それぞれ1度づつしか怪獣映画に出演してない有島一郎と上田吉二郎だが

 昭和の怪獣映画には志村喬のような名優が けっこう出演している
のだが、その中に有島一郎と上田吉二郎がいる。

 有島一郎はキングコング対ゴジラでキングコングをCMキャラクタ
ーとして日本に連れて来ようとするパシフィック製薬の多胡宣伝部長、
上田吉二郎はガメラ対ギャオスでギャオスが出現する二子山麓の金丸
辰衛門村長役で出演している。

 有島一郎演じる多胡宣伝部長は自社がスポンサー番組である世界
脅威シリーズの視聴率を上げるため画策したファロ島の‘巨大なる
魔神'探検で正体がキングコングだった事からCMキャラクターにと
考え、コングが上陸してからもゴジラと戦うコングを懸命に応援し
ていた姿が印象深い。

 有島一郎といえば本来なら若大将シリーズで加山雄三演じる田沼
雄一の父親や飛び出せ青春の太陽学園理事長に暴れん坊将軍の側近
のようなキャラなのだが、多胡宣伝部長は全く正反対のキャラで私
のようにキングコング対ゴジラから見始めた者にとっては先述した
キャラを見て驚いたものだった。

 一方の上田吉ニ郎は基本的に悪役のボスで通っていたので、高速
道路建設の立ち退き料釣り上げを画策する村長役などは嵌り役だと
思った。

 この2作品は子供の頃から何十年経って見ても最も印象深いのが
多胡宣伝部長と金丸村長なので、それだけ有島一郎や上田吉二郎の
役者としての力なのだろうし本格的な怪獣映画には こういう名優が
絶対に必要だと実感するものだ。

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