いいかげんにして欲しい スポーツ紙の報道

 昨日行われたサッカーの国際親善試合・日本ーフィンランド戦は日本が
5-1で大勝した。
 そこで今日のスポーツ紙の1面は‘仮想オーストラリアに大勝’というもの。

  とはいえ日本同様フィンランドもシーズン前で決してコンディションはよく
ないし、若手中心のメンバーで とてもじゃないが仮想オーストラリアとは
思えない。
 そのフィンランドに3試合連続でセットプレーから失点しているし、プレスも
緩かったのでパスも回るからオーストラリアの高さとプレッシャーの比では
ない。 

 にも拘わらず、この持ち上げようは‘何なんだ’という感じだ。

 考えてみれば96年のアトランタ五輪の初戦でブラジルに1-0で勝つと
‘メダルが見えた’と大はしゃぎ。
 97年のフランスW杯最終予選の時に初戦のウズベキスタンに6-3で勝て
ば‘日本大勝’で、3試合目の韓国戦で1-2で逆転負けすると‘絶望’
(勝っていたら‘フランスが見えた’だったろう)
 そしてカザフスタン戦からホームのUAE戦までの3試合は‘勝つしかない、
絶対に負けられない’と煽りまくっていた。

 何度も同じフレーズを並べるとは

まるで狼少年ではないか!

 11日に行われる横浜でのオーストラリア戦についても‘格上のオースト
ラリア’とか‘絶対に負けられない相手’などと決戦ムードを煽っている。
 冷静に考えると2位までが出場権を獲得できるわけで、仮にオーストラリア
から連敗してもウズベキスタン・カタール・バーレーンに勝てば W杯に出場
できる。

 1位でも2位でも

大して変わらないのだ。

 更にオーストラリアを格上扱いするのはドイツW杯で逆転負けしたのが
原因だろうが、一昨年のアジア杯では引き分けたとはいえ日本が押し気味
で進めたし それまでの対戦成績は格上にはとてもじゃないが思えない。

 ドイツW杯の逆転負けも

 まともな監督なら

1-0のまま逃げ切れた試合なのだ。

 おそらくドイツW杯でオーストラリアに勝っていたら‘勝って当然’ 的な
フレーズになっていただろう。

 こうしてみるとスポーツ紙のスタンスは昔から

‘思い上がりと自己卑下’

両極端しかない。

 こんな報道ばかりしていたら良識あるファンから信用をなくすし、売り
上げも落ち込むばかりではないかと思う。   

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