ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
頭の悪いプレーを‘ひたむき’で ごまかしてはいけない
死闘の末、PK戦を制したベネズエラがウルグアイを下し決勝進出!! 《U-20W杯》
韓国で開催されているサッカーU-20W杯で日本代表はグループ
ステージを1勝1敗1分の3位で通過したものの決勝トーナメント初戦
でベネズエラに延長の末0-1で敗れベスト8進出を逃した。
日本に延長で勝ったベネズエラが昨日ウルグアイ相手の準決勝で
1-1で引き分けPK勝ちして決勝進出を果たしたし、日本とグループ
ステージで同組だったイタリアもベスト4に入っているのを見ると
厳しいブロックに入っていた事になる。
グループステージでドイツやメキシコなどを相手に3連勝したベ
ネズエラ相手に休養日が1日少ない中で120分戦い、堂安律のFK
など見せ場を作っているので結果は残念だが東京五輪へのいい経験
にして欲しいもの。
さて今大会の内山ジャパンで最も印象に残ったのはグループステー
ジ最終戦のイタリア戦で0-2から追いついた後に、敢えて時間を潰
して引き分けに持ち込んだシーンである。
他のグループ3位との比較から2点取っての引き分けで決勝トーナ
メント進出決定で2位ならフランス、3位ならベネズエラかイングラ
ンドというシチュエーションだった中での戦いぶりは大いに評価でき
るしサッカー界の大いなる進歩だろう。
基本的に日本の現場やジャーナリズムは‘試合をするからには常に
ベストメンバーで全力で勝ちのみを目指すべし’という考えを宗教の
ように信じきっている一方で、今回の日本のように計算高く戦う事を
年配者を中心に忌み嫌う傾向があり実際にロンドン五輪の女子サッカ
ー日本代表が‘移動の事を考慮すると引き分けて2位通過がいい’と
いう方針で戦っただけで批判されるのだから問題は深刻である。
日本では特に野球などでタッチアップで1点入るシチュエーショ
ンで、外野手がファウルフライをダイビングキャッチし3塁ランナ
ーを還してしまうプレーを批判せず‘ひたむきなプレー'と褒めるな
ど後先考えないプレーには寛容だし走り抜けた方が早いにも拘らず
1塁へのヘッドスライディングを絶賛するのと同じ思考回路だろう。
しかし世界を相手に戦う競技では後先考えないひたむきなプレー
というのは百害あって一利なしという事になるわけで、それを批判
できないメディアは見る目がないという事ではないか。
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ベストメンバーで全力で勝ちのみを目指すべし’という考えを宗教の
ように信じきっている一方で、今回の日本のように計算高く戦う事を
年配者を中心に忌み嫌う傾向があり実際にロンドン五輪の女子サッカ
ー日本代表が‘移動の事を考慮すると引き分けて2位通過がいい’と
いう方針で戦っただけで批判されるのだから問題は深刻である。
2006年のトリノオリンピックの際、アイスホッケーのスウェーデン代表の監督(HC)は、
>決勝トーナメントの組み合わせが有利になるよう負けた
と語っているくらいで、そんなことは公言するかどうかは別として、当然の話ですけどね。たぶんこれは、甲子園の悪しき影響もあるのでしょう。
http://torino2006.nikkansports.com/paper/p-ol-tp5-060226-0034.html
アテネ五輪の際、監督代行の中畑が全部勝とうとしたじゃないないですか。中畑に限らず、野球の国際試合の場合、MLBが出なければ日本は全部勝とうとするのかもですが、そういうのもやはり芸がないと思います。最終的に優勝すればいいと考えるほうが利口です。
04年のアテネで中畑清監督代行は‘オールプロで出場するのだから9戦全勝で優勝するのが義務’などという発言をしてましたから、4試合目のオーストラリア戦に敗れた途端にチームは下り坂へと突入してしまいましたね。
また北京の星野仙一も最初は予選リーグは3位ぐらいでも…と言っていたのが直前になって中畑同様全勝モードに嵌ってしまいました。
こういう事を言うのでアマチュア時代に真剣勝負の国際試合を経験してない星野や山本浩二あたりの世代には
代表監督は絶対に無理だと思ってます。
ちなみに中畑は横浜の監督に就任しても‘ファンのために捨てゲームなどあっていいわけがないので全勝を目指す’などと言っており進歩のない男だとガッカリしました。