版が先に作られた
後にヤマト2として設定や結末を変えてTVアニメとしてOAされ
たわけで劇場版からの足し算で作られた形だ。

 2202も2119の続編という形で作られたのだがオリジナルの2と
同様に足し算で作る事ができたので、ガミラスだけでなくガトラン
ティスのバックボーンまで描かれていたのには驚いた。

 考えてみれば2199ではオリジナルで語られたガミラス本星が星
としての寿命が尽きかけているという設定が語られてなく今回の
2202で初めて登場するわけで、こういった部分を巧みに組み込ん
でいる事から作品の厚みも出ていると思うしオリジナルの2で見ら
れたアンドロメダを中心にした地球艦隊とガトランティス艦隊によ
る艦隊決戦のシーンも充実していたのだ。

 ただ途中から艦隊決戦のシーンは両軍の艦船の数が多過ぎるだけ
でなく、ゴチャゴチャしたため何が何やら分からなくなって食傷気
味になってしまった感は拭えないが。

 やたらと艦船の数が多いというのはガミラスも地球側と組んで参
戦した事だけでなく、2199で地球を再生させたコスモリバースシス
テムの副作用として発生した時間空洞で艦船の量産ができるように
なったという設定が影響しているだろう。

 またヤマトクルーとして乗艦したクラウス・キーナンが実はデス
ラーの甥で当初は波動エンジンに反波動格子を仕掛けヤマトを航行
不能に追い込んだりするものの、そのおかげでトランジット波動砲
を撃てるようになったり落下した都市帝国の一部の惑星ゼムリアで
ガトランティスの誕生の秘密を知るなどアクシデントに見舞われた
事から得るものが多いパターンがよく見られた。

 こうしてみると2199のコスモリバースや、その影響で発生した
2202の時間断層などが‘何でもアリ’感を出しているのは否めな
い所はあるのは事実だがオリジナルの設定を尊重した上でじっくり
掘り下げているので嬉しいものがある。

 とりあえず続編が作られる事が決まっているようで、これまでの
展開から見れば‘新たなる旅立ち’がベースになるだろうが間違っ
ても完結編のように沖田十三を生き返らせる事だけは止めて欲しい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (こうちゃん)
2019-05-15 18:21:56
艦隊決戦が小規模の方が食傷気味になると思うけど。それは、こーじさんの感性の問題でしょうね。設定を活かすには、それだけ徹底しないとインパクトに欠けるでしょう。まぁ、沖田十三の復活はさせないでしょう。今までのヤマトの物語が崩壊して意味がない物になるのは、スタッフの心得ている事でしょう。
 
 
 
ホントに (こーじ)
2019-05-15 23:01:08
>こうちゃん様
 2119と2202がヒットした事から商売っ気を出して最終的に完結編のリメイクまでされるのは勘弁して欲しいですね。

 コスモリバースシステムを使って沖田十三館長を生き返らせるなどされた日には、ホント興ざめもいいところですから。
 
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