有効、合わせ技一本を廃止=来年からルール改正―国際柔道連盟
今日の新聞に国際柔道連盟が有効を廃止し、技ありと一本のみに
するというルール改正を発表したという記事が載っていた。
一方で試合時間が男子も女子同様4分間になったとの事で、早速
‘日本が有利になる’‘試合時間短縮は日本に不利’などの意見が
飛び交っているしマスコミはルール変更アレルギー全開である。
ただ覚えておかないといけないのは最近の競技はルール変更は
当たり前で、2年に1度ぐらいは変更されているケースが多いわけ
だから今さらとやかく言う問題ではないだろう。
そもそも柔道という競技は一本を取り合う競技だから効果を取っ
て逃げ切るスタイルというのは日本では不評だったわけで、ロンド
ンから効果が廃止され今回は有効まで廃止されるというのは原点に
戻るという意味ではいいと思う。
試合時間が1分短縮されて4分になる事についても指導を受ける
数に差があっても反則負けとならない限り決着せず時間無制限の
延長に入るので、パワーがあるもののスタミナに難がある外国人
有利になるというのは心配のし過ぎではないか。
国際柔道連盟もレスリングとの差別化を図るために思い切った
事をし始めた感じだし、有効を積み重ねて逃げ切るスタイルはレ
スリングを髣髴させるので一本を狙いに行くルール改正は悪いも
のではない。
もっともロンドンから効果廃止と同時に足取りは反則負けという
ルール改正で最も不利をかこつと思われたロシアが、ロンドンでは
大活躍した例もあるので今から一概に言えないだろうが少なくとも
一本を取り合うという柔道本来の意義からすれば喜ぶべきルール
改正ではないだろうか。