今では考えられない昭和の科学考証

 ウルトラQの世界では太古の生物などは巨大だったという説が
散見する。

 例えば制作第1話にあたるマンモスフラワーでは‘太古の生物は
みな巨大だ'と一の谷博士は言うし、1/8計画でも‘巨石文化時代の
人類は身の丈18m、身の幅が5mあったという。現在の人類はいつ
から誰の手によってどういう理由で小さくなったのか・・・’とエン
ディングナレーションで語られていた。

 この両作品に共通するのは脚本がメインライターの金城哲夫で、
彼の科学的な考証を一の谷博士やナレーションで語っている事に
なる。

 これらの根拠は恐竜が闊歩していた中生代に恐竜達が大きかった
からだろうが、小さな種が幾らでも登場するジュラシックパークの
ような作品は当時はなかったので金城哲夫が活躍していた60年代の
科学的考証は似たり寄ったりだったのだろう。

 もっとも一の谷博士は人間が肉体と精神体に分離するシナプスの
破壊現象を語って超短波ジアテルミーを照射して元に戻したり、
猛獣を一撃で殺傷しモルフォ蝶の毒素を分解する熱原子線X砲を
開発して巨大化した人間を元に戻すなど妙に説得力があったのも
事実で これらの理論をウンチクとして友達と語っていたのも事実。

 DVDなどでこれらの作品を見る時には‘当時の科学的な考証は
こんなだったのか'と考えながら見るのも一興という事かもしれ
ない。

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