東京五輪の男子体操陣を振り返ると


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20210803-0240

 東京五輪の体操競技は昨日の種目別鉄棒で終わり橋本大輝が見事
な演技を見せ、個人総合に続いて2つ目の金メダルを獲得した。

 日本男子が今大会で獲得したメダルは団体戦の銀と萱和磨が種目
別あん馬での銅に、先述したように橋本の個人総合&種目別鉄棒の
金の合計4個。

 日本男子体操はアトランタで惨敗した後にシドニーまで今ひとつ
だったのだが、アテネの団体金で復活した後は中国との凌ぎ合いを
演じていた。

 基本的に団体戦はアテネ以降は中国と日本のどちらかという感じ
だったのだが、当時の中国は各種目のスペシャリストを揃える形で
戦っていたので当然ながら種目別でも滅法強く苦手なのは個人総合
のみという形だった。

 アテネ以降の日本男子体操陣が取ったメダルはアテネが団体・金
と平行棒で富田洋之が銀、あん馬で鹿島丈博&鉄棒で米田功が銅の
計4個。

 北京は団体&内村航平が銀の2個でロンドンは団体・銀で個人総合
で内村航平が金&床で銀の3個。

 そしてリオでは団体&個人総合で内村航平の金と跳馬で白井健三
が銅の計3個だから今回のメダル獲得数はアテネと同数になってい
るわけだが、アテネの時は富田や鹿島に米田というスーパーエース
を揃えての結果だったのに対し今回は世代交代の真っただ中。

 そもそもリオの時に全盛を過ぎていた内村が団体メンバーに選ば
れず床と跳馬のスペシャリストだった白井もいないなど、団体戦金
のメンバーが誰も選出されなかった中での金2つを含めたメダル4個
というのは素晴らしい成績だろう。

 しかも鉄棒の金メダリストは84ロスの森末慎二以来だが、もとも
と小野喬や塚原光男らの金メダリストを出した伝統の種目である。

 ちなみに今大会の金メダル獲得数は8個のうち日本と中国が2個づ
つで、残るはロシア・イスラエル・韓国・韓国の1個づつだったのを
見ると70年代半ばの日本、70年代後半から80年代半ばまでのソ連な
どの絶対王者は不在でメダル獲得の裾野も広がっている中なので大
いに価値がある。

 嬉しい事に内村航平からキングの座を受け継いだといえる橋本だ
けでなく、1歳差の北園丈琉も橋本に負けないポテンシャルを秘め
ているのでWエースとしてチームを引っ張っていけると再び黄金時
代も夢ではないのではないか。

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