柔道の「有効」復活は歓迎すべき

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-241212F711

　先日国際柔道連盟が28年ロス五輪から、17年から廃止されていた
有効を復活させる方針のようだ。

　個人的に有効の復活は大賛成である。

　柔道のオールドファンは昭和の時代に‘柔道は一本勝ち以外は技あ
りしかなかった’と語っており実際に当時は有効だけでなく効果まで
あったのだが、柔道が‘ジャケットレスリング’と揶揄される状況でレ
スリングとの差別化からか17年に一本以外のポイントは技ありのみ
に変更されていた。

　これで効果や有効を取って逃げ切るという手段はなくなったのだ
が、今度は指導3つの反則勝ち狙いの柔道が横行し始めた。

　しかも有効にしか見えない技が技ありになったりするなど弊害も
多々見られたし、何といっても技のポイントが入るまで延々と続く
試合が増えていたので試合時間短縮にも繋がるわけだ。

　現行のルールでは最低でも技ありが入らなければ本戦の4分間だ
けでは終わらずゴールデンスコアの延長が延々と続く展開で、こう
なると指導3つの累積で反則勝ちが蔓延るようになっていた。

　基本的に柔道は1日で5試合ほどこなすワンデートーナメントだか
らゴールデンスコアの消耗戦が続くと決勝進出しても疲弊した選手
が続出するし、実際20年12月に行われた阿部一二三ー丸山誠志郎の
東京五輪66㌔級代表決定戦が20分以上延々と続いたように実力者
同士の対決は時間がかかるので当時‘せめて有効は復活させた方が’
と個人的に語った事があった。

　確かに効果は必要ないと思うが、一本と技あり以外しかないと反
則勝ちとなるのも味気ないので有効の復活は悪くないと思うのだ。