警察との共闘が最初に描かれるクウガEP3&4

　仮面ライダークウガEP3：東京とEP4：疾走は結果的に一条薫刑事
を中心にした警察の現場組が、五代雄介＝クウガを仲間と認め始め
るEPだろう。

　前回のラストでコウモリ系のズ・ゴオマ・クに襲われピンチに陥
っている所に駆け付けた五代が初めてマイティフォームとして戦い、
最終的にズ・ゴオマ・クには逃げられるもののEP1で逃走してい
たクモ系のズ・グムン・バを倒す。

　ただし一条は刑事としての使命感から一般人を戦いに巻き込みた
くないという思いから、五代が戦いに加わる事に否定的で‘これ以上
拘わるな’と度々忠告する。

　この時点でクウガの正体が五代だという事を知っているのが一条
だけなので対策本部の会議でも‘未確認生命体2号と4号は攻撃対象か
ら外すべき’と主張しても受け入れられず、実際に東京に現れたズ・
メビオ・ダとの戦いの最中に警察が取り囲み一斉射撃を受けるシー
ンは凄くリアルでもある。

　考えてみれば先述したようにクウガが人類の味方というのは警察
組織自体が知らないし、一条自体も五代の人となりを理解してない
ので確証がないため正義の味方のクウガが一斉射撃の標的になると
いう事も十分あり得る。

　しかしグロンギ同様クウガにも警察の弾丸は通じなかったわけで
一方ズ・メビオ・ダの凄まじい戦力に警察の武器が全く役に立たな
いのを見た一条は、五代の戦いに臨む覚悟を実感し警視庁の新型特
殊白バイ＝トライチェイサー2000を託すのだった。

　ズ・メビオ・ダの攻撃の前に窮地に陥っていた杉田刑事をクウガ
が助けるのだが、杉田は前回先頭に立ってクウガ達を銃撃したにも
拘わらず助けられたので一条同様にクウガを仲間と認識するように
なる。

　最終的にクウガはトライチェイサー2000でズ・メビオ・ダを追い
詰めて倒すわけだから、警察との協力なしには勝てなかった事を忘
れてはいけない。