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こーじ苑
宇宙戦艦ヤマト2199・10話レビュー
宇宙戦艦ヤマト2199の10話は旧作13話のガミラス捕虜捕獲編と15話の
次元断層での攻防戦編の要素から構成されており、遂に地球人とガミラス人の
ファーストコンタクトとなる。
ワープ中に次元断層に入り込んでしまったヤマトに対し、先に同じく次元断層に
入り込んで脱出不可能になっていたガミラス艦から‘ヤマトが波動砲で次元断層
に裂け目を作ってもらう代わりにガミラス艦がヤマトを曳航する’という申し出が
来る。
そしてガミラス側からの誠意の証として航宙艦隊総司令ガル・ディッツの娘
メルダを使者として送られて来る。
前回ヤマトサイドがガミロイド兵を回収して分析した時に沖田艦長が‘同じ
ルールで将棋を指せる相手’と語っていたのが実証されるわけだ。
ヤマトに収容されたメルダ機からメルダが降りてきてヘルメットを外すとヒューマ
ノイドだというのが分かるシーンは旧作のガミラス機を捕獲して捕虜を収容する
時と同じリアクション。
ただしメルダは自ら降りてきてヘルメットを脱ぎ翻訳機でヤマトスタッフと会談を
持つのだが、意外にもメルダは今回の戦争を地球側が仕掛けたと主張するなど
全く違う見解を持っていた。
ここで旧作では肉親を遊星爆弾で殺された古代がガミラスへの憎しみから
ナイフで殺害しようとするのだが、2199の場合は山本が古代の役で女同士と
いう要素も加わってメルダと対立する事になる。
次元断層は艦のエネルギーを滲み出させるような形なのでグズグズしていたら
波動砲すら撃てなくなるという事でヤマトは申し出を受け入れて裂け目を作る。
一方のガミラス艦では艦長が2等臣民のザルツ人なのに対し親衛隊が乗り
込んでおり艦長の申し出を無視するように牽引ビームを外してしまうのは、冥王星
前線基地司令官だったシュルツらと同じザルツ人とガミラス一等臣民の対立という
要素もしっかり組み込まれていた。
それでもザルツ人の部下が親衛隊員を射殺して再び牽引を開始して次元断層
からの脱出に成功するものの、そこへ射殺された親衛隊員からの電文でワープ
アウトしたガミラス艦隊が出現。
艦隊司令のゲールはガミラス艦に対して避けるように指示するが約束を守るべく
ヤマトの盾となって撃沈されてしまうのだった。
僚艦もろともヤマトを撃沈しようとしたゲールだが艦隊が発射したビーム砲が
次元断層を刺激して艦隊を飲み込んでしまい、ゲール艦は独断で撤退してしまう
始末。
最後までヤマトとの約束を守り盾となって撃沈されたガミラス艦の残骸を眺め
ながら敬礼をする沖田艦長の厳しい表情がすばらしい。
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旧作ではガミラス=悪の象徴という事で進んでいたものの、最後はガミラスを壊滅させて後味の悪い思いをしたのですが今回は それを最初から避けようとしているようですね。
だからこそ今回はガミラスサイドにも魅力的なキャラが多いと思いますね。
その象徴であるメルダが11話で釈放された後もまた登場するのでは?と思えたし、当然ながら再び登場しましたからね。